ダブルクロスリプレイ-天空城- その2

ダブルクロス3rd TRPG

※これ以前の内容を読んでいない方は、先にそちらを読むことをお勧めします。

オープニングフェイズ
シーン1 不愉快な遭遇  シーンプレイヤー:緋桜理子
 この街には神社がある。小さな山の中腹に存在する、桜の木が印象的な神社だ。ただしその存在は殆ど認知されていない。
 その秘匿された領域に、女性が一人。レネゲイドビーイング、緋桜理子である。

GM:
では……何だっけ? 桜?
汚いK(以下理子):私? 緋桜理子です。
GM:緋桜さん。じゃあオープニング始めるよ。お前は……普段はどこに居るんだ?
理子:巫女だから、神社。桜の木を愛でております。あ、シーンインは3です。
GM:では“プランナー”都築京香がエンジェルハィロゥのエフェクトで幻影を出して出てきます。
理子:都築京香なら仕方ない。あの人ノイマンピュアな筈なのに《ディメンジョンゲート》使えたりするからねぇ。あら都築さん、お久しぶりです。箒で庭でも掃きながら。
GM:「お久しぶりですね、緋桜さん。早速なのですが頼みたいことがあるのです」
理子:頼みたいこと、ですか?
GM:「えぇ。最近まで沈黙していた“天空城”と呼ばれるレネゲイドビーイングがいるのですが」
理子:“遺産”ではなくレネビですか。
GM:「レネビです。それが最近何か不穏な動きをしているようです」
理子:はぁ。
GM:「普段は人とは積極的に関わらないようにしているレネゲイドビーイングなのですが、何か様子がおかしいのです。なのでその捜索をお願いしたいのですよ」
理子:それはかまわないのですけど、何故私に?
GM:「この近辺で異変が起きているもので、あなたにも声を掛けたのです。向こうは《不可視の領域》で隠れていてあまり情報が手に入っていないものでして」
理子:なるほど。それでは仕方が無いですね。分かりました。
GM:「そういう訳ですので、“天空城”の捜索、お願いしますね」
理子:お任せ下さい。
GM:都築京香の幻影はここで消えます。……まぁ、そういう訳なので適当にその辺を捜索して下さいな。
理子:……えっ、まだオープニングですよね? 情報収集して良いの?
GM:まぁ、フレーバーです。フレーバー。
理子:フレーバー。普段はこの神社は《不可視の領域》で隠してるんですけど。
GM:神社隠してるのかよ(一同笑)。
寺生まれのR(以下雹):どこの博麗結界だ(笑)。
理子:仕方ないですね。取り敢えずイージーエフェクトの《真昼の星》《うさぎの耳》でも使いながら周囲を見てみます。
GM:では《不可視の領域》を破れるか判定しましょう。目標値は12D+5のC値7で。
理子:C値7ですか。
GM:そう、《パーフェクトサクセス》というエフェクトがあるからね。と言う訳で……目標値39だね。
電車マニア(以下博):たっけぇ(笑)。
理子:一回回ったけど……達成値12。
GM:うん、全然分からないね。
理子:お空の上のことは、流石に分りかねますわねぇ。
GM:では、捜索中にですね、《ワーディング》が突如張られます。
理子:あら?
GM:そして上空から何か怪しげな物体が落下してきます。
理子:はぁ。今《真昼の星》で知覚強化中だから姿形は分かりますよ。
GM:ロボットっぽいですね。
理子:ロボですか。
GM:それがあなたの頭上めがけて落ちてこようとします。《真昼の星》あるから避けて良いよ。
理子:いや、撃ち抜きます。達成値は必要です?
GM:要らんね、エキストラだから。
理子:じゃあ普通に、いつも持ってる弓を使って撃ち抜きます。
GM:ふむ。ならロボットは綺麗に撃ち抜かれる。大穴が空き、キミの位置を避けるようにして墜落するね。
理子:面白い(笑)。爆発四散はしないのね。
GM:さて、そこに嫌な雰囲気を醸し出す男が近付いてくる。見た目は……アレです。アレ。
理子:眼鏡を掛けて、栗色の髪で、スーツを着た?
GM:そう、そうです! で、彼はロボットを眺めながら「これが、ラピ○タのロボットか」と言い出します(一同爆笑)
博:もう言っちゃってるよ(笑)。
理子:不審人物なので、取り敢えず撃ちます。無警告で。
GM:おおおおおおぉぉい!? う、撃つの?
理子:撃つ。
GM:え、あっ、はい。
理子:今度は達成値要ります?
GM:うん、達成値出してごらん。侵蝕率上げなくて良いので全力でどうぞ?
理子:本当? マイナーで《オリジン:プラント》。……1体よね?
GM:おう。って、ムスカがそんな何人もいるかよ!?(一同爆笑)
理子:いや、他にお供のロボットとか現れたりしない?
GM:しないしない。
理子:なら、《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《小さな塵》《ピンポイントレーザー》も入れておくかな、侵蝕率上げなくて良いなら。C値8で……あんまり回らないねミドルじゃ。達成値38だね。
GM:38? たっけぇな。これは、意外と、やばいんじゃないか……?
博:オープニングからボスを吹き飛ばすとか(笑)。
GM:(ダイスを振る)あぁ、良かった良かった。ではムスカさんは《束縛の領域》を使用しますね。
理子:ふむ。
GM:〈交渉〉判定で成功したら攻撃を失敗させる奴だな。組み合わせるのは《リフレックス:オルクス》《領域調整》《アニマルテイマー》。ダイス40個に〈交渉〉18な。
理子:流石に無理そうですね。
GM:で、達成値50です。
理子:……妨害してくるのが分かってれば《妖精の手》入れるんだけれど、流石に回数制限があるからねぇ。
GM:それを使うなら回数減らしてもらう。
理子:じゃあ止めておきます。
GM:ではムスカさんは言葉の力によって、「何をしようというのかね?」と言うと矢が勝手に逸れていきます。
理子:私の矢を逸らしますか。
GM:「君は、オーヴァードかね?」
理子:見ての通りですが。
GM:「このロボットとの関連は?」
理子:私の領域内に入ってきた邪魔者を消し飛ばしただけですが。何か問題でも?
GM:「ふむ。では詳しいことは知らないのか」
理子:何も知りませんが。
GM:「……分かった」
理子:で、何ですか? これ以上ここに居残るようなら撃ちますよ?
GM:「待て待て、私は怪しいものじゃない。私の名前はロムスカ・パロ・ウル・ラピ○タだ」(一同爆笑)
雹:本名名乗ったー!?(笑)
理子:イライラする(笑)。
GM:「私はこの近辺に現れると言われている、天空の城ラピ○タというものを探しているのだ」
雹:これリプレイ載せるときに伏字必須だな(一同笑)。
GM:「で、君は何も聞いたことはないのかね?」
理子:そのような物の存在、聞いたことも見たこともございませんが。
GM:「なるほど……まぁ、良い。私はその情報を集めているのだが、このロボットを回収しても良いか?」
理子:はぁ。まぁ処分に困りますしよろしいですが。
GM:「助かる」と言ってパチンッと指を鳴らすと、部下のような人達が急に集まってきて回収していきます。
理子:……トループ殲滅エフェクトを取っておいたら良かったかしら?
GM:「では、また機会があれば会おう」と言って《瞬間退場》しますね。
理子:取り敢えず塩撒きますね(一同笑)。
博:塩対応(笑)。
理子:塩撒きながら、全く都築様のご命令とはいえ、あのような者に関わらないといけないなんて……と深いため息を吐こう(GM笑)。
GM:カオスでしたね(笑)。
理子:そしてシナリオロイスのムスカを、即タイタス化しますね(GM爆笑)。
GM:早ぇって!? まぁそういう訳で、あなたのオープニングは終了となります。

 

シーン2 浮遊する少女 シーンプレイヤー:田中雹
 この街のUGN支部には、最早今のメンバーから認知すらされていない人間が居る。それが、炭鉱で指導を行っている女性、田中雹である。そんな田中がUGNに戻る切っ掛けが空から降ってくるとは、誰も思いもしなかっただろう。

GM:じゃあ次行くぜ? 田中さん。
雹:侵蝕率は28から6上がって34。シーンイン、炭鉱でそこの指導者やってるよ。
GM:おう。お前はUGNエージェントだっけ?
雹:そうだね。
GM:なるほど、本業は炭鉱夫なわけだ。では田中が現場監督として炭鉱で働いていると、ちょっと上空をぼやーっと眺めていた少年が、「お、親方ぁ! 空から女の子が!」と(一同爆笑)。
雹:何だい何だい、と言ってそちらに駆け寄ります。
GM:そうするとですね、何と女の子がふわふわと、ゆっくり降りてくるのが見えます。
雹:SANチェック要る?
GM:要らない。オーヴァードなら割と普通だ。
雹:取り敢えず手を伸ばす。
GM:キャッチするね。じゃあそれを追いかけるように謎の物体が高速で飛来してきます。
雹:お?
理子:こっちはSANチェック要らない?
GM:こっちもオーヴァードならままあることだ。見た目はね、ロボットっす。
雹:女の子を抱えたままその場を若干離れるよ。
GM:じゃあ元居た場所にロボットが高速で飛来して、粉々に吹き飛びます。
理子:ふ、吹き飛んだ!? ロボットが?
GM:おう。
雹:な、何だいこれは!?
GM:ロボットですよ。まぁ、ロボットです。で、女の子は気絶してますね。そして女の子の胸元には青く光る石が。
雹:取り敢えず手で持ってみるかね。片手で持ちます。
GM:光が消えます。特に他には何もないです。
雹:不思議な石だねぇ。
GM:で、あなたはこの後どうします?
雹:女の子を家に連れて帰ろう。
GM:家に連れて帰るのか(笑)。なるほど、個人で処理するのか。
雹:あぁいや、取り敢えず自宅で保護してから……いや、UGNに連れて行った方が良いかね。
GM:どっちが安全かは君に任せるよ。お前の家が完全防備なら良いけどな。
雹:UGNに連れて行くよ。あとそうだ、部下の少年にロイス取っとくよ。
GM:了解了解。じゃあUGNへ向かうという事でよろしいかね? ではオープニング終わります。

 

シーン3 蠢く猜疑 シーンプレイヤー:吉塚博
 吉塚博は大学生である。UGNイリーガルとして働く以外はごく普通の、ありふれた、どこにでもいる量産型の大学生だ。そしてその友人も、どこにでもいる量産型……の、筈だったのだが。どうやら彼の日常というモノは、安息を許してはくれないようである。

GM:最後、いつもの吉塚さん。
博:はい! シーンインは6。37や。
GM:ではあなたは友人の河原信也に呼び出されますね。大学の友人です。そんなに頻繁には会わないけど仲は良い位の関係です。
博:やぁ久し振りー。
GM:「久し振り! 今回呼び出したのは、ちょっと気になることがあってね。レポートの関連で色々調べものをしてたんだよ。そしたら面白そうな情報を見つけてね。UGNとかいう変な組織があるっていうのを知ったんだよ」因みに河原信也君、普通の一般人です。
博:オーヴァードではないと。
GM:あぁ、少なくともそういう兆候を見た覚えはないな。支部にも来たことないし。
博:へー。そんな組織があるんだねぇ。
GM:「君って情報通だからさ、何か知ってるんじゃないかと思ってね」
博:いやー、そんなのは知らないね。ところでどんなレポートだっけ? 俺やってないかもしれないなぁ。
GM:「えっと、量子化学なんだけど」(一同爆笑)
理子:ちょっと待って、どうして量子化学のレポートでUGNを調べてるのこの人(笑)。
博:どう考えてもさ、量子化学のレポート面倒くさくなってネットサーフィンしてた口だよな!?
GM:「BA☆RE☆TA☆KA。まぁそこは良いじゃないか。で、そのUGNって組織さ、何か知らないかい?」
博:うーん、そうだなぁ。
GM:「個人的には最近建て替え工事始めた穴ぼこの建物が気になってるんだよね」
博:あー、僕も気になるなぁ。そういえばこの前さ、街外れで物凄い光が光ったろ? あれも何か関係あるんじゃないかなー。
GM:「へぇ、そんなのもあったのかい? 僕は知らなかったよ」お前それオーヴァードしか知らない情報だからな? ※リプレイ・狂気の実験参照
博:あー、あの建物ねぇ。普通の会社だったよ前通った時は。普通の看板だったし株式会社って書いてあったし。
GM:「折角だし連れてってくれないかい? 僕詳しい場所知らないんだ」
博:でも怪しげなんだよねぇ雰囲気が。
GM:「へぇ、怪しげなんだ。君は良く知ってるんだねその建物の事。ふーん、なるほどねぇ」……ちなみにこいつが本物かどうか調べたりもできるが? 目標値43だけど(一同爆笑)。
理子:高すぎ(笑)。
GM:だってダイス振ったらそうなっちゃったんだもん!
博:よし、じゃあやってやろうじゃないか! 本物かどうか調べよう。
GM:判定は〈知覚〉な。
博:ダイスは12個か。よーし。
理子:これはロイスを切ってC値を下げるまでやらないといけないかもですねぇ。
博:(ダイスを振る)回ったけど24だチキショー!
GM:分かんないね。こっちのダイス目が良かったんだよねぇ。
博:良すぎる!
理子:普段なら見抜いてますね。
GM:だな。まぁ、お前が見る限りではやっぱりいつもの河原信也君です。で、どう対応するよ? 何かUGNのこと知りたがってるけど。
博:俺は良く分かんないなぁ。
GM:じゃあしらを切りとおすか。
博:うん。
GM:「そうか……やっぱ知らないよなぁ。僕の友人が知ってる筈ないもんな。じゃあ僕は帰るよ。ごめんね、変な事聞いて」と言って、
雹:SANチェック?
GM:違うよ(笑)。エグザイルのエネミーエフェクト《神出鬼没》を発動します。シーンから退場します、溶けるように。
博:あれ!? あいつあんなことできたっけ!?(一同笑)
GM:同時にノイマンのエネミーエフェクト《疑心暗鬼》も発動。お前はこのシナリオ中コネを使用できなくなります。まぁ、色々な人を信頼できなくなったわけだ。
博:えぇー……。
GM:と言う訳で謎の失踪を遂げた河原信也君を見たところでオープニング終了になります。この後の指針だけ聞いとこうか。お前はこの後どうする?
博:いやー……取り合えず、そのまんま普段通りの生活をしますかね。
GM:おぉう!? まぁ、吉塚だしそんなもんか。
博:UGNに行く必要性を見いだせなくなってるし……いやでも、あー後ろつけられてる可能性もあるしなぁ。やっぱ行かないどこう。
GM:行かないか、オッケー良いだろう。そんなわけでオープニング全員終了になります。吉塚だけ異色だったね(笑)。

続きます。

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