※その１の内容を読んでいない方は、先にそちらを読むことをお勧めします。
オープニングフェイズ
シーン１ 暴走、そして覚醒 シーンプレイヤー：雨宮沙希
それはそれは、とても悲惨な、始まり。
Eさん（以下GM）：では、雨宮沙希さん。あ、侵蝕率は上げなくて大丈夫。オープニングのオープニングといった感じです。
赤錆（以下沙希）：はい。
GM：あなたは気がつくと地面に倒れ伏しています。
沙希：……気がつくと？
GM：そして気がつくとそこに奴は居ます。身体がどんどん膨らんでいく、父親。
沙希：……。
GM：ふと短い悲鳴が聞こえる。母親が同様に膨れて、こちらは弾けます。
沙希：はじ……け……。
GM：映像は想像しない方が良いです。でも奴はそれに気付かず、天を見上げたまま吼えています。歓喜とも悲鳴ともつかないその叫びに応えるように、あなたの妹は立ち上がり、ふらふらと奴に寄り添うと、奴の叫びは一瞬だけ消えます。そして奴は妹と共に消えていきました。
沙希：ここで、覚醒？
GM：覚醒しますよ。では、これで終了します。
シーン2 巻き添え シーンプレイヤー：山田玲仁
それは、ある日の夜のことだ。特別変わりもなく、ただ平凡な日常。その全てが一瞬で崩れ去った。不幸にも？ 幸いにも？ それはまだ、山田玲仁には分からなかったが。
GM：では次に山田さんです。夜道に居るんですけど、山田さんは何してるの？ 占いですか？
沙希：確か本業占い師だったよな……。
GM：俺占い師って聞いてたから、新宿の母的なことをしてるのかと思って（笑）。
寺生まれのR（以下玲仁）：まぁ、占いの客がいるね。
GM：では、時間も遅くなって客も引いてきた時にですね、悲鳴が聞こえます。女の人の悲鳴ですね。
玲仁：こんな時間に誰だろう？
GM：どうします？
玲仁：歩み寄りますね。
GM：歩み寄る！？
玲仁：あぁいや、駆けつけますね（笑）。
GM：では、交差点のT字路辺りで、パジャマのような飾り気のない服装をした、金色の髪の女の子と出くわします。
玲仁：えっと……Hey, girl ?（一同爆笑）
GM：お、おう（笑）。
玲仁：You are dangerous in night one person. ※この人寺の住職です。
GM：まって、まって（笑）。
玲仁：夜道に一人では危ないよ、といった感じのことを英語で言いました。
GM：あのー、すみません英語分からないので「え？」って顔になりますね（笑）。
玲仁：え、あー、夜道に一人では危ないよ、と日本語で言います。
汚いK（以下克也）：そもそもなぜ英語で言ったし。
玲仁：金髪と聞いたので。
GM：えっと、顔立ちはジャパニーズ系ですね（笑）。
玲仁：あぁ、なんだ。それを先に欲しかったな。
GM：ごめんねー（笑）。
克也：寺生まれのRのボケが俺の斜め上過ぎてついて行けない。
GM：俺もまさか英語で言われるとは思わなかった……。あの、そうすると、「私は大丈夫なので、逃げてください」と言いますね。
玲仁：え？ どういうことだ？
GM：「とにかく逃げて欲しいんです」といったことを繰り返します。
玲仁：でも近づきますね。
GM：近づく？ じゃああなたの後ろに突然大きな影が映ります。
玲仁：振り向きます。
GM：そうすると、別の女の人が巨大な怪物に向かって攻撃をしていますね。
玲仁：な、何だこれは！？
GM：エフェクト的には、《サイレンの魔女》ですね。それで怪物に攻撃をしているんだけど、化け物の方はケロッとした感じです。それに反撃するようにして、女の人はブシュ、っとやられてしまいます。
玲仁：な、なるほど。
GM：そしてあなたもその余波を受けて死んじゃいます。あなたの意識はしばらく無くなりますね。で、死んだと思ったのですが歌が聞こえます。その歌は《サイレンの魔女》に《ヨモツヘグリ》を組み合わせたもので、
沙希：《サイレンの魔女》に《ヨモツヘグリ》……？
GM：無かったんですよね、良い感じのエフェクトが（笑）。というわけで山田は目を覚まします。で、少女が「助けようとしてくれてありがとう、そして巻き込んでしまってごめんなさい」と。
玲仁：俺は……助かったのか？
GM：少なくとも身体は動くね。それで、「だからせめて人である夢を」と言ったあと怪物に近づいて、怪物は倒した女性を飲み込んだあと消えていきます。
玲仁：とりあえず呆然と見てます。
GM：というわけであなたのオープニングは終わりです。このあとUGNに参加という形になりますね。
シーン3 復讐の幕開け シーンプレイヤー：雨宮沙希
遂に見つかった。長かった、もう何年経っただろう。私の殺すべき相手、私の憎むべき相手、オフィウクス。私はFHエージェントだ。私は私の“欲望（ネガイ）”の為に動く。ただそれだけ。そう、私の存在意義なんて、ただそれだけ。
GM：では、正式なオープニング始まるよー。まず雨宮さんから。あなたはとあるセルで天船巴に呼び出されますね。
沙希：……はぁー。はい。あ、侵蝕率は8も上がった。現在52。
GM：では、「お久しぶり、元気ですか？」
沙希：憮然として黙ってます。
GM：「あなたが協力してくれた報酬ですが、お父さん？ どうやら最近見つかったらしいですよ。知りたいです？」
沙希：……知りたいです、よこせ！ その情報をよこせっ！
GM：「えぇー、そういうわけにはいかないですね」
沙希：GM、これって対面してるの？
GM：対面はしてないね、電話越し。さすがに白兵型に真っ正面から立ち向かえないよね巴さん。
沙希：じゃあ電話越しにトツカをぶん回す。近くの壁がぶっ壊れる。
GM：「まぁそんなに怒らないで。この情報をあげるので、今後も私のために頑張ってくださいね？」と、煽りながら言ってくる。
克也：煽りながら（笑）。
GM：超煽るからねこの人（笑）。
沙希：あーあー、分かりましたよやれば良いんでしょ。
GM：「では情報をあげましょうね。奴が現れたのは、あなたの弟さんが居るあのUGN支部がある街ですよ」
沙希：……あの、バカが？
GM：「じゃあ頑張ってねー」という感じで電話が切れますね。
沙希：とりあえず、弟が居るって分かると気が進まなくなるね（一同爆笑）。
GM：それも含めて煽りですからね（笑）。
沙希：あのアマぁあああ！！ 煽りすぎでしょこれ、流石ですよ（笑）。
GM：パーソナリティに魂腐ってるって書かれてたからね（笑）。というわけでPC1のオープニングを終了するね。
シーン4 怪物 シーンプレイヤー：周防克也＆山田玲仁
霧谷雄吾からいつものように連絡が入った。しかし今日は少し様子が違う。本部から派遣されたというUGNエージェント、周防克也の存在だ。この存在は果たして、支部にとって益となるか害となるか、それはまだ分からない。
GM：じゃあ次、周防さんとえっと……山田さん（笑）。
克也：おい、GM（笑）。
GM：周防の方はすぐ憶えられたんだけどね。では、二人はUGN支部にいます。雨宮弟も居るとしよう。
沙希：弟？ ロールプレイやった方が良い？
GM：やりたいならやっても良いよ。ただこいついると話進まない気が（一同爆笑）。
電車マニア（以下博）：非常に酷いもんな（笑）。
克也：大丈夫、こっちの方でなんとかする。
GM：了解。では、霧谷さんとのテレビ会談になります。「あなた達には、現在起こっているオーヴァードの連続殺人事件を全力で解決してもらいます。UGNもFHもイリーガルも関係なく狙われているようです」
克也：はい。
玲仁：了解しました。
GM：「現場では巨大な怪物……雨宮さんのお父さんの変貌した姿と、髪の色こそ変わっていますが、金の髪をしたその娘の姿が時々目撃されています」
玲仁：金髪……なんか見覚えある気がするな。
沙希：（雨宮弟になって）ちょっと親父の顔思い出せないな。
克也：この二人の雑音は全てハヌマーンの能力でシャットアウトさせます（一同爆笑）。
GM：で、「敵の目的は分からないんですけれど、オーヴァードが殺されるのはたまたまではないですし、周辺に被害が出るくらいの破壊行為をしているのです」
玲仁：それは困るな。
GM：「できるだけ早急に解決して下さい」ということを頼まれます。
玲仁：了解しましたー。
GM：……よし雨宮のバカには何も喋らせんぞ（笑）。
克也：こいつが何言っても音が伝わらないように振動を遮断した。
GM：何て奴だ（笑）。
玲仁：流石だ（笑）。
沙希：まぁ“一斉掃射（フルファイア）”は復讐とか考えてないだろうしなぁ全然。
GM：まぁぶっぱなせれば良いからねぇアレは。じゃあこれでシーン終わっても良いですか？
克也：あ、〈調達〉判定やっても良いですか。
GM：やっても良いよ。オープニングだけど。
克也：強化ビジネススーツが欲しいのですが良いですか？
GM：どうぞどうぞ。
克也：コネ：手配師を使って強化ビジネススーツを調達。えっと……ダイス9と〈調達〉7で16か。財産点3点使って買ったー。
GM：オッケー、買ったね。
克也：以降装備しておきます。
GM：じゃあ他にやりたいこと無いね？ まぁまだオープニングだしね（笑）。
シーン5 白鯨 シーンプレイヤー：吉塚博
UGNイリーガルである吉塚博は、海の真ん中に居た。どうしてこうなったのだろうか。思い出してみれば、巨額の報奨金に釣られてまんまと霧谷雄吾に乗せられたのであった。こうなっては仕方ないと、吉塚は渋々ながらも調査を開始することにした。
GM：では次、PC4さん。えっと、吉塚さん。
博：吉塚です。
GM：こういう名前だと憶えやすいんだよな（笑）。では、吉塚さんは霧谷さんに頼まれて“白鯨”の調査に向かっています。今はマグロ漁船に偽装した船に、他のエージェント達と一緒に乗っていますね。
博：なるほど。
GM：まぁ好きに過ごしていて下さい。
博：取りあえず侵蝕率上げよう。（ダイスを振る）8ですねー。
GM：結構高いね。では、あなた達がぼーっとしていると、如何にも厳格な感じの老人が海の上に立っていますね。
玲仁：海でも割るのか？
GM：割りはしないけどー。「小童共が、きおったか」と言って《巨神獣化》します。
克也：ファッ！？
博：はええ。
GM：それで、巨大化して鯨のような姿になります。
克也：こいつだったのか……。
GM：まぁここは演出だから適当に……《ワールドデストラクション》、《吹き飛ばし》その他色々を使って大津波を起こしちゃいますね。
博：うわぁ。
GM：というわけで船は難破遭難ということで。あ、《リザレクト》とかはしなくて良いからね。それで「一人で勝てると思うなよ」といったことを言って去っていきました。
博：悪役やん。
GM：悪役だもん（笑）。それで、どうします？
博：どうしましょ。
GM：……セオリーとしては、報告していったん帰りましょ、ってなことになりますかね。
克也：帰れるんだ、難破したのに。
玲仁：どうやって帰るの？
GM：バックアップがいるんだよ。オーヴァードなめんなよ？ あと吉塚だったらモルフェウスだし通信機ぐらい作れるでしょ多分。
博：連絡をします。支部に。
克也：連絡来るなら俺が動くよ。ウォルター君、救助を頼むと言って。
沙希：出たウォルター（笑）。
GM：やっぱウォルター最強説や（笑）。
克也：オープニングに必ずウォルターを出さないといけないというこの卓独自のルールだ。
GM：達成できたわー、良かったわー。
克也：1シナリオ1ウォルターは義務だからね。
沙希：主人の方は出てないのにな。
克也：主人より執事の方が人気高いからね。
博：ウォルター万能説。
玲仁：間違いない。
GM：じゃあ、これで帰れるということで。あなたは周防と山田と合流できたということで良いですよ。これでオープニング終了です。
続きます。
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