ダブルクロスリプレイ-孤独の少女- その3

ダブルクロス3rd TRPG

※前の内容を読んでない方は、先にそちらを読むことをお勧めします。

 

ミドルフェイズ
シーン1 秘匿情報

情報は力だ。知っていることは確実な威力を発揮してくれる。逆に言えば、知らないということは致命的な傷になりかねない。だから、南条は常に全力で知識を集める。例えそれが、自らを影に落とす行為だとしても、だ。

GM:次は情報収集です。人数少ないんで行動回数増やしておくね。
山田::はいはい。
GM:じゃあミドルフェイズ。まず支部の人から。南条さんからね。
南条:はーい。えっと、今うちで動けるのは、俺だけだよ?
GM:一応木見君がいるから、お助けとして使っていいよ。
南条:とりあえずウォルターは書類仕事中だから、木見と俺とで情報収集かな。
GM:木見は【社会】1だけどな。
南条;良いよ1でも。俺も【社会】1だよ(笑)。
GM:あはは、お前は大丈夫だろ。
南条:裏技使えばな。
GM:じゃあ始めましょうかね。侵蝕率上げてね。
南条:はいはーい。……2、よし。
GM:で、情報収集は3つできるのがあるんだよ。事故自体についてと、事故の被害者についてと、事故現場に現れる何かについて。
南条:それぞれの目標値を聞きたい。
GM:事故自体は〈情報:UGN〉と〈情報:噂話〉で目標値4、9、35があります(南条爆笑中)。
南条:さん、じゅう、ご(笑)。
山田::35!?
GM:事故の被害者についてが6、9、11。現れる何かについては5、15です。
南条:35いこうかなこれ(笑)。
山田:35ってのは気になるなぁ。
南条:よっし、お前に俺の本気を見せてやるわ!
山田:ダイス1個でどうするつもりだ(笑)。
南条:今からこの1Dを12個まで増やすぜ。
GM:【精神】で情報収集できるんだよこいつ。
南条:エフェクト《無形の影》、《コンセントレイト:ウロボロス》を使用。あらゆる判定を【精神】で行います。クリティカル値は7。さらに、一般アイテムの要人への貸しと情報収集チーム。警察への貸しがあるんで、警察のコネを使って事故を調べる。ここの署長に貸しはある!
GM:オッケー。じゃあ頑張ってください。目標値35です。まぁ35と聞いたら、分かるよな?
南条:まぁ。最悪ロイス切るかこれ。えーと、ロイスのグリーンの効果は……。
GM:そこまでやるか(笑)。
南条:友人のロイス切るまであるなぁ。達成値+15が入る。ま、ロイスはよかろうコネも使ったし。
GM:まぁ行けるだろ多分。何とかなるさ。
南条:じゃあ行きますー。……あははははは!(一同爆笑)
GM:良いオチが付きましたねぇ。妖怪1足りないさんが(笑)。
山田::ここにきて具現化したか(笑)。
南条:仕方が無い、ここはロイスを切る! バカのロイスをタイタスに!
GM:おま、シナリオロイスだぞ(笑)!
南条:あのくそ野郎! 奴のせいで俺がこんなに忙しい目に! というわけで達成値40。
GM:オッケイ(笑)。じゃあまず目標値4のな。事件はここ一週間、とある交差点を中心にして頻発している。次に10。事故が起きる際に何か明るい光を見たという証言がある。
南条:ほう。
GM:明るい光と言えば?
山田::エンジェルハイロゥか。
GM:その通り。そのエフェクトが何かしら関与している可能性がある、と。
南条:なるほどな。
GM:で、35な。ここ最近の事故が“工作員”で偽装されていた形跡があります。
南条:……この事故そのものが? ということはセルリーダークラスが動いてるのかよ。
GM:その通りだ。で、そのセルリーダーで、“工作員”使ってこういう陰湿なことしそうで、事故をわざわざ起こしそうな奴っていうと……という心当たりまでは浮かぶ。
南条:なるほど。この手口……かつて戦った奴に似ている。みたいな?
GM:そんな感じ。そういうことまでわかります。早いなー、情報が集まるの。
南条:お前ロイスまで切らせて何を言う。
GM:じゃああと二つ。被害者か、現れる何か。
南条:うーん、木見使っていいの?
GM:良いよ、あいつ雑魚だけど。
南条:【社会】1だけどまぁ……だめだ、これなら自分でやった方が良い。でもコネも使っちまったからなぁ。被害者について調べるかな。
GM:じゃあ〈情報:UGN〉で。
南条:エフェクト使えば楽に取れるんだけど。
GM:……まぁ、先に言ってしまえばそんなに重要ではない、かな。
南条:まぁ目標値高い方は最悪とれなくてもいいかなー。じゃあ情報収集チームは使って【社会】で。(ダイスを振る)……8。お、技能足して11。
GM:お、ジャスト。素晴らしい。
南条:情報収集チーム使って良かった。
GM:じゃあ達成値6。事故の被害者は特に相互の関連はみられません。
南条:なるほど。
GM:で達成値9。最初の事故の被害者は常葉茜という少女。この事故の後立て続けに事故が起き始めた。
南条:その少女が怪しい、のか?
GM:ただし、常葉茜は死亡が確認されています。
南条:なん……だと?
GM:んで達成値11。少女の霊が仲間を求めて事故を起こしているという噂話が流れているということが分かります。
南条:これ黒かー。死んだ後でレネゲイドビーイングとなった可能性は高い。
GM:まぁどうかなー。あと一個情報あるけど、どうするよ? 木見でやっていいよ。
南条:俺はもう無理だわな、2回やったし。
GM:〈情報:UGN〉か〈情報:噂話〉で頼みます。
南条:あいつ持ってたっけ。1だけか。どれ……達成値2、ってこれファンブルじゃん。
GM:残念。特に何も情報は得られなかったね。現れる何かについては。
南条:全く、こっちが影で必死に情報収集やってるのに木見君は何も得られなかったのか。
GM:まぁ木見君はねぇ。普通の高校生引っ張ってきてるようなもんだから。で、次なんだが、お前は現場に向かうことができます。現場に向かうと更に情報収集が行えます。
南条:シーンは変わるかな?
GM:変わるね。でもその前に先に現場に向かった山田から情報収集だね。

 

シーン2 現場検証
雨宮創を追ってきた山田玲仁。そこは、常葉茜が事故に遭った交差点だった。その交差点は、僅かにではあるが違和感を覚える。何か分かることはないのか、山田はできる限り周囲の探索に尽力することにした。

GM:じゃあ山田さん侵蝕率上げてー。
山田:はいはい。(ダイスを振る)9。
GM:うわぁ。
南条:でかいな。まぁ俺もさっきエフェクト込で8上がってるからなー。
山田:現在侵蝕率は50。
GM:はい、じゃああなたは現場に居ます。“一斉掃射”を追っかけていったので。
山田:はい。
GM:現場にいるので、現場での調査を行うことになります。ここでの調査は、現場の状況について、噂されている何かについて、そして現場にいる人間について調べることができます。
山田:ほう。
GM:どうする? 状況、何か、現場の人間。で、目標値が現場の状況は3、9。噂されてる何かは8、12、35。
山田:8、12……35きた(笑)。噂かこれは。
GM:噂されてる何か、ね。で、現場にいる人間は6、15。判定は〈知覚〉か〈知識:レネゲイド〉。
山田:両方持ってねぇ。
南条:〈知識:レネゲイド〉って35にも使えるの?
GM:使える。
南条:あー、じゃあ35のはとっといてくれたら俺がやる。〈知識:レネゲイド〉4レベルある。
山田:うん。噂に関して〈情報:噂話〉で判定は不可能か?
GM:あぁ、それは無理だ。これは噂されている何かについてだ。
山田:じゃあ……状況について。
GM:んじゃ〈知覚〉な、それは。〈知識:レネゲイド〉は使えない。
山田:まず失敗しそうだが振るか。3ぐらいなら分かるだろ。……ぎりぎり(笑)。
GM:なら3の情報。事故現場にはパトカーが停まっており、野次馬もいることが分かりましたー(笑)。
山田:はい、まぁ、うん。普通に分かるね(一同爆笑)。
GM:もう一回調査していいよ。同じのでも良いし。
山田:じゃあもう一回同じのでやるか。
南条:同じのならボーナスついたりしませんか。
GM:ボーナス? うーん、なら+3して良いよ。
山田:お、じゃあ5が出れば。……8でた。達成値12。
南条:おー、おめでとう。
GM:じゃあ、事故が起きたにも関わらず無関心に歩いている人間が多いと気付きます。
山田:おや?
GM:また、不自然に同じ場所を行ったり来たりしている人がいることも分かります。
山田:んー、なんだろなぁ。レネゲイドの何かか?
GM:そこまでは分かりません。ではこれであなたの情報収集シーンを終わります。

 

シーン3 イリーガル
支部に人がいないというのは、致命的だ。特に言うならば戦闘要員。非力な南条と木見では、敵が現れた時に分が悪い。唯一残っていた戦闘要員の雨宮は暴走気味で使い物にならない。そこで山田玲仁に会えたのは必然か、それとも偶然か。

GM:次のシーンは、南条が現場に到着します。そして山田も現場にいるので、どっちも侵蝕率を上げてください。
南条:二人ともか。……2上がった、これで55。
山田:7。57になった。
GM:はい、じゃあここでも同様の判定ができる。
南条:まぁ、ただ取り敢えずアレだ。知り合いよね? イリーガルだし。顔合わせと状況説明を簡単にして意思疎通を図りたい。
山田::お互い情報共有したいしね。
GM:じゃあそこはロールプレイ頼んだ。
南条:それなら……おっ、山田久々じゃないか。
GM:そんな馴れ馴れしいのお前(笑)?
南条:いや余裕が無い(笑)。
山田:おや、南条さん。その節はどうも。
南条:いや本当に、以前は世話になった。ありがとうございました。今回の事件について、君は協力してくれるのか?
山田:あぁ、私も気になることがあるのでね。
南条:なるほど、ありがたい。と言ってさっきGMから聞いた情報を。取り敢えず支部で調べられるだけ調べてきたんだが、こういうことが分かっているって伝える。
山田:私は雨宮を追ってきたんだが、見ての通りパトカーが停まっており野次馬もいっぱいいる。
GM:そりゃ分かるわ(笑)。
南条:ちょっと待ってくれ、それは誰にでも分かると思うのだが(笑)。それより雨宮の奴はどこにいったか知らないか?
GM:それは分からないんだよな。
山田:それは分からないんですよ。
南条:くっそ、あいつ支部に戻って来いって言ったのに返信はしないし、再び連絡をかけたら電源を切っていやがった。
山田:幽霊を探しに行くから、代わりに私にUGNへ行ってくれと言われたんだが。
南条:……あの野郎! ちょっと裏の人格が表に出ますが、気にせず情報収集します。さっきの35を。
GM:じゃあ何かについてだね。これ35達成するとかなり有利?
南条:また《無形の影》《コンセントレイト:ウロボロス》、情報収集チームを使って〈知識:レネゲイド〉で。って、情報収集チームは情報じゃないからつかえねー。じゃあ今のエフェクトでダイス10個。
GM:判定する?
南条:する。
GM:どこからか、《ジャミング》が発動します。
南条:なん……だと……?
GM:ダイスが4個減ります。
南条:なんだと!? ダイス6個、C値7、35いけるかこれ?
GM:更にね。
南条:まだあるなら言ってくれ。
GM:どこからか《盲目の羊》が発動します。ダイスが4個減ります。
南条:残り2個だ。
GM:(邪悪な笑みを浮かべて)どうぞ?
南条:……神は言っている。ロイスを切れと。
GM:あー、先に言っておこう。ロイス切るのは止めた方がいい。
南条:まじか。じゃあ2個でいくわ。まぁ35は無理でも他の情報はいけるだろ。……回らなかった! 達成値9。
GM:じゃあ8は超えたね、おっけおっけ。あー、良かった。12も達するとあんま良くないんだよね。
南条:逆に良くないの!?
GM:うん。だからわざわざこんだけ妨害したんだよ。
南条:え、GMが困るの? こっちが困るの?
GM:お前らが。
山田:え、僕らが困るのか?
南条:なんでわかってしまってはいけない情報を(笑)。
GM:大丈夫、《支配の領域》も飛ぶから。ダイス1個1に変えるやつ。
南条:分かった、つまりこの情報はロイスを2つか3つ使わないと得られないってことだし、得ても良い事なさそう。
GM:うん。で、何かがいるような気配を覚えました。それが何かはよくわかりません。
山田:ふむ、この場には霊気を感じる。
GM:まぁ、明らかに《ジャミング》飛んできたしな。
南条:つまりあれだろ、俺は影を広げて周囲を探査しようとしたら、どこからか妨害により影の動きを阻害されたわけだろ?
GM:イエス。
南条:明らかに妨害者が近くにいる。
GM:じゃああとはね、現場にいる人間については調べられる。
南条:そっちも調べておこうかな。〈知識:レネゲイド〉で。
山田:じゃあ僕もそれで。これは妨害無いんだよな?
GM:これはないね。
山田:えっと(ダイスを振る)2!
GM:お前はもう論外だよ……。
南条:あー、一個も回らなかった。13。
GM:惜しいね、目標値15だからね。
南条:〈知識:レネゲイド〉上げるかなー。
GM:じゃあね、往来を歩いている人間が統一感の無い群れになっていることに気付きます。
南条:何だ、何だっけこのエフェクト。15でエフェクト名が分かったんだろうな。
GM:いや、エフェクトじゃないんだよなぁ。
南条:まぁ何らかの異常事態が発生してるのは分かった。
GM:はい、じゃあ全員の調査が終了後、少し離れた場所から銃の発砲音が聞こえはじめます。
南条:なにぃ!?
山田:銃、だと?
南条:この状況で発砲音って奴しかいねぇ(笑)。
GM:というわけでこのシーンを終了します。

その4に続く。

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