ダブルクロスリプレイ-天空城- その3

ダブルクロス3rd TRPG

※これ以前の内容を読んでいない方は、先にそちらを読むことをお勧めします。


ミドルフェイズ
シーン1 久方振りのUGN   シーンプレイヤー:田中雹
 田中は少々驚いていた。この街のUGN支部が移転していたのだから。しかも、何やらそこそこ立派な建物になっている。果たして、自分が居ない間に何があったのだろう。少々の不安を覚えながら、久方振りに田中はUGNの門を叩いた。

GM:まずは……田中。
理子:田中さんからですか。
GM:本来は吉塚も一緒の筈だったんだが、こいつ支部に行かないって言ってるし田中から。シーンインよろしく。
雹:えっと、1しか増えなかった。35。
GM:良いんじゃない? では田中さん、少女を連れて行くんだよね?
雹:名前は聞いておきたいな。
GM:気絶してますから分かりませんね。
雹:まだ寝てるのかい。
理子:シータじゃないんですか?
GM:流石にそこまではパクッてませんムスカはパクったけど!(一同笑)。ではUGN支部に着いた田中さんですが、なかなか来ない人のため驚かれますね。
雹:確かに、私ゃなかなか行かないからね。
GM:南条さんとかも、「田中さんじゃないですか! えらく久し振りですね」とか騒いでます。
雹:南条、久し振りだね。
GM:折角だし副支部長なんかロールプレイよろしく。
理子:良いぞ。(副支部長になって)「君が田中君ですか。話は南条から聞いてるよ」
雹:どうも、初めまして。
理子:(副支部長ry)「先日この支部の副支部長を任された、周防克也と申します。よろしくお願いします」
雹:私は田中雹だよ。よろしく。
GM:えー、では突然背後の扉が開いて銃弾が乱射されます。
雹:お!?
GM:演出だから好きにどうぞ。
雹:なら《磁力結界》を張ってガードする。
GM:ならば完璧にガードできたということで。そして、その銃弾がすべて弾かれたのを見て、「田中ぁ! お前強いな!」って、あいつが(一同爆笑)。
博:あいつか(笑)。
雹:やっぱりあんたか。準備しといて良かったよ。
GM:「くっくっく、田中ぁ! 一戦交えようぜ!!」
雹:良いよ、受けて立とうじゃないか。と氷を手にします。
GM:《オウガバトル》レベル24を発動します(一同爆笑)。
理子:南条が《螺旋の悪魔》を使用した後、《振動球》を叩き込みます(笑)。
GM:じゃあ“一斉掃射(フルファイア)”はいつも通り吹き飛びますね(笑)。
理子:(南条になって)今度はチェーンでぐるぐる巻きにしておきます。「ロープじゃ温かったようだな」
GM:まぁ茶番はそれぐらいにしといて、少女は医療施設に運ぶよな?
雹:そうだね。
GM:それでこの後は情報収集ができる訳ですが、少女については気絶中なので無しで。
なので調べられるのは、青く光る石についてか、ロボットについてだな。
雹:石かな。炭鉱夫だし。
GM:炭鉱夫だしね(笑)。ただ残念ながら青く光る石については〈知識:レネゲイド〉か〈情報:ゼノス〉なんですよ。
雹:無いね。〈知識:鉱石〉ならあるんだが。
GM:うーん……レネゲイドっす。
雹:駄目か。
GM:じゃあロボットについて調べますか?〈情報:UGN〉か〈情報:ゼノス〉、〈知識:レネゲイド〉で。
雹:〈情報:UGN〉は5あるぞ。【社会】は1。
GM:ふむ。目標値は6と10です。
雹:6と10。ファンブらなければいける。
理子:フラグですか。
雹:(ダイスを振る)5が出た、10だね。
GM:10いきましたか。はいじゃあロボットについて分かったことを言いますよ。基本的に上空から降ってくることが判明します。
博:……ん?
雹:まぁ、実際降ってきたしな。
GM:それで、お前が見たロボット以外にも何体か発見されている模様。
雹:へぇ、そんなのが他にもあるのかい。
理子:他にも複数体いるのね。
GM:それで、大抵が地上に墜落して破壊されているようです。
雹:原型残ってるやつはないのかい? UGNのデータベースを漁ってみるよ。
GM:うん、データは入ってるね。それっぽいロボットが。で、目標値10。シンドロームまでUGNは把握してましたね。モルフェウス/ブラックドッグです。
理子:アッハイ。
GM:で、このロボットには核が存在するそうです。
雹:それを壊したらぶっ壊れるってこと?
GM:弱点、ですね。
博:ウラニウム積んでるとか。
理子:やめて下さいよ、そっちの核ですか。
GM:そっちの核じゃない(笑)。まぁこれにより《超人的弱点》が解除されますね。
理子:あったのね。
GM:今後は核を狙うと宣言すれば、《超人的弱点Ⅱ》によりダメージが20点プラスされます。良かったね、この情報は結構貴重だよ。ロボットはかなり楽になる。
雹:【社会】1だが頑張ったよ。因みにそのロボットの材質については調べられてるんだろうか?
GM:材質はねぇ、未知のレネゲイド鉱物ですね。ちょっと良く分かりません。ま、そういうわけで田中さんは1回調べたんで終了です。
シーン2 声無き者の調べ   シーンプレイヤー:緋桜理子
 神社に籠って耳を澄ましている。木々の、花々の、草達の、あらゆる植物の調べが聞こえてくる。彼らにだって、きちんと意識はあるのです。私も植物ですから、その調べが何を伝えたいのかは分かります。
 都築京香様の頼みですから、なるべく頑張りましょう。皆さん、頼みましたよ。
GM:次は緋桜さん。……吉塚さんが家に帰っちゃったからね(一同笑)。
理子:はい、シーンイン。5。で、私は何をすれば良いんです?
GM:情報収集ですね。神社に戻ってるんだろ?
理子:今神社です。
GM:神社に情報収集できるようなものはあるの?
理子:ありますよ。演出は考えてます。
GM:オッケー、そこは任せた。では緋桜さん、基本的に調べられるのはゼノスからの情報ですね。“天空城”についてか、お前さんは既に見かけてるからロボットについて……まぁこれは田中が調べたし無し。あとムスカについて。
理子:何の技能を使うか聞いてからですね。
GM:“天空城”については〈情報:ゼノス〉のみ。ムスカについては〈情報:FH〉〈情報:噂話〉〈知識:オカルト〉。
理子:……ムスカには関わりたくないので、取り敢えず“天空城”ですね。
GM:了解。目標値は8、12、20です。
理子:うーん、20。何とかなるかしら。そう言えば、〈情報:ゼノス〉のコネってありましたっけ?
GM:あー……じゃあコネ:都築京香ってことで(一同笑)。
理子:それで良いの?(笑) じゃあこの三つの組み合わせでいきます。まず情報収集チーム。これは自身の因子を埋め込んだ植物をあちこちに育ててあるので、そこから情報をもらいます。《オリジン:プラント》ですし。次、エンブレムの“聞き耳頭巾”。自我の薄いレネゲイドビーイングの声を聞くことができるようになります。これはダイスを2個増やす効果。
GM:おーなるほど。
理子:最後にオルクスのユニークアイテムのミーミルの覚書。オルクスの因子を埋め込むと、知りたい情報が浮かび上がる。シーン1回任意のコネデータとして扱うことができます。これをコネ:都築京香ということで。
GM:ほぉ! 完璧じゃないか。ダイスロールどうぞー。
理子:ダイス+4、〈情報:ゼノス〉は6です。
GM:これはワンチャンあるかな。
理子:まぁ、《コンセントレイト》は組み合わせられないですけど。えっと……出目が低い、12ですね
GM:2番目までは分かったじゃないですか。じゃあ“天空城”について目標値8。古代より存在しているレネゲイドビーイングです。
理子:……“遺産”ではないんですよねぇ。
GM:そうだね。過去には人間と共存していましたが、ある時にジャーム化して姿をくらましています。
理子:ジャームなんですね。12の方は?
GM:12の方。衝動は嫌悪ですね。
理子:嫌悪。何かあってみんなの事が嫌いになったのかしら?
GM:まぁそんなところ。シンドロームはバロール/オルクス/モルフェウス。核は結晶体で、自らの周りにエネミーエフェクトの《キングダム》《ラビリンス》で城を作って《天空城》で浮いているという事が分かります。
理子:なるほど。把握しました。20で位置に関する手がかりが見つかるんでしょうねぇ。
GM:うん。これ以上の情報はなかったね。
理子:仕方ないですね。私は財産点持ってないですし。
GM:まぁ、そういったことを植物ネットワークから得られたわけです。
理子:植物にはお空の情報は入手しにくいんですよー。レネゲイドビーイング仲間からも情報を集めましたけど、これが限界。
雹:空の情報といったらタンポポの綿毛位か。
理子:ですねぇ。
GM:そんなもんだね。じゃあこれであなたのシーンは終了ですね。

続きます。

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