※その1を読んでいない方は、先にそちらを読むことをお勧めします。
オープニングフェイズ
シーン1 旧友 シーンプレイヤー:雨宮創
雨宮創は辟易していた。行動を起こすたびに罰則、起こすたびに始末書。強敵と戦うためにFHを裏切ったは良いが、これでは時間の無駄だ。無駄過ぎる。
そんな中鳴り響く電話のコールは、彼にとってまた暴れられる良い口実であったに違いない。
GM:最初は雨宮からだ。
創:マジっすか。良いだろう、侵蝕率を上げてやろうではないか。(ダイスを振る)1、よし。
GM:お前は前回の事件の際独断先行をして一般人を傷つけようとした罪で、始末書を大量に書かされている(一同爆笑)。
創:全く、幽霊探しに行っただけなのになんてこった……。
GM:そういうところで、携帯が鳴るぞ。
創:もしもしー?
GM:「久しぶりだな、雨宮か?」
創:……誰?
GM:「相変わらずだなお前は。FH時代の友人の出木杉だ」と電話がかかってきます。
創:すみませんがどちら様でしょうか?
GM:ちょっと待って一応友人という設定だからそれは止めてくれ(笑)。
創:俺友人の顔三日会わないと忘れちゃうんだけど、誰だっけなー、まぁいいか。友人ということで良いだろう。で、なになに? 俺FHには戻らないけど?
GM:「違う、以前お前達がうちのセルリーダーを倒したおかげでセルは混乱しているんだ。この機に乗じてFHから抜け出したいと思うんだが協力してくれないか」
創:おー、なるほど。同志になると言うのか。良いだろう。
GM:「そういうことだ。詳細は会って話したいのでここそこの喫茶店に来てくれ」
創:ちょっとまってメモする。良く分かんない。
GM:まぁ店の名前は決めてない。スタバにでもするか。「駅前のスタバに来てくれ」
創:オッケー、スタバな。じゃあそこに行こうではないか。あ、奢れよ? 奢れよ? 俺金無いからな?
GM:「分かってるよ……」ということで始末書を放り出して出ていく感じになるかな。
創:おし。窓から出ます。
GM:こいつ、何を(笑)。
博:きっと出られないんだな表は(笑)。
玲仁:あれ、支部二階だよな?
創:余裕だろうオーヴァードなら。というわけで逃げ出すように出ていきます。
GM:で、お前のオープニングは終わり。
シーン2 狙撃 シーンプレイヤー:山田玲仁
探っていた事件も収束し、残るは報告書を出すのみだ。ここまで来ると、これらの行為はすべて日常の延長線上だろう。この後南条理と雑談し、ゆっくりお茶でも飲もうではないか。
少なくとも、あのような惨劇が待ち構えていようとは、山田玲仁は夢にも思っていなかった。
GM:ではPC2。山田だな。侵蝕率を頼む。
玲仁:はいはーい。……5点。41だな。
GM:うい。じゃあお前は前回の事件の報告書を持って支部にやってきたところだ。
玲仁:やれやれだぜ。
冠:やれやれ系だったんだお前(笑)。
創:お前さ、前回自分から解決しようと動いてたよな?
玲仁:事件は解決したけど、書くのが面倒臭いっていう。
GM:仕方ねーんだよ。おう、早くしろよ。取り敢えず支部長室に書類を持ってきてください。
玲仁:(ドアをノックする)コンコン。
GM:「どうぞ入ってください」と南条さんの声が返ってきますね。
南条理はこのUGN支部で主に事務仕事を担当するエージェントである。しかし、彼には裏の顔があり、侵蝕率が高まると影の人格が現れ暴走することがある。その所為で付いたコードネームは“ジェノサイダー”。前回の事件ではその破壊力を遺憾なく発揮した。
玲仁:報告書を持ってきました。
GM:「あぁ、ありがとう。山田君助かるよ。良かったら書類整理を手伝ってくれないか?」と南条さんが栄養ドリンクを5本くらい机に並べた状態で言ってきますよ。
玲仁:すごいなぁ、書類の山じゃないか。
GM:「あの後交通事故の被害者への手当てとか、あのバカが銃を乱射して壊れた道路の修理とか、色々な書類を片付けなければならなかったんだよ」と言ってかなりやつれた感じで書類整理をしています。木見君とかにも片付けの手伝いをしてもらってはいるんだけど、彼は専門的なことはできなくてね。
玲仁:うーん、まぁ、そうだな。この後やることもないからなぁ。手伝おうか?
GM:「ありがとう。取り敢えず報告書を読ませてもらうよ」と、言ったところで窓ガラスの割れる音と共に、視界が真っ赤に染まります。書類を渡そうと近付いたとこだったんだよね?
玲仁:お、おう。
GM:南条と、横に居た木見が倒れている姿が。二人とも血塗れになってます。
玲仁:お、おい二人ともどうしたんだ!?
GM:あー、設定上オーヴァードは銃で撃たれたぐらいではびくともしない筈なのですが、何故か傷口が再生していません。
創:《リザレクト》が封じられている……?
冠:なんてこったい。
GM:そして二人とも全く動く様子がありません。
玲仁:おいどうしたんだ!? 南条を揺すります。
GM:うん、何も起きないよ気絶してるから。
創:あーあ、選択肢ミスったかなこれは。
玲仁:取り敢えずSANチェックやっておくわ。……失敗。
GM:衝動判定する?
玲仁:いや要らない要らない(笑)。
GM:まぁそういうところでオープニングは終わりだね。
シーン3 帰還、そして拉致 シーンプレイヤー:黒刃冠
バカンスという名の特別任務を終え、支部長より一足早く帰ってきた。さて、これからどうするか。遊びに行くか、高校の勉強でもしようか。ゆっくり休息をとるのも良いかもしれない。日常への帰還に胸を躍らせていた。再び非日常に引き戻されるとも知らずに。
GM:では次冠さんね。シーンインどうぞ。
冠:はっはっは、はいはい。えっと、6。
GM:じゃあ冠さんは、支部長たちのバカンスが終わって一人先に帰されたところだ。「お前はもう働け」と言われて。
冠:……支部長(笑)。久々の日本だぜ。
GM:で、支部に向かって歩いていると、支部のウォルターさんから電話が掛かってきます。
冠:ういっす、もしもし?
GM:「冠様ですか? 実は緊急事態が発生しました」
冠:あっ、はい。
GM:「実は支部長室で書類仕事をしていた南条様が撃たれました。あと木見様もです」
冠:…………あっ、はい。えぇー。
GM:「二人とも何故か傷口が再生せずに、行動不能な状態となっております。現状支部にはリーダーシップを取れる人材が居ないため、急ぎ戻ってはもらえないでしょうか?」
冠:すいません人違いじゃないですかね?
GM:と言ったところであなたの前に黒塗りのバンが現れます。
冠:え、えぇー……。
GM:そんなわけでUGN支部に攫われていきます。強制連行させていただきます。
冠:分かりましたよ、されてやるよ強制連行(笑)。
GM:そしてそんな最中君の脳裏には、別れ際に支部長から言われた言葉が浮かびます。「FHの動きには気を付けろ」
冠:はっ、そういえばそんなことを言われていたような気がする(笑)。
GM:そういうわけで拉致られてオープニング終了です。
シーン4 招集 シーンプレイヤー:吉塚博
吉塚博はUGNイリーガルだ。普段はごく普通の大学生として、日々勉学に勤しんでいる。度々UGNからの連絡は入るものの、殆ど実働することはない。支部には優秀(?)な人材が揃っていると聞いているからだ。しかし、どうにも今回は事情が異なるようであった。
GM:じゃあ最後吉塚のオープニングね。
博:えっと、4。今35だね。
GM:では吉塚の所にもウォルターさんの電話番号でUGN支部から電話がかかってきます。
博:はいもしもし。
GM:「吉塚様ですか? 実はこの度事件が発生しまして、吉塚様のご協力を願いたいのですが」
博:あの、どちら様でしょうか?
GM:同じネタを繰り返すんじゃない。
創:天丼にしては早すぎるぞ(笑)。
博:は、はい。事件ですか? でも私非正規なんでそんな……。
GM:「報酬はいつもの二倍でいかがでしょうか?」
博:うーん……三倍は欲しいですかね(笑)。
GM:「分かりました、三倍ご用意させて頂きます」
博:うわー、簡単に出たああ!! チキショー!
創:相変わらず金にがめついキャラなんだな(笑)。
玲仁:クトゥルフでもそうだったよな。 ※クトゥルフリプレイ・魔女の屋敷参照
GM:「では、本日このまますぐ支部にお越し下さい。ではお願いします」と電話が切れたところでシーン終了です。
博:ロクでもない仕事を引き受けてしまったな……。
GM:まぁ諦めろ。
続きます。
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