ダブルクロスリプレイ-天空城- その5

ダブルクロス3rd TRPG
※これ以前の内容を読んでいない方は、先にそちらを読むことをお勧めします。


クライマックスフェイズ 天空の城、神の雷

 荘厳たる城が聳えている。この成層圏にも近い上空に、巨大な城が。これこそが、数百年の年月に渡り空に潜んでいた怪物だ。
 王は、そこに乗り込んでいく。悠々と、まるで自分の家に上がるかのように。滅びの時は、近い。

GM:
クライマックス、シーンインどうぞ。
理子:(ダイスを振る)10。今86です。
博:3。まだ低い。
雹:6だね。114になった。
GM:さて、キミ達は“天空城”へと辿り着きました。ムスカの飛行船も停泊してますね。さて、ここからは二択だぞ。お前等情報集まってないから。
理子:ふむ。どういう二択です?
GM:上部の森的な方か、下の機械的な場所か。
雹:これは森を探索してアイテムを入手してから行った方が良いかね? RPGとかだとそうなるけど。
GM:まぁ原作を思い出して下さい(笑)。
理子:原作に忠実なら下の方のような気がしますけど……。
GM:ちなみにムスカは悠々と壁の中に入って行くのが見えましたね。
理子:こっちも“飛行石”はありますから、壁の中には入れますよね?
雹:じゃあ追うかね。
GM:オッケーです。では進んでいくと、周囲は木の根や植物で覆われた場所が続きます。
理子:問題無いですよ。木の根っこなら私が対話して空けてもらいます。
GM:おぉ、良いね。なら最終的にあなた達は巨大な“飛行石”の核のある部屋に辿り着きます。“天空城”の本体ですね。
理子:なるほど。
GM:で、ムスカはその前に居て、「見よ! これが“飛行石”だ! 私はこれを使って、今から世界を滅ぼしに行く」
博:世界を滅ぼしたらあなたも滅びますよねー?
理子:世界を滅ぼすと言う人にいつも聞きたいと思っていたのですが、そんなことをして何が楽しいんです?
GM:ふむ、それについては情報収集で明かされなかった情報を公開するが、このムスカは衝動:妄想です。
理子:いや、それは知ってます。“マジカル☆リクエスト”使ってましたし。
GM:うむ。で、Eロイス“虚実崩壊”“妄念の姿”でムスカというキャラになりきっています。
博:こいつムスカじゃないんだ!? ムスカを騙った何かね。
GM:ムスカになりきった何か。だからとにかくムスカっぽい行動をしてたんだよ。
雹:なるほど(笑)。
GM:だから彼が今からやろうとしていることは、“天空城”の力を使って地上を滅ぼすことをするのです。
博:じゃあ最後に目が、目が~って言って去るところも再現するのかな(笑)。
理子:そこはジャームですから、自分に都合の悪いことは実行しないでしょうね。
GM:そこはちょっと色々……情報収集が足りてないんだなぁ。さておき、ムスカは「王の前に跪くが良い!」と叫びます。衝動判定です。

 ムスカの持つ“飛行石”が激しく輝く。それに呼応するかのように、背後の巨大な結晶が胎動した。圧倒的なプレッシャー、狂気染みた妄念の塊、そして“天空城”の嫌悪の波動。それらは幾重にも重なり合い、三人を押し潰さんとする。

GM:
目標値は二体いるし11で。やばいジャームが2体いるからね。
理子:回って27、成功です。千年前に戦ったあの鬼の方がよっぽど強そうでしたよ。こんなところで“古代種”アピールをしておく(笑)。
雹:20、成功だね。
博:10、失敗。
GM:まぁお前はどうせ暴走するから良いだろ。じゃあ侵蝕率は2D上げてね。
理子:(ダイスを振る)うぇえ!? シーン前76だったのに102になった……。
博:10だ、84まで上がったぜ。やっとこれで《パーフェクトコントロール》が使える!
雹:うわ16。もう130だよ。
GM:というわけで戦闘……の前にロイス取っときますか。

理子:私は南条さんに取ります。あとどうしましょうか……ムスカと“天空城”は取ってるし、この二人は良く分からないし、女の子も同様ですし。うん、周防さんに取っておきましょう。
博:(緋桜さんを見ながら)まぁ、そこに居る良く分からない女に取るぞ。
理子:何で私ここに居るんでしたっけ……。
博:自分の領域に入ってきたムスカに怒ってる!
理子:それはありますね。折角森の中で心地よく過ごしていたのに……。

GM:では戦闘開始ですが、セットアップより前に“天空城”が“更なる絶望”×4。結晶体が二体にロボットが二体出現します。
雹:ロボットは初だな。
GM:本来ロボットとはミドルで戦ってもらう予定だったが、吉塚のお陰で計画が変わった(一同笑)。
博:全崩しだぜ(笑)。
GM:で、ムスカの方は「世界を滅ぼすまで三分間待ってやろう」と(一同爆笑)。Eロイス“傲慢な理想”×2“破滅の足音”
雹:どうなるんだ?
理子:“破滅の足音”の効果は、1Dラウンド後に全員死亡でしたっけ?
GM:1D+1ラウンド後だね。それで、範囲を世界に。
博:おぉ!?
GM:それまでにムスカを倒さないと世界は破滅する。
理子:ダイスは私が振ってよろしいですか?
GM:え、良いけど……頼むぜ!?
理子:1来い!
雹:止めろ(笑)。
理子:……3です。
GM:なら4ラウンドだな。4ラウンド後に世界が破滅します。よろしいか?
理子:よろしいならば戦争(クリーク)だ。
雹:世界を破滅させるなんてことさせないんだから!
理子:別に人間が滅びるのは良いんですけど、植物が滅びるのは頂けませんね。折角ここ四、五十年で神社の周りを植林しましたのに。
GM:うむ、頑張ってくれ。……というわけで始めますか。

◆第一ラウンド
【行動値】
ムスカ    ……53
吉塚博    ……25
緋桜理子   ……24
“天空城”    ……22
結晶体×2     ……21
ロボット×2 ……21
田中雹         ……12

 

GM:配置はですね、ムスカ、“天空城”のコア、ロボットは同一エンゲージ。結晶体は左右にばらけて別エンゲージです。
理子:セットアップは何も無いです。
博:《サポートデバイス》。《ヒュドラの怒り》は100%超えないと使えないんですよ。
GM:ふむ。こちら“天空城”はセットアップ、エネミーエフェクト《加速世界》。このラウンド中に移動した対象は2D点ダメージを受けてもらう。
理子:分かりました、動かないから良いです。
GM:動かない? 動かないで良いと思ってるの?
博:動いた方が良いのかチクショウ。
理子:……いや、強制移動エフェクトを組み合わせるんですね。
雹:そういうことか。
GM:まぁ、そうかな。他の奴は……結晶体が《ブレイクウィンド》を使用。お前等エンゲージは一緒だよな? 全員十メートル後方に移動してもらう。これでコアとの距離は現在二十メートル。で、移動したことにより2D点ダメージを受けてもらう。
理子:えー、死ぬじゃないですかー。仕方ない、ムスカのタイタスを昇華。
博:死ぬじゃないですかやだー! HP1だもん! まだ侵蝕率100%じゃないから《リザレクト》できるよ!
雹:(ダイスを振る)あ、14。丁度死んだ。先にムスカのロイス切るかね。
GM:さて、これでセットアップは終了かな。
理子:まだセットアップだったんですね。
GM:【行動値】皆さんおいくら?
博:25。
理子:24。
雹:12。
GM:じゃあムスカが先だな。
博:ムスカ25より速いのか!?
GM:ん? ムスカの【行動値】は53あります。
一同:はえーよ!?
博:抜けないよこんなのー!?
雹:速すぎだろ……。
GM:ということで先に行動しますね。「王の前にひれ伏すが良い!」と言って、普通に射撃を行います。対象はダイスで……緋桜さん。
理子:私かー……。
GM:はい、残念ながら。マイナーは無し。メジャーで《コンセントレイト:オルクス》《小さな塵》《ピンポイントレーザー》《空間歪曲射撃》《完全なる世界》……? これどこかで(笑)。
理子:私と同じだー!?(一同爆笑) あかん、こいつ上位互換や(笑)。
GM:それに追加で《アニマルテイマー》かな。上位互換ですね、完全に。ダイス30個で……達成値51。
理子:普通に避けれないでしょうねぇ。あと二回位《リザレクト》できる予定だったんですけど。
GM:シーンインと衝動で上がりすぎだわ。
理子:ダメ元で回避……回った、けど16。
GM:命中だな。ダメージダイスは6個で、87点。
理子:“天空城”のロイスをタイタス昇華。復活。
GM:そして残念なお知らせがあります。
理子:はい?
GM:この人の持ってる銃、悪魔の銃です。
雹:うわぁ、嫌な銃きたな。
理子:寧ろ、ご褒美。どれくらい上がるんでしたっけ?
GM:5だね。
理子:これで107。で、ムスカは終わりかな? ムスカさん4ラウンド待ってくれるんじゃなかったんですか!
GM:それは「世界が破滅するまで4ラウンド待ってやる」だからね。じゃあ次、《加速する刻》。ムスカが行動します。
博:また!?
GM:うん。「はっはっは、見せてあげよう、神の雷を!」という訳で《コンセントレイト:オルクス》《解放の雷》《アニマルテイマー》《導きの華》《ナーブジャック》
雹:《解放の雷》……ブラックドッグも持ってるのか。
GM:持ってないよ。これはEロイス“ありえざる存在”で取ったものです。それで、“天空城”のコアに《ナーブジャック》。判定は省略、これ間違いなく成功するんで。
理子:じゃあ範囲が来るの?
GM:《ナーブジャック》は制限あるエフェクト使わせられないので。誰を狙おうかー(ダイスを振る)。
雹:うわー!?
GM:残念。
理子:侵蝕率が高い所をピンポイントで狙ってきますか。
GM:GMのダイスの殺意が高い。そんな訳で「神の雷」発動。マイナーで《オリジン:コロニー》《オリジン:サイバー》《オリジン:プラント》《オリジン:ミネラル》《オリジン:レジェンド》《オーバースロット》《絶対の空間》
雹:多いな(笑)。
GM:まぁ殆どフレーバーだがな。で、メジャーで《コンセントレイト:バロール》《斥力の鎚》《魔王の覇気》《崩れる大地》《雷の槍》《レネゲイドスマイト》《対地攻撃》。ダイス21個で……うわぁ、達成値88。
雹:まぁ、ガードさね。《電磁障壁》《磁力結界》
GM:ダメージは77点。装甲、ガード有効。
理子:あれ、低い。
GM:そんな攻撃高くしてないもん、ガードキャラがガードできるようにしたもん(不安げに田中を見る)。
雹:ガードは8Dで……武器も合わせて41点軽減で37点食らった。
GM:消し飛ぶね(汗)。
雹:消し飛ぶが……《蒼き悪魔》使ってるからな。18ダメージ。※《蒼き悪魔》の射程は至近なのでこれはミスプレイです。
GM:18か。全然効かんぞ?
博:まぁ返しやもんなぁ。
理子:それはそうですよ。カウンターがそんなに強かったら困る。
博:で、ロイスは?
雹:もう3個目だな(汗)。復活するよ。
GM:《加速世界》から《斥力の鎚》で移動してダメージが入るんだが、サービスしておくか。10メートル後方に移動してくれ。あと《魔王の覇気》の効果で攻撃力-6点、覚えておいてね。では次の行動の人は、
理子:吉塚さん。
博:はい!
理子:中央の4体に範囲攻撃を食らわせて下さい。
博:了解! 《ハンドレッドガンズ》で銃を作って、《コンセントレイト:モルフェウス》《ギガンティックモード》《ペネトレイト》《踊る髪》《うごめく弾丸》
GM:あー、そうそう。ロボットは核を狙うって言っておいてね。
博:ロボットは核を狙う! オートで《魔弾の悪魔》も使って、侵蝕率は21上がるか。113まで行ったぞ。
GM:オッケーでーす(一同笑)。言わないと20点軽減が入っちゃうからね。
理子:吉塚さんできれば一人位倒してくれると嬉しいです。
博:《サポートデバイス》使ってるからダイスが12個増えて、26個。……えーと65。
GM:ふむ。65は無理だな。ダメージどうぞ。
博:“ブレイクバレット”を使います! これでダメージダイスが8Dで、固定値が15……59点だね。
GM:うーん、59か……。
理子:待って、《力の法則》入れます。5Dで……44点追加です。
GM:マジで!? これで103っすか……。
博:硬直に重圧も付いてますんで。
GM:オッケー。ロボットの方は弱点抜いてますんで、一撃で粉砕されますね。
博:おぉう。
GM:で、ムスカ何だが、《レネゲイドウォール》《超人的弱点Ⅱ》の効果で60点軽減です。
理子:ムスカも弱点あるの?
GM:はい、ムスカの弱点ってまぁ……うん(一同笑)。
理子:もしかしてエンジェルハィロゥが弱点とか(笑)?
GM:(目を逸らす)あ、コアは普通に生きてます。次どうぞ。
理子:はぁ、これは一ラウンド目から本気ですかね。ムスカのお陰でギリギリ足りそう。まずマイナーで《オリジン:プラント》。これで侵蝕率が109になり、〈射撃〉の固定値が28になります。
GM:お、おう。
理子:武器は周防副支部長から頂いた名刺を使用させて頂きます。という訳で命中補正いれて固定値27。メジャー行きます。《完全なる世界》《要の陣形》《空間歪曲射撃》《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《小さな塵》《ピンポイントレーザー》
GM:やべぇどこかで聞いたことがある(一同笑)。
理子:侵蝕率は16上がって125。
GM:《要の陣形》で巻き込むのは当然コアとムスカと……
理子:全部。
GM:あっ……お前はあれか。
理子:《未知なる陣形》。対象は5体になり全員です。装甲無視、ガード値-5、ダイスは19個。達成値は……25に27足して52。
GM:52? うーん……どうぞ。
理子:ダメージはえっと、33に31を足して64点。
GM:64? おぉう、結晶体消し飛んだな……。
理子:これであとコアとムスカだけ?
GM:だね。ムスカは60軽減して4点。
雹:硬いな。
GM:ムスカそうでもしないと速攻死んじゃうから(一同爆笑)。
博:そうか、ジャームとはいえ普通の人間か(笑)。
GM:コアの方はまだ全然だな。
理子:じゃあ、良いですか?
GM:うん……うん?
理子:オートアクションでアージエフェクト、《餓えたる瞬き》。追加行動をさせて頂きます。
即座に。
GM:なにぃ!?
理子:ダイスが5個減って14個になりますけどね。これで侵蝕率が増えて130超えたから15個か。で、さっきと同じコンボに、120%超えたからアージエフェクト、《冥王の臓腑》《ファイナルフラッシュ》を合わせます。
GM:……ほう?《ファイナルフラッシュ》。
理子:攻撃力+20、対象のリアクションのC値+1。で、《冥王の臓腑》がダメージ+7D。
GM:あー……あはははは。これは、やっべぇ。
理子:誰が下位互換ですってぇ!?
GM:あかん(笑)。
理子:で、Dロイス“古代種”専用エフェクト《フラットシフト》を合わせます。侵蝕率増加はゼロ。
GM:あー、なるほどね。なるほどね……(遠い目)。プレイヤーの情報隠されてたのは痛かったな、まさかここまで爆発力あるとは。
理子:じゃあ達成値振るよ? ダイスが減ってるけど……。
博:(ダイスを見て)はぁ!? そんな回るの!?
理子:更に《妖精の手》
GM:マジか。
雹:ここでか。
理子:ダイス分で71に、固定値が27で98。
GM:きゅう、じゅう、はち、だと……!?
博:今サイコロ1個で4回回ってたやんか!
GM:えー、ちょっと待ってちょっと待って……これ《束縛の領域》じゃ防げんな。C値も+1だし。しょうがねぇ、どうぞ。というか、重圧あるのも痛い(笑)。
理子:ダメージ行きますよー。えっと、64+51で115。
GM:ふむ、それなら、
理子:《冥王の臓腑》の分を今から足します。
GM:マジか……これはきついなぁ。
理子:……こっちは低い。26を更に足しまして、141点ですね。
GM:141だと!?
理子:誰が下位互換ですって? しかも今の一撃は侵蝕率増加ゼロで放たれております。
博:何が一番怖いって、それだよな。
雹:恐ろしいですね。
理子:名刺を一枚放ったと思ったら、空間が捻じれて四方八方から光と共に降り注ぎますよ。
GM:やばいなぁ。ムスカは「ぐはっ、バカな!? 貴様何者だっ!? 私は無敵の筈だ!?」
博:この人敵に回したらダメだったな。
雹:というか、まだ一ラウンド目なんだよね。
GM:うん……で、田中は行動値いくつよ?
雹:12。
理子:というか、ムスカと核はまだ生きていらっしゃるのですか?
GM:おう、生きてますよ。
雹:硬いですねぇ。
博:しぶといですねぇ。
GM:はい、じゃあ次……“天空城”だなぁ。が、その前にムスカが《加速する刻Ⅱ》で割り込みます。
理子:ムスカさんまた割り込まれるのですか。
GM:「私は負けん!」ということで《解放の雷》《導きの華》《要の陣形》で自身と“天空城”の強化を行う。
理子:なるほど。
GM:そこから行動値順で“天空城”。……おい田中お前全部に負けてるぞ。《戦陣の火》使ってないっけ?
雹:そうだね。
GM:それがいかんかったなぁ。“天空城”が動き出します。《ナーブジャック》で動いてないから……《コンセントレイト:バロール》《斥力の鎚》《魔王の覇気》《インビジブルハンド》《要の陣形》《崩れる大地》《縛鎖の空間》《雷の槍》《レネゲイドスマイト》
理子:《縛鎖の空間》!? 放心に重圧!? ……まぁ、もうオート使った後だから良かった。
GM:おう。プラス《カラミティスマッシュ》。あ、あと《リフレッシュ》をオートで使用して重圧と硬直は解除。で、ダイスが26個。
理子:流石にこれは死にますかねぇ……。
雹:カウンターはもうできないからなぁ。一ラウンド一回だし。
GM:達成値は68。
理子:避けてみますか。
GM:《カラミティスマッシュ》でリアクションのC値+1だよ。
博:避けれねぇよ! というか暴走だし!
理子:《妖精の手》使っても回らない。
雹:そのまま受けよう。一応ガードだけ。
GM:本当にカウンター用のガードなんだな。ダメージは……あー、これは酷い。
雹:ど、どっちの意味で?
GM:ダメージは92点。
博:吹っ飛ぶー!
理子:これはあれですね。周防さん、あなたがくれた名刺のお陰で敵にダメージを与えることができました、と言って副支部長のロイスをタイタス化。
雹:私も周防さんを切ります。
博:河原切ります。
GM:で、全員攻撃力-6。まぁラウンド中だが。シーン中ドッジダイス-5個もそんな影響無いか。それから残念なことに10メートル移動なんで、ダメージ受けてもらいます。
雹:うわぁ……。
理子:2D点でしたっけ?(ダイスを振る)8点、生きた!
博:(ダイスを振る)はい、アウトー! ムスカを切る!
雹:また丁度死んだ!
GM:うぇえ!?
雹:もう天野空しかロイス残ってない……。
GM:はぁ!?
博:そんなに切ったの!?
理子:ジャーム化まっしぐらですね。
GM:あー、はい。じゃあどうぞ正規の行動順で田中。お前だ。
雹:重圧食らってるんだっけ? マイナーで重圧解除して、いつもの《雷の槍》《紫電一閃》《氷の塔》《コンセントレイト:サラマンダー》
GM:エフェクトそんだけしかないんか。というか、ロイス的に《極大消滅波》お預けっすか。
雹:ですね。
理子:死なないですよ? 撃っても。
雹:侵蝕率がやばい。達成値は……。
GM:あんま低いと《束縛の領域》使うぜ?
雹:50。
GM:使うぞ。《束縛の領域》使います。こいつこの判定ダイス40個あるんだよなぁ。
理子:さっき使えば良かったのに。私の《ファイナルフラッシュ》に。
GM:いやー、流石にあれはね。ビビった。ムスカが。「何だこの光はっ!?」って(一同笑)。
理子:そのまま「目が、目がー!?」に入れば良かったのに(笑)。
GM:話は戻りまして《束縛の領域》《リフレックス:オルクス》《アニマルテイマー》。達成値が……あー、50超えたわ。という訳でムスカの王の力によって攻撃がかき消されます。
雹:ぬう、駄目か。
GM:これで一ラウンド目終了ですね……っと、クリンナップあったわ。《急速再生》で50点回復。
理子:ムスカ回復もするんですか……。与えたダメージ半分くらい回復された。南条さんじゃないと殺しきれないですかあれは。
雹:攻撃が通らなかったのが痛いな。

◆第二ラウンド

ムスカ ……53
田中雹 ……27
吉塚博 ……25
緋桜理子 ……24
“天空城” ……22

GM:で、二ラウンド目です。天野空さんが一緒に来てましたが、ここで思い出します。情報収集で失敗した所為で、ここで思い出させました(一同笑)。
雹:は、はい(笑)。
GM:「そういえば! この“飛行石”というものには滅びの呪文というものがあったんです!」(一同爆笑)
理子:滅びの呪文(笑)。
GM:「滅びの呪文、それは……!」
一同:バルス!(一同爆笑)
GM:そんな訳で、《フラッシュゲイズ》が発動します(笑)。
理子:ほう。
GM:ムスカに、命中します。ムスカは、「目が、目があ~……と言うとでも思っていたのか
一同:えええぇぇえええ!?
GM:「私のこの、EXレネゲイドに感染したサングラスにより《フラッシュゲイズ》は効かん!」
雹:これがやりたかっただけだろ!(笑)
GM:眼鏡破壊してくださーい。
理子:眼鏡が弱点なんです?
GM:眼鏡破壊した後にエンジェルハィロゥのエフェクトを食らわせることで《超人的弱点Ⅱ》が解除です。
理子:という事は……。吉塚さん達、お願いです眼鏡を壊してください!
雹:バルスが大分弱体化してるなぁ(笑)。
GM:眼鏡のHPは50です。装甲値は20です。という訳で吉塚さん。
博:はーい頑張りまーす。
理子:ムスカの素が一番速いでしょう?
GM:まずはセットアップどうぞ。
博:俺は《サポートデバイス》《ヒュドラの怒り》
雹:このラウンドで《戦陣の火》使うよ。
理子:【行動値】はどの位になるんです?
雹:侵蝕率でレベル上がってるから……27だね。ムスカ抜くのは無理。
理子:うーん……それ寧ろ27になるのは困るんですけど、私としては。まぁ、良いか。
GM:まぁ、その前に落ちそうだぞ田中。「はははっ、見ろ、人がゴミの様だ!」とムスカが《小さな塵》《ピンポイントレーザー》《空間歪曲射撃》《アニマルテイマー》《完全なる世界》《要の陣形》《コンセントレイト:オルクス》
雹:……誰に?
理子:全員ですよ。《要の陣形》入ってるでしょう?
博:やーべぇ、避けれねぇ。
雹:復活するかどうかだが。
理子:ロイス無くなったらジャーム化ですよ? 復活しても良いですけど。
雹:そうか、それは駄目だ。
理子:ちなみに侵蝕率はいくつです?
雹:152だね。
理子:……まぁEロイスだけで還ってはこれるでしょうけど。吉塚さんは?
博:《ヒュドラの怒り》とか使ったから、123だな。
理子:こちらは138です。
GM:えー、ムスカの達成値52です。
理子:オート使えないから回避できないんですよねぇ。今度回避エフェクト取ろうかしら。
博:俺は暴走中。
雹:ガードで。《電磁障壁》使って……ガード値45。
GM:おぉ、凄いじゃん。(ダイスを振る)……あ、やばい。
理子:GMの殺意が凄いです。
GM:ダメージ92です。
雹:駄目だね。けど、《蒼き悪魔》で18ダメージ。
GM:え……60点軽減です。だってまだ弱点破れてないもん!
理子:私は南条さんのロイスを切って復活します。
博:田中のロイス切って生き返ります!
雹:生き返りません。生き返ったら死ぬ。生き返ったら死ぬって面白い表現だな(笑)。
GM:うし、次吉塚さん!
博:えーと、銃壊れてるからまた《ハンドレッドガンズ》で作らないといけないんだよね。今残ってるのはコアとムスカと眼鏡だっけ?
GM:おう。シュールだな眼鏡(一同笑)。
理子:眼鏡を破壊してくれれば、エンジェルハィロゥのエフェクトを私が叩き込みます。
GM:うん、当てた瞬間解除だから緋桜さんの攻撃は通るね。
博:うっし。マイナーで《ハンドレッドガンズ》。メジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》《ギガンティックモード》……どうしましょうかねぇ。《踊る髪》《うごめく弾丸》。加えて《パーフェクトコントロール》《オリジナルツール》《魔弾の悪魔》や! うわ重たっ。
GM:……こいつ大丈夫か?
理子:まぁ今の所一番少ないですし。
博:侵蝕率は28上昇。更に“ブレイクバレット”も使います。
GM:28!? ……こいつ、還ってこれるのか。
博:C値が7で、ダイスは28個! 達成値はー、あれ、23……。固定値が44で、67だな。
理子:ダメージダイスは8Dですか。……重圧がいけない。《力の法則》が使えない。頼みます、眼鏡を!
GM:じゃあこちら、眼鏡を狙われていると分かったので《隆起する大地》。ダイスは、1か。19点軽減。
理子:69点出してください! 吉塚さん!
雹:厳しいかなぁ。
博:……62。うわ足りない! ごめーん。
理子:オート封じが痛い。次私か。まずマイナーで重圧を解除。
GM:こりゃー厳しいか?
理子:厳しいですよ。眼鏡壊した瞬間はまだ軽減あるんですっけ?
GM:まだあるね。
理子:次のラウンド? 命が持ちますかね。また《要の陣形》食らったらアウトですよ。
博:俺もこれ以上は無理だな。
GM:これはやばいなぁ。まさか眼鏡壊れないとは。
理子:じゃあ軽減なんて使わないで下さいよ!
GM:だよねー(笑)。うーん、吉塚普段は達成値100超えるんだが。
博:今日副支部長が居ないからや。
理子:それかー!! ……じゃあ行きますよ。《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《小さな塵》《空間歪曲射撃》《ピンポイントレーザー》《要の陣形》《完全なる世界》。コアとムスカと眼鏡、三人いきますよ。
GM:何とかいけるかなぁ。ま、コア落とせばまだ勝機はある。
理子:(ダイスを振る)結構回りますね。
GM:おぉ……おぉ!?
理子:《妖精の手》。更に追加。
GM:(笑うしかない)
理子:100、110……113に27を足して達成値130!
GM:マジか!? うん、こちらリアクション特に無いですね。
理子:《妖精の手》はやはり強いですね。
雹:良いなー、《妖精の手》。
GM:オルクスの特権ですよ。
理子:ダメージダイスが14個で……105!
GM:何を言ってるのこいつ。どんだけ出目が良かったの。
理子:固定値31を足して、136!
GM:……え、マジっすか?
理子:えぇ、全てに。装甲無視ガード-5。
GM:それは、弓矢か?
理子:いや、周防さんから借りた名刺ですね。
博:名刺やべぇ(笑)。
理子:一つ名刺を投げると、空間歪曲と完全なる世界により四方八方に分散。それが全てを引き裂く!
GM:居ないのに存在感を振りまく副支部長(笑)。えー、副支部長の名が入った名刺が、“天空城”のコアをズタズタに引き裂きます。動かなくなりますね。更にムスカはといえば眼鏡が砕け散り、「馬鹿な!? 眼鏡が!? しかし、まだ行ける!」と、言いますが、《超人的弱点Ⅱ》もろとも貫通して消し飛ばしました……マジなのか!?
博:どう考えても副支部長無双だ(笑)。
理子:これが……UGN製の名刺なんですね。なんという恐ろしい名刺なんでしょう。あ、フルコンボだったので16上がって154ですね。
GM:はい、という訳で……全部消し飛んだな。ムスカは名刺にズタズタに切り裂かれて死亡。コアは名刺を受けて、亀裂が入り粉砕。眼鏡も破壊されました。まさか、名刺が……。
理子:これが名刺の力か。
GM:ですねぇ。で、本体が死亡したことにより、《天空城》《ラビリンス》《キングダム》の効果が解除され、足場などが一気に無くなります。
理子:あら、落ちてしまいます。
GM:まぁ、天野さんがいますからね。“飛行石”の効果で皆浮遊できます。
雹:じゃあウォルターに拾ってもらうかね。
GM:ウォルターは当然飛行船をしっかり操ってますからね。きちんと救出してくれます。と、いう訳でこれでクライマックス終了です!
バックトラック
GM:バックトラックですよ、Eロイスの数今回多いですよ。13個です!
理子:えーと……70出たから88。Eロイスだけで。ロイスは2個だから等倍で、12下がって76。はぁ、大丈夫ですね。
雹:あ、大丈夫そう。Eロイスで78まで下がった。ロイス分で69。
博:私は98も下がったんで、53。
GM:あははは、Eロイスちょっと多かったな。
理子:7個で良かったですね。
雹:それ私が還って来れないから!
GM:ま、これでシナリオ終了です。お疲れ様でした!
一同:お疲れ様でした!

エンディング
 大学で腑に落ちない表情をしている男が居た。彼は時々目を擦り、疎らにノートを取りながら講義を受けている最中である。
 内容は量子化学。最近は実験もあり、そのレポートに追われる毎日だ。
「……何だかなぁ」
 ふと、少々離れた位置にある席を見る。自分の斜め後ろ側にあるその場所は、幾人かの学生が群れを為している。その群れの中に、ぽっかりと空いた席が一つ。
 大学というものは席が決められているわけではないのだが、毎日の生活の中で段々と指定席ができてくるものである。吉塚はぼんやりとその席に座っていた人物を想起し、グシャグシャな結晶体のビジョンが出てくるというのを繰り返していた。
「……うーむ」
 その席の主は、河原信也という。レネゲイドの力によってこの世から消去された存在で、恐らくこの世界で彼を覚えている者は吉塚位だろう。オーヴァードがこの大学に紛れていれば、また別の話だが。
 吉塚は浮かない表情を作る。友人の死が心象に作用を及ぼしている……かと思えばそうでもない。深く溜息を吐き、机に突っ伏す形になった挙句、一言。
「扉の修理費、請求したかったなぁチクショウ」

 街外れの小高い山の中腹に、ひっそりと佇む神社があった。その境内の隅に座り、緑茶を飲んで一服している女性が一人。緋桜理子である。
 ほぅ、と小さく息を吐いた。その吐息に乗って、季節外れの桜がふわりと飛んでいく。
「御休憩中ですか?」
 不意に、声が聞こえた。その声に驚くことなく顔を上げると、そこには小柄な少女が。
「あら、都築京香様。もう解決の報が届いたのですか」
「えぇ。今回の件は理子さんのご協力により、最小限の被害で済んだと思います。ありがとうございました」
「いえいえ、私なんか感謝されるほどの事はしてないですよ」
 頭を下げるプランナーに、やんわりと否定を入れた。湯呑を縁側に置き、髪に引っかかっていた桜の花を摘んで、それを風に乗せて飛ばした。
「私なんて、この花のように流されていただけで……。私よりも、UGNの方々がとても尽力してくれたのです」
「UGN……というと、この街の支部ですか?」
 二度頷く。プランナーはどこか逡巡するような、曖昧な表情を浮かべた。気にせず、理子は少しだけ勢いづいた様子で語りだす。
「特に副支部長さん……周防さんにはとてもお世話になりまして。この、ほら、名刺です。これがとても良く出来ているんです。これを貸してもらったお陰で、私はこの事件を解決できたと言っても過言ではないんですよ」
「は、はぁ」
 困惑するプランナーを他所に、理子は続けた。
「今度感謝の印に、私の神社に皆さんを呼んでお花見でもしようと思ってます。久々に手料理を作らないと……ふふっ。都築様も折角なので今度いらっしゃいません?」
「いえ、私は少々忙しいもので。また機会があれば」
 小さく溜息を吐き、プランナーは踵を返す。
「では、これで。今回の件、本当に助かりましたよ」
「他でもない都築様の頼みですから」
 幻影だったのか、プランナーの姿が一瞬で掻き消えた。その様子を見届けて、理子は腰をゆっくりと上げた。それから少しだけ伸びをして、草鞋を履き直してから言う。
「さて、境内の掃除でも始めましょう」

 

 巨大な洞窟が、切り立った崖の裾に空いていた。そこに群がる数人の男達。その様子を見ながら満足そうに笑う女性。田中雹である。
「ふふふ、こりゃまた良い鉱脈が見つかったもんだね」
「日本でも探せばあるもんなんですね、親方」
「レネゲイドの影響さね。レネゲイドの。あんまり深く突っ込んだら負けよ」
 そう言い、田中雹は隣であくびをした少年の頭を叩いた。
「ま、しばらくはここが拠点になりそうだね。おいお前達、四十秒で準備しな。ほら、空もさっさと来な!」
 フラップターから降りるのに手間取っていた少女、天野空に向かって怒鳴るように叫んだ。空は驚いて足を引っかけ、お尻から地面に落下してしまう。
「あぅ、ちょ、ちょっと待って下さい」
「親方ぁ、結局この子何だったんですか?」
 少年が人差し指を指して言うもので、雹はその指を叩いた。
「気にするもんじゃないね。ジャームでも無いんだ、それなら私達の仲間だろう、違うか?」
「そりゃあそうですかねぇ。っと、おーい空! 大丈夫かー?」
 少し痛そうにしている空の元に掛けていく少年。その様子を目だけで見送り、雹はフンと鼻を鳴らした。
「さぁて、今日も一仕事と行くかね」

 

……と言う訳で、シナリオ“天空城”でした。今回は明らかにラピ○タモチーフでギャグを狙っていたので、全体的に突っ込みどころが多くなりました。まぁ、楽しければ良し。
ちなみに敵データですが、実は以前計画が立った経験点1000点セッション用に作ったものをほぼそのまま流用してまして。それでムスカの行動値やら《束縛の領域》の達成値やらがかなりやばいことになってた次第です。修正すべきだったわ。
情報収集に関しては、普段周防副支部長や南条、雨宮姉などのハイレベルな収集能力持ちが居るもんだからちょっと難易度が高かったですね。ただ既に初期+400~500の経験値なんでこれぐらい頑張って欲しいと言うのもあるんだが。

ま、そんな感じです。さて、次のシナリオはかなり長いのでアップできるのがいつになるやら・・・。気長に待ってください。

ではー。

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