※この記事は片手にくるみパンで連載中のゴスロリローランとのコラボ記事になっています。
セイーザ「ふむ、我が主がいませんね。はぐれましたか」
セイーザ「というか、他の人もいませんね。私がはぐれたんですか。困りましたね・・・っと」
??「おっと、すまねぇ」
セイーザ(黄金の騎士・・・男性?)
??(黄金の騎士・・・子供?)
セイーザ「えと、黄金の騎士、ですよね?」
??「お、おう。お前もか?」
セイーザ「えぇ、セイーザと申します」
オリバー「俺はオリバーだ。にしても子供の黄金の騎士がいるとはな」
セイーザ「男の黄金の騎士の方が驚きですよ。野良ですか?」
オリバー「いや野良じゃねぇよ。主人は今迷子だ」
セイーザ「奇遇ですね、私もです。というか私が迷子です」
オリバー「何で自慢げなんだ・・・。まぁこれも何かの縁だ、一緒に探すか」
セイーザ「オリバーさんの主人ってどんな方なんですか?」
オリバー「ん? あぁ・・・何だろうな、何でも食う奴だ。主に人とか」
セイーザ「・・・普通じゃないですか?」
オリバー「お、おう・・・? 普通・・・普通?」
セイーザ「我が主も人肉と装備ばかり食べてますよ」
オリバー「何かスパイスと同じ臭いがしてきたぞそれ」
セイーザ「神の化身の主人となるモノに普通の人がいる筈無いじゃないですか」
オリバー「・・・あれ、普通って何だ?」
オリバー「む、あのゴスロリは」
セイーザ「おや、見つかりましたか」
オリバー「おう。・・・何かやってるが」
セイーザ「何かを料理してるんですかね? まだ生きてるようですが」
オリバー「何だありゃ? 妖精か?」
スパイス「あら、包丁が食べられてしまったわ」
ルスト「がるるるー」
スパイス「うーん、上手く捌けないわね」
ルスト「捌かないでー、食べないでー」
セイーザ「・・・」
オリバー「何やってんだあれ」
セイーザ「どうやら我が主を食べようとしてるみたいですね」
オリバー「お前の主人あれか・・・止めた方が良いな」
セイーザ「ですね。流石の我が主も食べられたら面倒ですし」
オリバー「冷静過ぎる。死んじまうぞ」
セイーザ「我が主が食べられた位で死ぬはずないですよ」
オリバー(何を言ってるのか理解できねぇ)
ルスト「あ、セイーザ発見」
スパイス「あら、オリバーだわ」
セイーザ「探しましたよ、我が主」
オリバー「スパイス、それ食うの中止な。この黄金の騎士の主人らしい」
スパイス「そうなのね。捌こうとしても避けるし包丁は食べるしで困ってたのよ」
ルスト「私は食べても美味しくないよー」
オリバー「随分間延びした妖精だな。食われそうだったってのに」
セイーザ「我が主は羅刹ですからね、この程度は危機の内にも入りませんよ」
スパイス「妖精じゃなくて羅刹だったのね。羅刹は食べた事ないわね」
ルスト「羅刹じゃないし食べないで」
ルスト「へぇ、色んなNPCを食べるために冒険してるんだねー」
スパイス「えぇそうなの。美味しいお肉を探してるの」
オリバー「主にクエストの依頼人とか食ってるよな」
セイーザ「良いですね人肉ツアー。私達も今度やりましょう」
ルスト「えー、私人肉飽きたー」
スパイス「ルストはすくつって場所を探索しているのね。どんな所なのかしら?」
セイーザ「強力な魔物が集う洞窟ですよ」
オリバー「へぇ、それはやりごたえがありそうだな。面白そうだ」
ルスト「うんうん、結構良い装備も拾えるし。まぁ腕に自信があるなら通行書取っとくと良いよー」
ルスト「イルヴァのグルメ紀行~、美味しい物選手権!」
スパイス「やっぱり一番は『リトルシスター』のお肉ね。やわらかくて少し甘くてとってもジューシーなのよ」
セイーザ「いや、個人的には『ヴェスダ』のお肉を推したいと思います。あの脂、生でも良いですが火を通すと燃えるように熱くて胃袋が踊りますので」
オリバー「俺は普通にノイエル馬で良い。何でそうユニークを食いたがるんだよ」
ルスト「まぁ珍味だし興味でるのは仕方ないかもー。あ、私は常食するかはともかくウィスプのピリ辛炒めが美味しいと思うー。エーテル抗体とセットでどうぞ」
オリバー「一番ゲテモノ食いはお前だ!」
ルスト「さて私はそろそろ行こうかな。他の仲間も待ってるし」
スパイス「あら、他にも連れの方がいるのね。美味しそうな方はいるのかしら?」
セイーザ「食べたらSAN値が削れそうなのはいますね。美味しそうで言えば、黒天使や妖精さんは美味しいかもしれませんよ。今度狂信者の塔へ行った時には如何でしょう?」
オリバー「流石に同族食う気には・・・しまった、スパイスは人肉食いまくってた」
スパイス「美味しそうね、黒天使。あっさりでヘルシーそうだわ」
ルスト「うんうん。あ、そうだこれあげるー。神のお肉」
スパイス「まぁ、見てオリバー! オパートス様のお肉よ」
オリバー「おま、黄金の騎士を前にオパートスの肉って何の冗談だよ」
セイーザ「美味しいですよ?」
ルスト「常識は捨てる捨てる~♪ 先輩からのアドバイスだよー。それじゃ、またね~」
スパイス「えぇ、また会いましょう。今度『リトルシスター』のお肉を御馳走してあげるわね」
良く食べるローランと良く食べる妖精、そして従者の黄金の騎士の何気ない雑談でしたとさ。
また会う機会があれば続きます。
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