ダブルクロスリプレイ-孤独の少女- その4

ダブルクロス3rd TRPG

※前の内容を読んでいない方は、先にそちらを読むことをお勧めします。

 

シーン4 一斉掃射
破壊衝動が、溢れてくる。濃縮された闘争本能。それに抗うのは難しい。……抗う? その必要は無い? そうだ、倒せば良いんだ。全てを、そう、目に映るものも、目に映らないモノも、全て撃ち抜いてしまえばいい。
 衝動に駆られた破壊者は、心の中でそう呟いた。

GM:はい、シーンを切り替えます。侵蝕値を上げてください。
山田:はーい。プラス5。
南条:プラス9。既に70。
GM:やばいよ(笑)。
山田:70? エフェクト使ったからか。
南条:さっきエフェクトまで使ったけど《ジャミング》飛ばされたし。
GM:では、銃の発砲音のするところへ向かうと、“一斉掃射”が案の定応戦しております。
南条:貴様“一斉掃射”往来で発砲するなと何度言えば分かるんだ!
GM:問題はな、その往来がジャームなんだよ。
南条:……全部?
GM:全部じゃない。
南条:はぁーあ。《ワーディング》を展開。って、あいつがやってるか。
GM:流石にしてる。そこまでバカじゃない。という訳でジャームが2体、って言うのはアレだな。トループだからな。
南条:おおよそ20体ちょいってことかな。
GM:位置はどちらも同じ位置で。そこから20mほど離れて“一斉掃射”がボロボロの状態で銃を構えております。
南条:あいつがただのジャームごときに負ける筈がない。バカだけど戦闘力は確かだ。
GM:雨宮の侵蝕率は現在120%。
南条:あいつ何をした!?
山田:えぇー……。
GM:そんな感じで、戦闘開始になります。距離は、そうだな。お前らがジャームの位置から大体20m。
山田:あぁ、全力移動でも届かねぇ(笑)。
GM:ちょっと待ってよ(笑)。
山田:18mなんだよ。
南条:ジャーム2体は同じエンゲージですか?
GM:イエス。では行動値はどんなだ。
南条:11。
山田:4。
GM:雨宮が8。ジャームが10な。
南条:俺からか。
GM:まずはセットアップから。何かある?
南条:この状況、山田は届かないんだよね?
山田:2m届かねぇ(笑)。
南条:流石にイリーガルとはいえ同じ支部のメンツだ。能力は把握している。この距離じゃ奴は間に合わんと。
GM:で?
南条:嫌々ながら力を使わざるを得ん。使いたく無いんだ私はぁ! と言いながら《螺旋の悪魔》を起動。
GM:なるほど。
南条:影が盛り上がって全身を包みます。
GM:じゃあこちらは、どこからか《原初の黄・赤方偏移世界》がジャーム1体に飛びます。
南条:……なにぃ!?
山田:え? ジャームに飛ぶ?
南条:ジャームの行動値が上昇しましたか。
GM:ジャームの行動値が26まで上がります。
南条:レベル8!? ……オッケー、理解した。
GM:ちなみにどこからか、だからね。
南条:この場に何らかの敵がいるという事だ。
GM:では、始めるぞ。ジャームからの行動。メジャーアクションで《堕ちる絶望》を雨宮に使用。
南条:そういうことかあああぁ!!
山田:何だっけそれ。
南条:……衝動判定を強制的に発動させるエフェクト。
GM:で、雨宮が判定をしようとすると、ジャーム2体がそれぞれ《ジャミング》《盲目の羊》を1
回ずつ飛ばすので、ダイスが16個減ります。
南条:雨宮自動失敗じゃねぇかよ。
GM:衝動判定自動失敗。お前ら対抗手段あるか?
南条:無い、現状は。
GM:(にやりと笑う)じゃあ、衝動判定目標値18に失敗した雨宮は、暴走します。変異暴走:破壊。彼の性格上どうなるか分かるね?
南条:シーン攻撃を使用。敵味方全てを打ち抜く。
GM:ちなみにこの交差点の周りにはビルがあります。今昼です。
南条:ちょまっ、そういうことかあああぁ!!
山田:やばくねぇか。
GM:さぁ、キミ達にはUGNらしい行動をとって欲しいのですが。
山田:《ワーディング》ってビルの中にも届いてる?
GM:届いてるけど撃たれたら当然死ぬよ? で、雨宮を止めるにはどうすればいいか。衝動判定を成功させる、は既に失敗した。次に、行動不能にする。または暴走を解除する。他には〈交渉〉で達成値12以上を出す。
山田:〈交渉〉が一番現実的な気がする。僕【社会】5振ってるし。
南条:お前じゃ間に合わないんだよ。行動値が足りない。
GM:雨宮が8で、山田が4だからね。
南条:だから止められるのが俺しかいない。
GM:雨宮のHPは《リザレクト》した後だから10とします。
南条:最大値か……。ロイス切って暴走のまま起き上がったりしないよなこいつ?
GM:あぁ、しない。それはない。
南条:ジャーム消し去りたいんだけど、ジャーム殺しても雨宮止まらないんだろ?
GM:止まらないなぁ。
南条:(深いため息をして)仕方ないかぁ。あー、《螺旋の悪魔》要らんかった。マイナーで16m戦闘移動、ジャームとの距離を保ったまま雨宮の方に近づく。メジャーで《原初の赤・振動球》《コンセントレイト・ウロボロス》
GM:それで?
南条:雨宮のくそ野郎に近距離から振動球を叩きこむ。
GM:オッケイ(笑)。
南条:じゃあ攻撃。正直……本気で行くから(GM大爆笑)。
GM:やめたげて(笑)。
南条:恨み骨髄まで。死ね雨宮ああああぁ!!
GM:お前シナリオロイスになにやってんだよ(笑)。
南条:もうタイタスだよ。もうタイタスですが何か? 達成値46!
GM:回避9ですダメージどうぞ。
南条:ダメージ出します。……52点装甲値無視。一手間使わされたっ、止まれ雨宮あああ!といって。
GM:じゃあその振動球を食らった雨宮は吹き飛んでいきます。良かったね。そして今気づいたんだが、木見君が居たわ(行動値19)。じゃあ木見は次動かしてもらいますか。木見君の侵蝕率は100固定で。
南条:100でいいの?
GM:攻撃技はほぼ無いからな。
南条:100で良いんだったらさっきの《時の棺》使えば良かった。
GM:あー……忘れててごめんね。
南条:まぁいいさ。じゃあ木見君は《コンセントレイト・エンジェルハイロゥ》と、《絶対の孤独》《幻惑の光》、それと《光の手》。これで【感覚】で〈RC〉が使える。攻撃してもらいます。
GM:じゃあ頼んだよ。
南条:範囲じゃないな、動いてない方のジャームに。……おぉ、達成値68。
GM:おぉ!? ジャームは暴走でリアクションしませんどうぞ。
南条:えーと、34点。装甲有効。
GM:それなら、装甲値5点の《レネゲイドウォール》でダメージ10点軽減で、19点かな。まだ立ってますね。
南条:放心と《絶対の孤独》でダイスペナルティ7個。
GM:7個か。次はジャームが近づいてきます。傷ついた方が山田に。わらわらとな、人の群れが。
山田:お、おう。
GM:そこでジャームが攻撃してきます。えーと、《貪欲なる拳》《腐食の指先》《罪人の枷》《コンセントレイト:エグザイル》を使用。ダイス減ってるから4個。C値は8の〈白兵〉攻撃。達成値は……おぅ、回らなーい。達成値10。
山田:なら回避します。っと、最大値が5なんだが、素の回避が4。1足りない(笑)。
南条:ここでも出た1足りない。このシナリオ妖怪活躍しすぎだろ。
GM:ではダメージを。ダメージはそんな出ないから。えーと、13点。
山田:装甲は有効?
GM:有効。
山田:装甲3だから10ダメージか。
GM:そしてそっちはシーン中装甲値-10。達成値がこのラウンド中-10されます。
南条:まぁ目の前のジャームのHPは僅かな筈だ、殴り倒せ。
山田:オーケー。
GM:この戦闘“一斉掃射”の対処が大変だからジャームは弱いんだよなぁ。
南条:でも結構軽減してきたろ。まぁこの経験点なら弱い部類だろうけど、問題は俺ミドルじゃ火力でないんだ。
山田:それじゃ、オートアクションで腕に隠していたアームブレードを取り出す。
南条:《ハードワイヤード》のだな。
山田:それで、《アームズリンク》《雷の牙》、加えて《コンセントレイト:ブラックドッグ》。《雷の牙》で敵がドッジする場合ダイスが減ります。
GM:こいつ暴走ですリアクションしない。
山田:あ、じゃあいいや使わない。《アームズリンク》と《コンセントレイト:ブラックドッグ》だけだな。
GM:じゃあダイスどうぞー。
山田:コンセントレイトレベル3だから7でも回る。……34で〈白兵〉2だから36。《バトルマニューバー》を足すと40。
南条:その4が効いたな。ダメージダイス5個だな。
山田:よしよし。固定値が9で、ガードは-5される。
GM:まぁリアクションはしない。
山田:なら振るぞ。えっと27点。
GM:15点軽減で12点。1残ったー(笑)!
南条:また1足りない(笑)。お前何やってんの。
山田:妖怪1足りない仕事しすぎワロタ。
南条:達成値の所で丁度1足りたと思っていたのに。
山田:これはひどい。
GM:はーい、じゃあ次。第2ラウンド。セットアップこちら無し。
南条:はぁー……だから嫌だって言ってるだろ《螺旋の悪魔》を使用します。再び影が身体を覆っていく。侵蝕率は既に82。
GM:行動値は、木見だな。
南条:じゃあ、山田お前動けないんだから目の前のやつは責任もって倒せよ?
山田:オーケーオーケー。
南条:というわけで木見はもう一体の無傷の方に攻撃します。さっきと同じコンボで。……え、達成値16。
GM:回避できませんどうぞ。
南条:(ダイスを振る)ダメージ17。
GM:15点軽減して2点。残り30。
南条:バステは食らってもらう。
GM:次の行動は南条。
南条:軽減って、これまだできるの?
GM:ジャームの軽減? 5点は装甲で、10点は常時。
南条:10点は常時、か。なら40点出さないといかんのか。
GM:まぁ仕留めそこなってもそいつは木見の《フラッシュゲイズ》で無力化できるから大丈夫だろ。
南条:じゃあケチるか。《原初の赤:振動球》《コンセントレイト:ウロボロス》。侵蝕率88。
GM:88? あと2シーンあるんですが。
南条:知るか。えーと……達成値が30ジャスト。
GM:30ジャストか。回避は無いですよ。
南条:ダメージは32点装甲無視、だから22点通ったかなー。
GM:22点。ってことは残り8だね。次はジャームの行動なんだが。
南条:木見がバステ入れた方には《フラッシュゲイズ》叩き込みます。
GM:あ、じゃあメジャー自動失敗です。せっかくなんで戦闘移動で山田の方に移動しておきます。
山田:は、はい。
GM:元々居た奴は同じコンボでやるよ? 攻撃ー。達成値は……20。
山田:回避します。〈回避〉4あるからワンチャン……だめだー。
GM:じゃあダイス3個でダメージ。こいつで3個振れるとは思わなかったなー。ダメージは……17点。装甲-10な。
山田:17点、残りHP28だから、11。まだ生きてる。
GM:攻撃は雑魚だもん本当に。んでラウンド中達成値-10な。前ラウンド忘れてたから今回は適用してくれよ。
南条:責任持ってそこのジャーム倒せよ?
山田:当たれば倒せる。HP8の方に《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》
GM:23点くらい流石に出せよ……。
山田:(ダイスを振る)達成値40。-10あるから30でダメージダイスは4個。ダメージは……武器込みで34点!
GM:避けれないからね、死んだ死んだ。
山田:悪霊退散! って感じで。
GM:まさにそんな感じでジャームの群れは霧散していったね。あとはHP1の奴だね。次のラウンド移るんでまず木見から。
南条:木見が止めさすのかー。まぁ仕方ない。攻撃させるー。
GM:16点出せば落ちるね。木見は固定値ないから頑張って。
南条:《絶対の孤独》だけで良いよ。あと《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》。……達成値は28。これ危なくね? ダメージは……15点(一同爆笑)。
GM:カーン(笑)。おい、おい。
南条:いやまてこれは木見のせいだ。
GM:なにこの一足りないの乱舞。
南条:俺は待機します。俺の中のレネゲイドがっ、と言いながら。
GM:バステは通ってるんだよね。《絶対の孤独》で5個ダイス減るか。
南条:《フラッシュゲイズ》で8個減らす。
GM:はい、振れるダイス無いです。木見がお助けキャラ過ぎる。
南条:完全にそうじゃん。じゃ、止めはお願いします。
山田:残り15だっけ?
GM:残り1だよ……(笑)。16点出してさっさと倒してくれ。
南条:最悪エフェクト使わなくて良いよ。
山田:じゃあ普通にやりまーす。……お、1個回って22。
GM:うっし。ダメージお願いします。
山田:えーと、34点。
GM:オッケエエェ!(何故かGMが歓喜)最初からその出目出しとけよ、何でこんな苦労してんの(笑)。
南条:だが勇者たちは遂に勝ったのだ……。
GM:まだミドル戦闘です(笑)。ではー、皆さん〈知覚〉判定どうぞ。目標値は5。
南条:じゃあ行けるか。……お、やった10!
山田:こっちは5だな。
GM:よしよし、みんな成功か。戦闘終了後に、少女の姿を確認します。
南条:何? それは、
GM:しかしすぐに隠密状態になり居なくなってしまいます。
南条:……エンジェルハイロゥだな。
GM:さて、戦闘に勝利した君たちは負傷した雨宮を連れて支部に帰ります。
山田:その少女の姿に見覚えは?
GM:さぁ? そこは情報収集してもらいましょうか。

 

シーン5 馬鹿は死なねば治らない。
雨宮創は生粋の馬鹿なのである。天才のシンドロームとは一体何だったのか。FHチルドレン故に、それは仕方ないとも思う。そう思うのだが、それでもこの馬鹿具合には心底ため息が出る。これは、殴ってでも情報を吐かせるべきではないだろうか。
 ――少なくとも、南条理はそう思っていたに違いない。

GM:次のシーンです。侵蝕率を上げてもらいましょうか。
南条:出ないと駄目ですか?
GM:情報収集だよ?
山田:出ようぜー。
南条:一人じゃ駄目か。
山田:僕の情報収集能力なめんなよ!
南条:じゃあお前がやってるのをみて、無理そうなら出る。
GM:けどここの情報は、どれも重要ですよ? あっ、でも大丈夫か、ここは出なくて良いかもしれない。とりあえず侵蝕どうぞ。
山田:1! 現在73だ。
南条:俺は体内で活性化したレネゲイドを抑えるために休んでおく。
GM:では、シーンを始めます。現在UGN支部です。負傷した雨宮なんですが、彼も『一応』ノイマンなので、ある程度の情報を戦闘で得ていました。しかし、バカなので頑張って話を聞き出さないといけません(PC爆笑)。
山田:いかにして話を聞き出せるかか(笑)。
南条:こいつ(笑)。
GM:雨宮の話を聞いてそれを元に調査を行うことができます。
山田:はい。
GM:調べられるのは、例の人の群れのようなジャームについて、現れた少女について、それと、その少女の行動について。技能は〈情報:UGN〉、〈情報:FH〉、〈交渉〉、〈白兵〉、〈RC〉。
南条:雨宮をぶん殴って話し聞き出すの?(笑)〈白兵〉と〈RC〉は俗に言う説得(物理)だよね?
GM:ちなみに〈射撃〉は相手が射撃のプロだから使えません。
山田:なるほど。肉体言語で行くか(笑)。
南条:何でこいつ味方なのに説得(物理)がいるんだよ(笑)。
GM:バカだから。頑張って聞き出さないといけないんだよ。
南条:何で頑張って聞き出さないとって……(爆笑)。
GM:目標値は、ジャームについてが5、9。少女についてが5、9、15。んで、少女の行動についてが5、13。
南条:結構高いな。
GM:高いのは重要ですよ。
南条:山田は〈白兵〉固定値6もあるから、〈白兵〉で情報収集(物理)やれよ。
山田:常識的に考えたら〈交渉〉使うべきなんだろうけど、ここは〈白兵〉使います。
GM:こいつら……雨宮をなんだと思ってるんだ(笑)。
南条:でも【社会】5で〈交渉〉2もあるのか。こっちでも問題は無さそうだけど。
山田:確実に行けるのは〈白兵〉なんだよな(笑)。
GM:オーケー。〈白兵〉での情報収集どうぞ。
南条:まぁGMがネタでやれって言ってるから。
山田:これは乗らざるを得ないね。
南条:普通は敵を物理で説得するもんなんだけどねぇ。この支部はほんとカオスだわ。
山田:おらっ、少女の情報出せや! というわけで達成値15。
GM:少女について? オッケー。じゃあ情報をあげよう。ボコボコにされた雨宮はショックで記憶が蘇ったようで、話し始める。
南条:さすがに固定値6は強いな。
GM:まず達成値5。その少女が最初の事故の被害者である常葉茜の姿をしていたことが分かりました。まぁお前は見覚えあるしな。
山田:常連だしな。
GM:達成値9は、見えない何かの気配を感じ取った雨宮が、そいつを攻撃したらしい。「俺はジャームの近くに変な気配があったから攻撃したんだ。こんな知覚(【感覚】1、〈知覚〉1)でも感じたんだよ。そうしたら、ジャームから激しい妨害を受けたんだ」
山田:なるほど。
GM:「ジャームを狙ったときお前らは妨害を受けなかっただろ? だが俺がそいつを狙った時には《ジャミング》と《盲目の羊》と、《支配の領域》とフルコンボで飛んできた」
南条:(頭を抱えながら)飛びまくりだ(笑)。ダイス減らした上に達成値削ってきやがった。
GM:つまりは、隠れてる何かを狙うとジャームが全力で妨害してくるという事だ。だから範囲(選択)は重要なのさ。隠密状態でも範囲なら当たるけど、それで狙ってしまうとアウトだ。
山田:まぁ僕は単体攻撃しかないんで関係ないですね。
GM:じゃああと達成値15のな。少女の姿をした何か、シンドロームがエンジェルハイロゥ/ウロボロスのクロスブリードだと思われます。雨宮がそれを突き止めていました。
南条:ウロボロスか……。まぁウロボロスは見慣れてるだろうからなぁ。
GM:だけど雨宮は違和感を感じてます。「普通、ウロボロスといえば原初系のコピーエフェクトを使うだろう? あの時も《原初の黄・赤方偏位世界》が飛んでた。だが俺は《デモンズウェブ》が放たれたのを見たんだ」
南条:エグザイルだな、それは。
GM:「ジャームからじゃない、その何かからだ」
南条:……つまり?
GM:「エグザイルもあるのか? と思っているんだが何か変なんだ」
南条:トライブリードなのか、何か別のがいるか。
GM:「ちょっとそこは分からない」というのが情報です。後は女の子の行動についてやるんだったな。5と13だ。〈白兵〉でまた聞くか?
山田:もう一度肉体言語か……。雨宮ってどういう奴だっけ? 戦い方とか。
GM:戦い方は、銃を六丁同時に発射する。
山田:ナイフとか振ってる?
南条:ノー。銃特化。
山田:んー、じゃあ稽古中に聞いたとか、そういう感じで行こうと思ったが、厳しいな。
GM:残念ながらそういうことはできない。
山田:じゃあ、ランニングするぞついてこい! みたいな?
GM:「嫌だよ……。そんなんじゃ吐きたく無くなるよ、気絶しちまうよ」
山田:なるほど(笑)。じゃあ殴り飛ばすしか無理な感じか。
GM:はい、じゃあ殴り飛ばしてくださーい。自分で設定しといて酷いなこれは。
南条:大丈夫これでだめなら南条が〈RC〉による説得(物理)で吹き飛ばすから。
GM:何が大丈夫なんだよ(笑)。
山田:なら少女の行動について。まず成功だろう。
GM:ここ情報しっかり手に入れて欲しいがためにこういう設定にしてるんだからな、頑張れ。
南条:しかし理由が凄いよな。バカだから物理で聞き出せって(笑)。
山田:えーと、また15だ。
GM:オーケー。はいじゃあ行くぞ。5のやつは、「その少女みたいな奴は現れてはジャームの影に紛れるという行動を繰り返していたんだ」だそうです。
山田:はぁ……紛れる?
GM:隠密だな。じゃあ達成値13の情報ですが、その少女は《超人的弱点》を持っています。それを解除する方法は雨宮はなんとなく分かったそうですが。
南条:流石ノイマン、とほめておこう。
GM:「〈知覚〉によって隠密を発見すれば良いんじゃないか?」
南条:隠密状態では攻撃が効かんということか。
GM:いや、エフェクト使って現れたところを攻撃しても弾かれる。〈知覚〉で発見しないといけない。
南条:なるほど、隠密を破らないといけないのか。
GM:そういうことですね、頑張ってください。隠密を破るとその人はダメージ+20のボーナス入りますよー。隠密破らないと-20ですよー。
山田:極端だなぁ。
南条:《超人的弱点》とはそういうものだ。
GM:というか山田は範囲が無いからそもそも隠密破らないと攻撃できないな。
山田:あぁ、しかし〈知覚〉が無いぞ。
GM:まぁ、南条が破ってくれれば。ちなみにその隠密はマイナーで解除できるとします。
南条:ということはマイナー1回潰されるのか。
GM:判定しなくても良いんだよ。
南条:良いよ、マイナー使うよ。
GM:というわけです。あとはジャームについてがありますが。もういいか?
山田:もう2回調べたからなぁ。
南条:俺が出るか否か。
GM:木見に振らせる?
南条:じゃあ木見に応急手当キットを持たせて山田の元に向かわせる。まず木見の1回目の行動でお前に使わせる。2d10のHP回復をしてやろう。……16点回復だ。
山田:おー、うまいなぁ。
南条:俺は自分のために応急手当キットを常備化していたんだよ。だがこれは役に立つ。
GM:なら情報収集するかい?
南条:じゃあ木見は〈RC〉で行くか。でもあいつこういうことするキャラじゃないんだよー。
GM:超逃げ腰だしなぁ。でも達成値5と9だぜ。〈情報:UGN〉でも行けるんじゃね?
南条:そうするか。じゃあ、「雨宮先輩、あなたはバカだから僕は当てにしません。自分で調べます」と言って〈情報:UGN〉で調べる。……9丁度。
GM:オッケー。まず達成値5な。ジャームは事故の被害者がかき集められてできたものだと分かります。被害者が集まって人の群れみたいな感じになる。
南条:それがさっきのトループか。
GM:そして達成値9。ジャームは多くの妨害技を持っているようだ。が、ジャーム自身への攻撃に対して妨害を行うことは無い。まぁ分かってたことだね。
南条:まぁ無くても良かった情報か。しかし面倒臭い奴らだ。
GM:逆に言えばジャーム以外への攻撃等に対しては全力で阻害してくる。
南条:ジャームを消し去らねば戦いにもならんということか。
GM:イエス。その通りだ。
南条:把握。
GM:これで終わりだな。では、シーン進みます。

 

南条:あ、クライマックス行く前に山田にロイスとっておく。
GM:そうかロイス取らないとな。
山田:じゃあ南条と木見に。
南条:そうだ木見にも取っとこう。
GM:木見君割と頑張ってくれてるね。
南条:最後の一個はボスに取って即座にタイタスにしてやろう。まず山田はポジティブが連帯感。仲間意識。ネガティブは、さっきので覚えたのは不安、かな。一足りないが出まくってたから。表はポジティブな。
GM:しょうがないなぁ、山田。
南条:木見はポジティブは……こちらは一応同じUGNのチルドレンってことで庇護。守ってあげたいというか守るべき存在であると。ネガティブは無関心。表はポジティブで。無関心詐欺をやろうと思ってる。
GM:あれぇ、“一斉掃射”は自分から指定したけど一人だけネガティブ……。
南条:あいつは不信感がネガティブで最早タイタスになったよ?(GM爆笑中)
GM:シナリオロイスがこうも簡単にタイタスになるなんて……(笑)。
南条:あいつが支部から飛び出した瞬間にタイタスにして良いですかって聞こうとしたけどね。
山田:僕は南条にポジティブ:信頼を取ろう。
GM:南条に信頼、まぁそうだよな。
山田:そういえば雨宮取ってないな、どうしよう。
GM:ポジティブ:憐憫とかで取っておけばいいんじゃないかな。
南条:可哀想(笑)。あいつがやったこと、やろうとしたことを考えたらそんなことはできん。
山田:雨宮には友情でも感じているとしておくかな。木見はどうしよう。これも同じで良いかな。
GM:オッケー。では始めるとしますか。

その5に続く。

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