ダブルクロスリプレイ-せめて人である夢を- その3

ダブルクロス3rd TRPG

※これ以前の内容を読んでいない方は、先にそちらを読むことをお勧めします。

 

ミドルフェイズ
シーン1 索敵開始   シーンプレイヤー:雨宮沙希
FHのデータベースは雑然としていた。各々が欲しい情報のみを集め、必要なものだけをファイリングしている。雨宮沙希もそれは同様だ。彼女の頭には、自分の父親を殺すことしか頭になかった。

GM:ではミドルフェイズです。情報収集に入りますね。現在調べられることはまず犠牲者達の情報。白い鯨について。あとオフィウクスについて。親父さんね。それと金の少女。
沙希:父親、父親について調べる! 目標値は?
GM:目標値は8だね。あー、でもお前FHか。じゃあ1修正を加えて9にしよう。元UGNエージェントだからね親父。少しだけ難易度が高い。
沙希:ふむ、9か。余裕かな。コネ:FH幹部と情報収集チームを使用。えっと、達成値11。
GM:成功ね。じゃあオフィウクス、名前は雨宮裁(サバク)と言います。元UGNエージェント。支援や回復を得意とした、高い能力を持つエージェントでした。しかし、二年程前に自宅にてジャームかしました。青い巨大な怪物になってどこかへ行ってしまいます。
沙希:あいつか……。
GM:この時、次女が親父と共に消えていって、他の二匹はオーヴァードとして覚醒しています。
沙希:なんか二匹とか言われた(笑)。そしてよりによってFHに居るというね。
GM:FHが早かったんだろうね。近づいたのが。
克也:親はUGNだったのに。
博:で、弟の方は捨てられたと。
克也:きっと正気度0になったんだろう(笑)。
GM:FHも、もうこいつ要らねぇやってなったんだろうね(笑)。
博:使いにくすぎだよ余りにも(笑)。
沙希:まぁねぇ。で、情報収集終わりかな。
GM:じゃあUGN側に移りましょうか。

 

シーン2 堅実な調査   シーンプレイヤー:山田玲仁・周防克也・吉塚博
 UGNは堅実だ。積み重ねた資料、連携を駆使した情報収集、そしてそれらをまとめ上げる処理能力。事件解決の為には、間違いのない情報が必要なのだ。

GM:ではUGNサイド、どうぞー。
克也:(ダイスを振る)1か。
玲仁:8だな。えっと、35か。
博:俺は?
GM:お前さんも出て良いよ。合流してるから。
博:じゃあ侵蝕率6上げます。
克也:取りあえず俺は被害者について調べるぞ。コネ:UGN幹部、情報収集チームを使おう。目標値は?
GM:目標値は7。
克也:じゃあ情報収集チームは良いや。コネだけで。えっと、出目が6だから〈情報:UGN〉4レベルを足して10。
GM:オッケー、じゃあ分かるね。お前さんに公開される情報は、UGNの犠牲者とそれ以外の一般オーヴァード。一人目の犠牲者はミサキって名前の女性。
克也:ふむ、ミサキさん。
GM:シンドロームはソラリス/ハヌマーン/エグザイル。
克也:ソラ/ハヌ/エグのトライブリードか。
沙希:あー、何となく分かった気がする。
GM:まぁ分かりやすいからねこれは(笑)。二人目は男の人ですね。学生で、シンドロームはサラマンダー/ハヌマーン。三人目は組織に属していない人。若い男だね。この人はハヌマーン/キュマイラですね。
克也:ハヌマーンがみんな入ってるね。ハヌマーンを狙っているのか。
玲仁:ハヌマーンって居なかったっけ?
克也:やべぇ俺ハヌマーンだ。
沙希:はい、私も。二人もいるー!?
GM:だから言ったんだよ、お前らメタ読みしてるのかって(一同爆笑)。えっと、次は山田調べる?
玲仁:金の少女について。
GM:目標値は低いよ。〈情報:UGN〉で8だね。
玲仁:〈情報:噂話〉か〈情報:裏社会〉で振れる?
GM:裏社会……でも行けるけど難易度が上がるかな。
玲仁:そうか。
GM:裏社会だったら10。
玲仁:なら裏社会の方が有利だ。レベルが3ある。〈情報:裏社会〉で行きます。
GM:裏社会好きだなぁ……。
玲仁:出目が6の、固定値足して9。
GM:一足りない(笑)。
沙希:お前財産点無いの?
玲仁:財産点……無いね。
克也:財産点0なの? 何に使ったんだ。
玲仁:インターセプトアーマーを常備化してる。
GM:なら失敗ですねぇ。他に、吉塚さん何調べる?
博:何が残ってるんだっけ。
GM:鯨と、金の少女。
博:鯨やね。
GM:鯨ちょっと高いよ。目標値15。
克也:きつそうなら俺が支援する。
博:俺〈情報:UGN〉5レベルだからね。
GM:おー、5もあるのか。
克也:一応支援もいれておくか。《援護の風》《ウィンドブレス》。これでダイス+5個に達成値+9だ。
博:もう終わったやん(笑)。
GM:失敗確率10の7乗分の1(笑)。
克也:侵蝕率4上がったけどな。
GM:まぁ情報収集大事ですよ。
博:見る必要すらない、成功。
GM:はいはい、じゃあ白鯨っていうのは古代から度々存在を確認されているレネゲイドビーイングです。
克也:ほうほう。
GM:巨体を海面に叩き付けて大津波を起こしたり、圧倒的な声量で物理的な破壊を振りまくジャームです。
玲仁:恐ろしい。
GM:ロシア付近での目撃を最後に数年発見されていなかったんですけど、ここ一ヶ月以内くらいに再び目撃されるようになりました。現在この街に向かっているという情報もある。
博:わぁお。
玲仁:鯨がこの街にやってくるのか。
GM:その可能性もある、ということですね。というわけで全員動いたかな。
沙希:動いた。
GM:では犠牲者達について調べちゃったんで……トリガーイベント起きますねー。一度シーン切れます。

 

シーン3 強襲、次いで強襲   シーンプレイヤー:山田玲仁・周防克也・吉塚博
 それは唐突に現れた。青い巨体、異形な容貌、間違いなくそれは“オフィウクス”だった。
そして更にその背後から、より巨大な刃も迫ってきていた。

GM:シーンイン、周防、山田、吉塚ね。
克也:(ダイスを振る)5か。
博:1。現在46。
玲仁:5増えた。50。
GM:ではあなた達が外回りで情報を調べていると、突然《ワーディング》が張られます。
克也:何? 襲撃か!
GM:で、オルクスのエネミーエフェクト《見えざる道》。青い巨大な怪物が突然現れます。
克也:いきなりだと!?
GM:そして、周防さんばかりを狙おうとしてきます。
克也:俺!?
玲仁:あぁ……。
克也:ハヌマーンだからか……!
GM:まぁここは演出だし。あとジャームを何体か連れてますね。この辺は適当にロールプレイしてくださいな。こいつ消えちゃうんで。
克也:俺に攻撃能力は無い。懐からすっと、名刺を取り出して(一同爆笑)。
GM:かっけぇ(笑)。
克也:それを周囲のジャームや怪物に投げつける! それで攪乱する。
GM:オッケー。シュシュッとやっちゃうんですね。
克也:俺に戦う力は無いんだぁ! おい“一斉掃射”、あいつ何とかしろ。
GM:じゃああいつはヒャッハーするでしょうな。雨宮姉も登場したいなら登場して良いよ。《ワーディング》張られてるし。
沙希:じゃあ近くをぶらぶら歩いてたら《ワーディング》の気配を察知するかな。突入する。(ダイスを振る)侵蝕率7上がった、今64。
克也:高っ!?
玲二:多いな。
沙希:初期が44だからね。
GM:もうそんないったの!? あー……。じゃあ突入ってことで。
沙希:もう速攻衝動判定出ても良い感じなんだけど。
GM:やりたいならやっても良いが(笑)。あの時去った親父の姿が見えますね。
沙希:もうこれは、やるしかないね。ぶっ潰す! ……あぁ姉弟だわって我ながら思った。
博:姉弟揃ってこんな感じか(笑)。
沙希:まぁ私は常時じゃないだけマシ。
GM:で、攻撃する? エフェクト使いたいなら使っても良いよ。
沙希:うん、《コンセントレイト:モルフェウス》《ペネトレイト》《一閃》
GM:あ、あぁどうぞ……(笑)。
沙希:侵蝕率が現在71。ダイスは15個で……達成値55。
GM:あー、当たるねぇ。
沙希:トツカの効果を使用。攻撃固定値31で、ダメージ63!
GM:ダメージ50点で退避って設定なんだよなぁ。じゃあ攻撃されると、元々雨宮姉には気付いてなかったんだけど、痛みを感じて雄叫びを上げますね。
克也:う、うるせぇ。
GM:そして妹が駆け寄って「お父さん大丈夫? 今すぐ帰ろう」ということで《瞬間退場》で消えちゃいます。そして消える直前に妹が「あれ、姉さん……?」
克也:弟には反応しなんですね(笑)。
GM:弟はちょっとね、人相が変わりすぎてるんでね。あいつ“実験体”だっけ?
沙希:あれは“破壊の子”。
GM:うん……弟はモヒカン状態だからね(笑)。弟の方も気付かないだろ?
沙希:まず気付かないだろうね(笑)。
GM:オッケー(笑)。
克也:“一斉掃射”は姉ちゃんには気付くんかな。
GM:姉はあんまり変わってないだろうし……。
克也:でも全く変わってなかった出来杉に気付かなかったという前例があったからな(※前回セッション参照)。
GM:あー、あったねぇ(笑)。
沙希:“一斉掃射”は記憶領域の要領が減ってるからねぇ。
玲仁:(話を戻して)で、田中はその妹に見覚えは?
GM:あー、田中は……
沙希:ちょっとまって、田中?
克也:山田だろ!(笑)。
GM:違和感無かった(笑)。
克也:次間違えたらお前もう田中な。
GM:じゃあ田中の方を見て、
玲仁:山田山田山田!!
GM:あー(笑)。
克也:もう田中でよくね?(笑)。
玲仁:山田で(笑)。
GM:で、山田には見覚えがあるよその女の子。でも姉貴が出てきたインパクトの方がでかいかな。
博:しかも突撃して。
克也:トツカ使ってぶん殴ったんだろ。こえーよこの女。
GM:本当マジこえぇ。というわけでボスは居なくなったんだけど。合流する? というか早く仲間になって(笑)。
克也:あ、うんじゃあロールプレイするか。
沙希:くっ、逃がしたか。
克也:あの、危ない所を助けて頂きありがとうございました。全くうちの支部の連中は逃げ回るばっかりで。
玲仁:あなたは一体?
沙希:あ、えっと……私は、そう! 通りすがりのエージェントですよ。
克也:……エージェント?
GM:まぁ嘘は言ってないからね(笑)。
沙希:いやその、あのジャームを追ってまして。
克也:そうですか。私も霧谷日本支部長の命であれを追ってまして。よろしければ協力しませんか。
沙希:(ちょっと冷や汗を垂らして)霧谷……。
GM:あ、あれぇ?
玲二:どちらの支部の方なんですか?
沙希:えっと……《テクスチャーチェンジ》で見た目を変えた、UGNの紋章付きの剣を見せます。
GM:小細工した(笑)。
沙希:本部の者なのです。
玲仁:本部ですか、遠くまではるばると。
克也:……これ、〈知覚〉か何かで見破れない?
沙希:……見破れるけど。
GM:いや見破らなくて良いんじゃないですかね(笑)。
博:いや見破るよ!(一同爆笑)
沙希:うぅ……ダイスは頑張った、目標値は19です。
克也:吉塚、《援護の風》《ウィンドブレス》だ(笑)。
沙希:穏便に合流しようと思ってたのに……。
博:達成値は、うん、突破。
GM:あぁ、ばれた(笑)。
沙希:この剣がUGNの剣ではなく、トツカだということがばれた。やばいよトツカ持ちとか普通じゃないってこれ!
GM:完全にアウトだな(笑)。じゃあ〈情報:UGN〉で調べたらマスターエージェントってことまで分かるという感じで。
克也:とりあえず一旦捕縛して支部にて調べるということで。
沙希:抵抗するよ、抵抗するよそれ! マスターエージェント簡単に捕まえられると思うなよ!!
GM:PVPはじまっちゃっう(笑)。
玲仁:獣化して威嚇します。《完全獣化》。
沙希:待って、待ってよこれ。後方に飛んだあと二本目のトツカを突き立てて威嚇する! 待て、お前達と争う気は今は無い!
克也:(凄みを利かせながら)じゃあ今度は正しい情報をこちらにお渡し下さい。
GM:こえぇこの人(笑)。
沙希:何だこいつら(泣)。えっと……私は“マスターギガント”というエージェントだ。
克也:“マスターギガント”についてはどうやったら分かりますか。
GM:〈情報:UGN〉で良いんじゃない? 6くらいで。
博:8。
克也:15。
玲仁:19。
GM:私も詳しい設定知らないんでお願いします。
沙希:うぅ……元々のコードネームは“巨人の刃(ギガンテスエッジ)”。巨大な剣をぶん回して戦うマスターエージェントだ。以上。
克也:そしてあの雨宮の姉なんですね?
沙希:はい。
克也:信頼感が地に落ちました(一同爆笑)。
GM:あかんこれぐだぐだや(笑)。
沙希:ちょっと、雨宮姉設定が駄目すぎる(笑)。
GM:完全に足引っ張ってますねこれ。
沙希:あの弟がバカというのは私も知っていますが、私は違います!(悲痛な叫び)
克也:なるほど、あの雨宮の姉ねぇ。
博:それで、こちらに剣を向けていると。
沙希:それはそっちが先に威嚇してきたから……!
克也:(ゲス顔で)まあ、命を助けられたのは事実です。支部で大人しく話しでも聞かせてもらいましょうか。
博:何か署に連行する感じみたいな(笑)。
玲仁:人間体形に戻っておきます。
克也:取りあえずここで雨宮弟を呼ぼうかな。
GM:「うっす、何ですか副支部長」
克也:お前の姉が居るんだが、本人確認を頼む。
沙希:あの、バカ……。
GM:「え、俺姉って居るんですか?」
沙希:創ううぅう!! と言ってトツカをぶん投げる(笑)。
克也:あ、うん。これは合ってるな(笑)。
沙希:うああぁあ、創のバカあああ!! ……もう嫌だぁ、帰る。
克也:なるほど、分かりました。と言って弟の方をぐるぐるに縛っておく。FHG-666は全部没収して。
GM:弟を(笑)。
克也:取りあえず、支部に行くのはアレなのでそこらへんの喫茶店にでも。といってナンパしよう。
沙希:あぁ……ありがとうございます。弟の件はもう、何かすみません。
GM:ただの苦労人になったぞこの姉ちゃん。
沙希:トツカを《折り畳み》で収納しておくかな。
GM:オッケー。そんな感じで仲間になりますね。
博:なったのかなぁ?
克也:FHのマスターエージェントは信用できないからな。二人には警戒態勢を取らせておくよ。俺戦闘能力ないし。
沙希:はぁ……で、これでシーン終了?
GM:終わっても良いよ。やりたいことあるならしてもいいし。
沙希:あ、〈調達〉をしたい。
GM:良いよ。
克也:この状況で調達したいとか怪しすぎるんだけどなぁ。
沙希:じゃ、じゃあやめときます! 後で!
克也:ま、俺が取ってやるよ。

続きます。

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