ダブルクロスリプレイ外伝-バトル・ロワイアル- その3

ダブルクロス3rd TRPG
※これ以前の内容を読んでいない方は、先にそちらを読むことをお勧めします。

ミドルフェイズ

00:00/下層/戦闘禁止  シーンプレイヤー:三好零

GM:ミドル開始です。それで、どうするの?
孝二:料理なら家庭科で習ったぞ。
GM:一応その話を聞いていた女の子が「わ、私料理ならできますけど……」と。
:私も手伝います家庭科でやりました(一同笑)。
GM:ではNPCの男2人が立ち上がります。
:お?
GM:「俺はあんな戯言は信じない。この建物を出る方法がある筈だ。それを探しに行くぜ」と言って2人とも外へ出ていきます。
:はぇー……流石オーヴァードは頼もしいですねぇ。
孝二:分かったら教えてくださーい。
GM:という事で2人は退出します。
:私達はどうしましょうか。
:取り敢えず食料探しか?
孝二:そうだなー。
GM:一応まだ2人残ってるね。男性と女性がね。
孝二:俺等2人は食料探しに行くよ。
:私は残って話してみたいな。
GM:それなら零だけシーンインどうぞ。
:シーンイン……9!(一同笑)
GM:飛ばすなぁ。
:侵蝕率が67になりました(笑)。
:はっや!?
GM:おいまだ2シーン目だぞ。落ち着け一般人。
:落ち着きましょう……私はオーヴァードではありません。
孝二:じゃあ侵蝕率って何ですか?
:さぁ……?
GM:では残ってる人達の会話かな。
:えっと……あなたたちはどういった人達なんでしょう? あ、私はもうこの状況なので言ってしまいますが、三好零と申します。ゼノスで書類管理などをしております。ゼノスと言ってもただの事務員ですよ。
GM:では女性の方が「私はUGN九州支部でエージェントをやっています、根岸章子と申します」と。更に男性の方が「チッ、UGNだと……。俺はFHのエージェントだ」
:まさかの組織三竦みじゃないですかー!?(一同笑) な、なるほど。UGNとFH……お二人は名が知れてる方なんですか?
GM:「知らん。俺はセルの一般職員だ。戦闘能力など殆ど無いぞ」と男は言いますね。
:な、なるほど。それじゃ私と似たような境遇ですね。それで、ここに引き込まれるような原因に心当たりってあります?
GM:「そのような事分かるものか」と投げやりに言いますね。章子の方も頷いています。さて、ここで情報収集をどうぞ。まずこの建物について、または先ほどの声の主について。またはこのゲームの目的かな?
:えっと……技能何使えるのそれ。
GM:〈情報:噂話〉か〈情報:UGN〉、あとそうだな、〈情報:FH〉や〈情報:ゼノス〉も良かろう。
:何を言っているんだ私は〈情報:ゼノス〉よりも〈情報:噂話〉の方が得意だ。何たって一般人だからね。
GM:なん……だと……?
:〈情報:噂話〉でやりまーす。侵蝕率67だからダイスが1個増えてるね。さて、脱出が一番なんで建物を調べますかね。(ダイスを振る)お、回った。達成値22ですー。
GM:たっか!? えぇと、噂話か。この建物の見た目や地図のデータが確かなら、これはかなり広い建物です。ただキミの噂話の知識では、少なくとも日本国内にこのような建物は存在しない事が分かる。
:ふむ、私の居た場所にはこんなもの無かったですよねぇ。
GM:広さ的には東京ドーム10個分とか?
:まぁアレですね。オーヴァードやジャームは超能力者ですし遠方まで一瞬で攫ったりもできるんですかね。
GM:ま、説明してしまえば外国に攫われたか、もしくはエフェクトによって作られた異空間のような所にいるかってとこだな。
:あぁ、《ポケットディメンジョン》的な。
GM:もしくは《ラビリンス》とかな。
孝二:そういえば窓はあるんですか?
GM:無いね。
:そういえば時間が分からないな。
GM:携帯情報端末にゲームの残り時間が表示されてるから大丈夫。さて、他に何かあるかな?
:そうだなぁ、それじゃ質問しよう。最近そちらの、その、UGNやFHの組織周辺で何か事件等は起きませんでしたか?
GM:ではUGNの章子が「まだ噂話の段階に過ぎないのですけど、ここ最近日本各地で謎の失踪者が相次いでいるようですよ」
:あー、これかもしれないですねぇ。FHのえぇと、お名前をお聞きしても?
GM:「FHだからな、名など……まぁ、そうだな。通り名としては“エレクトリカルスピードワゴン”と呼ばれている」
:まさかのスピードワゴン(笑)。
GM:「それで、失踪か? そういえば半年ほど前に近くのセルで1名行方不明になってたが……その程度か」
孝二:それって、春日じゃ(一同笑)。
:あれは関係ないと思う(笑)。
GM:“ディアボロス”はよく消えたり現れたりするから(笑)。まぁ、聞き出せるのはそんな感じかな。
:じゃあ、彼らが食事を持ってくるのを待ちましょうか。
GM:了解、シーン変更しますね。

 

00:03/下層/戦闘禁止  シーンプレイヤー:九塚孝二・月音風

GM:探索組、シーンインどうぞ。
:さぁ、こちらに追いついてこい(侵蝕率的な意味で)。
孝二:2。42だ。
:9。42だね。
:早く追い付いて! 何で25も差があるんですか!!(一同爆笑)
GM:さてお前等は探索だな。最初の探索は3時間としておこう。戦闘禁止時間は1回の探索で3時間、それが終了してからは1回で12時間経過するとします。
:了解。
GM:それで説明した通り71時間の間に首輪を外せていない場合、クライマックスでキミ達は死亡します。
:いやだ、死にたくない、死にたくないよぉ……。
GM:さて情報収集だが、建物内部の捜索。あとさっき言い忘れてたけど首輪についての調査も可能だね。ブラックドッグいるし。
孝二:そうですね。
GM:建物内部の探索は〈知覚〉もしくは理由を付ければ任意の判定で。首輪について調べるなら〈情報:ウェブ〉か〈知識:機械工学〉、ブラックドッグなら〈RC〉を許可してやろう。
:いや孝二さん〈RC〉無いでしょ……まぁ〈情報:ウェブ〉よりはマシ?
孝二:一応〈RC〉2レベルあるし。首輪について調べます。(ダイスを振る)うわぁ、達成値4。
GM:うーん、これは何も分からない。その上、キミが首輪を調べようとレネゲイドを操作すると、首輪から激しい電流が体に流れます。
孝二:う、うわああああああ!?
GM:エネミーエフェクト《攻性防壁》ですね。首輪について調べた場合達成値が7以下だと調べられない上にダメージを受けます。
:ダメージは?
GM:5D。ガードも装甲も意味ないです。
孝二:でかい!? HP40だけど……。
GM:(ダイスを振る)22点ダメージですね。
:期待値、半分削れたな。おい大丈夫か。
孝二:ま、まぁ何とか。
GM:一応情報を少しだけ。《攻性防壁》が発動したことで、この首輪はエフェクトの効果を受けていることが推測できるね。
:作者はオーヴァードかジャームだな。まぁ当然だけど。
GM:では風の方は探索だな?〈知覚〉で良いか?
:だな。俺は食料探してくるわー。と言って探索します。
GM:達成値が高ければ高いほど良い物が見つかるかもしれないね。
:【感覚】は7あるから……回った! 達成値18だね。
GM:良いね。じゃあ風はとある部屋……この建物は見た感じがボロボロの廃墟のようなんだけど、そこに明らかにさっき置かれたような段ボール箱を見つけます。
:あれれ~、おかしいぞ~?
:某名探偵になってる(笑)。
:開けてみましょう。
GM:開けるとその中にはペットボトルで2 L入りの水が3本、乾パンや缶詰等の保存がきく食料、それに食料の下には武器が入っているのが分かるね。
:パスタは無いのか。
GM:無いね、茹でられないし。
:あのなぁ! イタリア軍はなぁ!
GM:戦場でパスタを食っていたと(笑)。水もったいないぞ。
:武器って何だろう? 巨岩? 大木?
GM:流石にねぇよ(笑)。入ってたのは拳銃、大型拳銃、ナイフ辺りかな。それらが3つずつ。まぁまだ最初の層だしね。
:問題は射撃型いないですよねぇ。私はナイフ欲しいかもですけど。ガード値上がりそうだし。防具は?
GM:明らかに他者を害する類の物しか無いね。身を護るような物は無い。
:なんでー!?(一同笑)
GM:後達成値高かったから、風さんには良い物を。
:お? 何だろ?
:パスタですね(一同爆笑)。
GM:違います(笑)。箱の一番底にメモリスティックのような物が入っています。そして配られていた携帯端末にはそれを差し込むような穴がある事が分かります。
:お、これは。差したら《攻性防壁》発動しない?
GM:それは差してみないと分からないな。
:差してみますか。
GM:するとそれは地図の拡張アプリであると分かります。インストールすると、こういった食料が置いてある場所やトイレやガス等の施設の場所、更には階段やエレベーターの位置等が分かるようになりました。
:キタコレ。
孝二:いいなー。
GM:これ以降風さんのみ探索判定の達成値に+4されます。
:強い。〈知覚〉高い上にこれは。
GM:これで風さん1人になっても大丈夫ですね。
:このメモリを他の人に譲渡する事は可能?
GM:不可。インストールは1回だけだ。さて良い物が手に入ったな。
:さーて、この後どうしましょ。戦闘開始したら私死んじゃう(GM笑)。
GM:まぁまだ大丈夫さ。
:そういえば持ち物ってどうなってる感じ? 全部没収されてる?
GM:いやいつも通りの物持ってていいよ。あぁただ通信機器系は全部無いな。
:了解、じゃあやっぱギター持ってるな。
GM:お、おう。それでお前等は最初の部屋に戻る感じ? 風さんは地図拡張されてるし判定無しで戻れて良いよ。
孝二:え、それじゃ俺戻れない感じッスか!?
GM:孝二は部屋出てから首輪触ってただけだし大丈夫だろ。
:なら帰還して落ち合う。おーい、高校生。食料見つけたぞ。あとこれ、地図拡張のデータ。
孝二:おおおお、俺も、俺にも!
:残念だがこのメモリー、使えるのは1回きりらしいんだ……って、試すのは良いの?
GM:その分には構わんよ。
:これだよ、と言って渡します。
GM:反応は無いね。
孝二:えええええ、辛い!(一同笑)
:残念。一応これ俺が見つけたものだし、俺が持っておこう。って事で回収するよ。
GM:了解。あ、あと言い忘れ。箱の中に応急手当キットが入ってたよ。
:お、じゃあ早速使うか。何故か高校生が焦げてるし。
孝二:とてもありがたいです。
:2D回復だな……8点回復。
GM:さて、戻って飯食うならシーン変更になるが良いか?
一同:はーい。

 

03:07/下層/戦闘禁止  シーンプレイヤー:All Player

GM:2シーン目シーンインどうぞ。
:(ダイスを振る)うごごご……! これで78だ。
:うわ、10だ。51。
孝二:52になった。
GM:差が埋まらない。さて飯食うとかお前らが言ったからシーンが増えたんだがどうする?
:探索に行った2人はまだ帰って来てないの?
GM:帰って来てないね。
:なら“エレクトリカルスピードワゴン”に章子だけか。
GM:そこ毎回フルで言うんだね。
:んじゃ合流して、食料を見せる。あ、武器は懐に隠しておく。
GM:ふむ、良いよ。
:わぁ、食べ物があったんですね。
孝二:乾パン美味ぇ、乾パン美味ぇ!
:他には何も無かったんですか?
:そうだね。地図アプリも隠しておく。
孝二:俺は《攻性防壁》受けたことを話しておきます。この首輪を調べようとしたんですけど、ダメージ受けてしまって。
:なるほど、調べるとまずいんですかね?
孝二:何も分からないし痛いしで踏んだり蹴ったりですよ。あ、他の人ならいけるかもしれないですし誰か調べてみません?
:いや、私素人ですし……。
GM:じゃあ、「俺はブラックドッグだからな、調べてやろう」と“エレクトリカルスピードワゴン”が調べてみますよ。
:おぉ! さて“エレクトリカルスピードワゴン”さんは何型なのか。
:ちょっと待ってGM、それダイス多くない!?
孝二:こいつボスじゃね?
:そんな事無いさ。10個くらいでしょこれ。風だってダイス9個とか振ってるし。
GM:だな。(ダイスを振る)お、回った! 達成値15だな、“エレクトリカルスピードワゴン”流石。「この程度の防壁、俺の手にかかればこんなものさ」
:すごい! 流石です!
GM:“エレクトリカルスピードワゴン”さんは《攻性防壁》に引っ掛からずに情報を引き出すことができましたね。達成値12以上ならダメージを受けません。8以上12未満ならダメージは受けますが情報は得られるといった感じでした。
孝二:俺は一番悪いとこだったんだな(一同笑)。
:それで、話してくれるのかな?
GM:話してくれるよ。「この首輪、分かったことがいくつかある。まず爆発についてだが、これはどうやら何らかの無線電波によって操作されるようだ。つまりは、奴らは常に俺等を監視していて、何らかのルール違反をした場合には無線電波を飛ばして爆発させるようだ」
:なるほど、やっぱり監視されているんですねぇ。
GM:「あとこの電波はそれほど長距離は飛ばないようだな。つまりはこの建物のどこかに電波を発振させる装置がある筈だ」
:「13キロや!」じゃ無いんですね。それなら装置を壊したりして対処できるかもしれませんね?
GM:「しかしこの建物はかなり広い。どこに機械が配置されているかは分からないかもしれないな」
:地図がもっとこう……詳しく見れれば良いんですけど(チラッ)。
:実はこんなアプリを見つけてな、と端末を見せます。
GM:ここで言うのか。
:それ私のもできないです?
:インストールが1回きりだったみたいでな。まぁ俺が案内できるから大丈夫だろ。
:……《無面目》1下げたい。それで《イージーフェイカー》からの《真偽感知》やりたい。
GM:無駄に《無面目》を9レベルも取ったお前が悪い(一同笑)。何か他にやりたいことはあるかい? 無けりゃイベント起こすけど。
:私はー、特に無いかな。自己紹介とかも多分済ませてると思うし。
GM:了解。では、遠くで爆発音のような音が聞こえました。
:建物の中で?
GM:恐らく内部だね。
孝二:……あ、あの2人。
:……死んだ?
GM:因みに時間としては、丁度6時間経った頃合いかな。つまりは戦闘解禁してすぐだね。
:まさか殺した?
:もしかしたら使えるかも。GM、イージーエフェクトの《彼方からの声》で聴くことってできる?
GM:あれは声を届けるエフェクトだからなぁ。残念だけど無し。皆には爆発音が聞こえたという情報しか無いね。
孝二:行ってみましょう。何かあったんだ。
GM:“エレクトリカルスピードワゴン”が言います。「クソッ、さっきのあの2人、殺し合いを始めやがったのか!?」
:私離れると死ぬので皆さんに付いていきます。
GM:では5人で爆発音のした方に向かうという事で良いのかな?
:オッケーです。
GM:音が聞こえた方にしばらく進んでいくと、硝煙の臭いがしてきますね。更に進むと、爆弾が爆発して頭が消し飛んだ人間の姿が
孝二:う、うわあああああああぁあ!?
:も、もう1人は?
GM:もう1人の姿は無いよ。
:おや?
:……といういかさ。爆発、した? これって殺し合いじゃないんじゃ。それか、死んだ後は爆発するとか……GM、死体を調べたい。
:SAN値減るぞ。
孝二:仕方ないね。
GM:調べるのは構わんよ。判定は〈知覚〉、もしくは〈知識:医学〉とか。
:ありゃ、〈知識:レネゲイド〉しかない。
GM:死体がオーヴァードだしそれでも良いよ。
:ならそれで。それで一番調べたいのは死因。殺されたのか、爆発で死んだのか。と言う訳で……あー、微妙。7か。
GM:まぁ。死因は明らかに首の爆発ですね。
:外傷とかは無い?
GM:外傷? ……そうだね。争ったような跡はあるけど、致命傷ではないね。
:あるんだ……なるほど。殺された後に爆発した訳では無い。6時間丁度って言ってたよねGM。
GM:そうだね。ずっと時間見てた人はいなさそうだし、6時間経過の直前か直後かは分からない。
:なるほど、ルール違反してしまった可能性があるんですね。
孝二:てか、もう1人がいないのが怖い。
:もう1人がエンジェルハィロゥだったら隠密からの攻撃なんて事もあるし。
:怖いなそれ。
孝二:そうだ、《熱感知知覚》で周りに人がいないか分からない?
:おおお、取ってたのか!
GM:ふむ。それなら、人がこの場から離れて行った形跡が残っている。ただ付近にはもう居なさそうだね。まぁ爆発の後だからね、詳しい事は分かり辛いかな。
孝二:それだけ分かれば十分。取り敢えず奇襲は無さそう。あ、これ他の人には非公開で。
GM:はいはい。それじゃ他の二人やNPCはそれを知らない感じで行動するって事で。
:パラノイア染みてきたな。
:私なんかオーヴァードであること自体を隠してるしね(一同笑)。
GM:で、どうする?
:遺品を漁る。
孝二:剥ぎ取り!
GM:なら首輪の残骸と壊れた携帯端末を入手できますね。
:首輪の残骸は大きいかもですね。じゃあ死因であるこれを情報収集要因の“エレクトリカルスピードワゴン”さんに調べてもらいたいです。
GM:「このような残骸では大した事は分からんかもしれないぞ?」
:まぁ、そうかもですねぇ。
孝二:駄目なら売り払う。
GM:誰にだ(笑)。まぁ一応という事で調べてはくれるぞ。(ダイスを振る)また回ったな、達成値16か。
:凄いなー。
GM:「ふむ、この首輪は先ほど俺自身が調べたものと大差ないようだ。爆発した後だし良くは分からないな」
:そうか、そうですよね。
孝二:因みに火薬式?
GM:火薬式。レネゲイド式では無さそう。
孝二:つまり衝撃を与えれば爆発すると。なるほど!
:止めて! こっち見るの止めて!(一同笑)
孝二:熱でも爆発しますかね?
GM:「俺が調べた感じだと、この首輪はそう容易くは爆発しないように思うぞ。だがオーヴァードの強烈な一撃なんかを首に叩きこんだら爆発する可能性は否定できんな」
零:私は首を狙われた時点で即死なんですが!? あー、嫌だぁ。怖いぃ。
GM:まぁ落ち着け一般人(偽)。と、この辺で流石に章子さんが泣きだすかな。「一体……私が何をしたって言うんですか……!」とUGNの善良な人ですし。
:しっかりして下さい! 私だって……私だって何でこんな……(泣)。
GM:「こんな、オーヴァード同士で殺し合うなんて……」
:うぅ……私も殺されてしまうんでしょうか……。
GM:ここで“エレクトリカルスピードワゴン”が「待て、冷静に考えるんだ。もし今いないあの男がこいつを殺していた場合、奴の首輪は既に外れている筈。そうならば奴にはこれ以上人を殺す必要は無いんじゃないか?」と。
孝二:あぁ、確かに。
:……ちょっと待って下さい。スピーカー越しのあの人は、「金塊は残った人間で分けろ」と言っていました。
GM:覚えていたか。「そうか、金目的で俺達を皆殺しにする可能性は否定できないな」
孝二:あ、あああああ!!
:そうか、このルールだと最大3人は残るけど、その場合取り分は6~7億。それが2人なら10億、1人残れば20億丸々って事か。
:そうなんです。問題はあの人が“生き残ることで満足する”人間かどうかなんです。ただ会話していないのでそれが分かんないんですよねぇ。
GM:貴様そこに気付くとは、やはり天才か。
:いやいや。
孝二:取り敢えず今調べてる間に何も無いという事はここにはいない。そして集団で行動している限り襲っては来ないでしょう。何たって1人を除いてオーヴァードなんですし。
:それはどうですかね……。シンドロームによっては奇襲を掛けれるかもしれませんし、一対多でも戦える場合だってありますしね。
:範囲攻撃は厄介だよなぁ。
GM:「私達が休憩している時に不意を撃たれたら全滅する可能性も高いですよ」
孝二:なら考えるべきは、これからの行動を全員でするか分担してやるかという事ですね。
GM:「そういう事になりますね」「そういう事だ」と2人が頷きます。
:えっと、取り敢えず1人は危ないです……というか私が死にます。
孝二:2人組になった場合はこのように疑心暗鬼から合方を殺しかねないですね。
:最低3人は欲しいかな。でも今5人だっけか。
:あの、私は数に入れない方が良いかもしれませんが……。
GM:「あまり非力を強調するんじゃない。もし俺があんたと2人になったら、魔が差してしまうかもしれんぞ」
:あぁうん。まぁ今更感ですが……どうしたものか。
GM:んじゃ、このシーンは終わりかな。

10:24/下層/No Limit  シーンプレイヤー:All Player

GM:次シーン、まだ全員一緒に行動してるから全員頼む。
孝二:ファー!? 10出て62に!
:俺は7だったぞ。58だ。
:う、うわぁ……88になりました(一同爆笑)。
GM:俺この時点で60なるかならないかを想像してたんだけどなぁ。
:だってシーンインのダイス、10、9、10、10だもん。
GM:俺は悪くない。俺は悪くねぇ!!
孝二:何故一般人の侵蝕率が上がってくのか。
:逸般人だからじゃないかな。
:このままではオーヴァード化してしまう(一同笑)。
孝二:というか一般人を装おうとしてるからじゃないんですか?
:それはあるね。その通りです。
GM:さて、大きな事件があったからね。キミ達はどこか集まれるところで休憩をしていた感じですね。それで時間が経過して、ゲーム開始から既に10時間位が経った所です。
:あぁ、嫌だ……嫌だなぁ。
孝二:例の男の姿は無い感じですか。
GM:だね。他の皆は一緒だよ。所で皆さんまだ全然移動をしてないんですが、このままでもよろしいんでしょうか?
:移動しますよ。取り敢えずですね、このゲームマスターの人は最下層か最上層にいると思うんですよ。それをどうにかしないと。
GM:「だが冷静に考えろ。既にゲーム開始から10時間以上が経過している。あと14時間もすればこの下層は立ち入り禁止エリアになってしまうぞ」と“エレクトリカルスピードワゴン”が忠告します。
孝二:そうか、なら先にしっかり探索した方が良いかも。
GM:「そうだ。幸いそこのミュージシャンの端末で階段の位置等は把握できている」
孝二:じゃあ探索をしますか。でもその間に奴に遭遇したらまずいですよね。やっぱ集団で行動するべき?
:多人数相手が得意な人ならマズイですけど……まぁ4人(5人)いれば何とか?
GM:「確かに集団の方が危険度は低いかもしれんが」
:そうだね、探索の効率が落ちそうだ。やっぱり3人チームと2人チームに分かれるべきじゃないかと思う。
孝二:でもそうすると片方のチームは地図が。
:そこも問題ですねぇ。
孝二:端末にはカメラってあります?
GM:無いねー。撮影して共有は無理。そうだね、現時点ではできないね。
:ふむ? その内できるようになったりするのかな。
GM:地図拡張なんてのがあったし、似たような物がある可能性はあるね。
孝二:なるほど。まぁでもあれだ、風さんの地図で確認した場所を記憶しておけば問題ないのでは。あ、俺は記憶力皆無だけど。
:うーん、まぁ効率考えたら仕方ないのかなぁ。
GM:別れるかな? それじゃパーティ分けを。
:私は絶対3人パーティの方が良いです。
孝二:それなら俺と零さんと、“エレクトリカルスピードワゴン”さんで良いのでは?
GM:なるほど、NPCを分断する訳ね。
:それに俺は《彼方からの声》で情報伝達できるしな。
:それは便利ですね。ならこれで良さげ?
孝二:そもそも携帯端末で連絡できたりしないの?
GM:その機能もまだないね。
孝二:“まだ”ね。ならこちらからは連絡できないんですけどお願いします。
:任せろ。
GM:じゃあ2グループに分かれて行動だね。それなら……風のチームからやろうか。
:まぁ行動値も高いしこっちからかな。
GM:それじゃあ〈知覚〉でお願いします。
:待てよ、《彼方からの声》を2回空撃ちしたら侵蝕60いくな。やっても良い?
GM:いやメジャーアクションだからなぁ。まぁ地図あるし達成値に+4されるから別に良いんじゃない?
:そうか、じゃあ探索しよう。(ダイスを振る)回った、達成値補正も足して26!
GM:風の探索能力の高さが発揮されてる。驚異的すぎて怖い。そして悪いんだがもう1回〈知覚〉で判定頼む。今度は+4のボーナス無しで。
:オッケー。(ダイスを振る)また回ったー! 19!
GM:ならキミは探索中に、この建物内に罠が仕掛けられている事に気付く。
:何? 罠感知判定に成功してしまったな。
孝二:どういう感じの罠?
GM:よくあるワイヤートラップですね。ワイヤーに引っ掛かると
:足が斬れる。
GM:違う違う! 上からシャッターが降りてくるようです。
:シャッターが首に衝突してドカン?
孝二:ワイヤーに引っ掛かって転んでドカン?
GM:そんなに爆発したいのか?(笑) 運が良ければ元の位置に戻れなくなる、最悪はパーティ分断だな。あとさっき〈知覚〉やたら高かったし良い物もあげよう。まず食料を追加。あとスタングレネードとヴェノムグレネードが手に入ったよ。
:おぉ。でも〈射撃〉技能使わないからなぁ。取り敢えず持ってよう。
GM:あとスタンガンもね。その手の武器が入手できました。更に風さんはメモリスティックを発見できます。くっ、達成値が高いから渡さざるを得ない!
:ふむ、しかし俺1人で独占するのもなぁ。
GM:まだ使わない? それなら持っていく感じで良いよ。それじゃ1D10振ってみて。
:8だね。
GM:了解。内容は決めました。実際に使った時に公開しよう。
:これで終わりかな? それじゃ《彼方からの声》使っていいか? こういうもの見つけたぞって報告します。
孝二:はーい、ありがとうございまーす。これでかいッスね。
:これで罠を避けたりできない?
GM:うん、罠を避ける判定にはボーナスを付けてやろう。
:それで、こっちは探索終ったから階段に向かうと伝えるぞ。
GM:了解。チッ、分断してやろうと思ったのに。
:それじゃこっちの番かな? 探索しますかねー。
GM:〈知覚〉か、何らかのエフェクト使うなら言ってくれ。あ、孝二は《熱感知知覚》で例の男を探すのでも良いぞ。判定は〈RC〉だが。
孝二:あー、どうしようか。男の方はさ、近付いてきたのを察知して不意打ち避けるぐらいで良いです。それよりまずはブツを探す。
GM:なるほど良いでしょう。それじゃ2人とも〈知覚〉判定どうぞ。
孝二:ダイス2つかー。(ダイスを振る)9だ。
:私は4つあるよ、ボーナスあるからね……8だね。
GM:そうするとあまり良い物は見つからないかな。武器だけだね。
孝二:飯が良いです、武器じゃ腹は膨れない……。
GM:飯の方がレアなんですよ。しかしその達成値じゃねぇ……木刀とか?
:お、木刀ガード値いくつ?
GM:2だね。
:木刀欲しい。身を護りたい。
孝二:じゃああげますよ。はい。
GM:あとはナイフかな。
孝二:ナイフは持っておこう。サバイバルナイフ感覚で使えるかもしれない。
:パスタを切ったりな。
GM:パスタは無いです。
孝二:そうだ“エレクトリカルスピードワゴン”さんは判定しないんですか?
GM:え、“エレクトリカルスピードワゴン”さん? 良いけど〈知覚〉低いぜ? えーと……8だな。似たような物しか見つけられなかったね。
:まぁ仕方ないですよね。
GM:「しかしこんなに武器ばかりあつまるとは、不安が高まって仕方がないではないか」
孝二:だよなぁ。
GM:さてお前等もう1度〈知覚〉を振れ。+2して良いぞ。
:罠感知かな。(ダイスを振る)お、回った! 13かな。
孝二:俺は9だった。
GM:こういう時に回さなくて良いんだよ、罠に掛かれよ。今度はまた別の罠が見つかりました。猟で用いられるようなトラバサミが。
孝二:怖っ!?
:ちょっと木刀で作動させてみる。
GM:バキィッ! といって木刀は壊れました(一同笑)。
孝二:もったいなっ!?
:いや待て先っぽが折れただけじゃないか?
:そ、そうです。ガード、ガードには使えない?
GM:あー、まぁガード値はそのままで。攻撃力は0な。
:それで良いです。ま、まぁこれはこれで。今後危なくない、ですよ?
孝二:罠は危なくないけど木刀のささくれが……燃やして処理を? いや能力明かすのは止めよう。
GM:そうか熱感知も公言はしてないんか。今の所誰も明かしてない感じかこれは。“エレクトリカルスピードワゴン”がブラックドッグと言ってた位で。
:《彼方からの声》使ってるから俺はハヌマーンがばれてるけどな。あと孝二とは知り合いだからお互いには分かる。
:ですねぇ。じゃあ階段に向かいますか。
GM:了解。今回は分かれてじっくり探索してるという事で13時間くらい時間経過させます。次シーンに移りましょう。

 

23:43/下層/No Limit  シーンプレイヤー:All Player

GM:さて、時間としては最下層が進入禁止になる十数分前と言ったところかな。階段前で合流できます。シーンインどうぞ。
孝二:2だ。
:6かー。94だ。やばいやばい。
:早く昇りましょうかね。危ないよ。
GM:昇りますかね。それなら……
孝二:男が襲ってくるよ!
:男の侵蝕率は300%だよ!(一同笑)
GM:それ相当強いジャームだよね!?
孝二:首だ、首輪を狙え!!
GM:いやいや。(ダイスを振る)あ、出目が腐った。〈知覚〉達成値13に対抗してくれ。
:私12。駄目だった。
孝二:俺も駄目だ。
風:余裕だね、16。
GM:風の判定が強すぎて辛い。階段に罠が仕掛けられているのが分かるね。今度もワイヤートラップで、引っ掛かると左右に仕掛けられた爆弾が起爆します。
:それで首輪に誘爆して一網打尽と言う訳か。
GM:無きにしも非ず。
:怖い怖い。で、これあの男が仕掛けたの?
GM:……さぁ? キミ達には罠がある事しか分からないね。
:ともあれ注意しよう。おい、ここにワイヤーがある。触れないようにしろよ。
GM:では問題なく切り抜けられますね。さて(ダイスを振る)よし、もう一度〈知覚〉だ。今度は目標値15。
:無理でしょー。はい6。
孝二:9だ、はい無理。
:(ダイスを振る)回ったー! 22!
GM:はぁ!? 絶好調だなおい。えっとですね、階段の奥の方から例の男がキミ達を狙っているのを察知しましたね。
:あそこにいるのは……!
GM:具体的に言えば100メートル位先だね。
:随分遠いですね。
:《彼方からの声》を使用して喋りかける。おい、そこで何をしているんだ。
GM:声を掛けるか。すると男は察知されたことに気付いてキミ達から離れていくよ。チッ、折角ボルトアクションライフルで狙っていたというのに。
:射撃型かー。
:というかそんなもの持ってたのか。
GM:そりゃキミ達みたいに探索で手に入れたんだよ。それに言っておこう。上に行けば行く程良いアイテムが落ちてるんだよ。
:なるほど、既に上を探索していたのかあいつは。
:しかしそうなると困りますね。どうしましょうか。狙われてるって分かっちゃいましたよ。やっぱり金塊を独り占めする気なんでしょう。
GM:「だろうな。奴は金が必要なんだろう」と“エレクトリカルスピードワゴン”が言いますね。
孝二:かといって俺達の命を差し出す訳にはいかないんです。
GM:「待て、奴の目的が金だというのなら手はあるぞ」
孝二:なるほど! 山分けを放棄すれば良いと。
GM:「そうだ。俺達は生き残りたいだけなんだからな。奴に金をくれてやれば良い」
:それは良い考えですね。
孝二:俺はその意見に賛成です。
:あぁ、命が助かれば良いんだからな。
GM:「とはいえ俺達もこの首輪を外す方法をどうにか考えないといけないな」
:でも遠隔操作なんでしょう? 外す素振りを見せたら爆発させられそうな……。
GM:「いや、首輪を外すなとはルールで言われていない。正当な手段でなくても、外す方法を俺達が見つければ、それはルールに抵触しないだろう」
:なるほど……確かに。
孝二:でも下手をすれば爆発しそうですし、よっぽど技術がないと。
GM:「あと《攻性防壁》も忘れてはいけない。下手に弄ると電流が流れるぞ」
:取り敢えず最初の方針通り首輪への通信装置を探したい所だな。
孝二:そういえばメモリスティックが。
:おっとそうだ。そういえばこれを見つけてね。流石に俺1人で独占するのは色々不味そうだし、誰か別の人のにインストールしたいんだが。
孝二:公平にダイスで処理する?
:いや、私は良いです。
GM:「必要な奴がいないのなら、俺が使っても良いかな?」と“エレクトリカルスピードワゴン”が言うけど?
:章子さんは?
GM:「わ、私は大丈夫です。皆さんに付いていきますので……」と言っていますね。
孝二:じゃあ使いたい俺と“エレクトリカルスピードワゴン”さんでじゃんけんして決めましょう。
GM:良いぞ。さいしょはぐー、
孝二:じゃんけんぽん!! ぐわあああああ!?(一同笑)
GM:では“エレクトリカルスピードワゴン”がメモリスティックを使いますね。「こ、これは……! 貴様、こんな凄い機能のカードを見つけてくるとはな」
:どんな機能だ?
GM:「これは首輪の場所を探知できるらしい」
一同:!?
GM:「これを使えばあの男の居場所が分かるぞ!」
:取り敢えずまずは私達を確認しましょう。きちんと5人集まってますか?
GM:そうだね、端末を見せてもらう限りちゃんと5人分のマークが集まってます。で、「その壊れた首輪はやはり反応しないようだな」と。
:なるほど。
GM:「それであの男は……既に相当移動しているな。まだ中層にいるようだが。どうやら(風の端末と照らし合わせながら)うむ、上層行の階段へ向かっているようだな」
:というか首輪まだついてるんですね。となるとあの死体はルール違反の事故でしたか。
:なら位置も分かってるし《彼方からの声》で金の件を言おうかな。
GM:良いぞ。何て言う?
:我々は――
孝二:宇宙人だ。
:レネゲイド星人はもういないんですよ!?(一同爆笑)
:我々は命さえ助かればそれで良い。金は全てキミに渡そう。みたいな?
GM:まぁ向こうの声は聞こえないんだろう? 移動の様子は変わってない、階段に向かっているな。
:あ、追加で言っていい? もしこれに同意するのであれば、何か大きな音を出してくれ、と。
GM:なるほど。音は聞こえないね。そのまま移動を続けています。あと、“エレクトリカルスピードワゴン”が言います。「す、済まない。この首輪の探知は端末のバッテリーを大幅に食うようだ……あまり長時間は作動できないみたいだ」
:まぁ流石にチート効果だからなぁ。
:ブラックドッグの能力で充電できませんか?
GM:「試してみるのも良いかもしれないが、《攻性防壁》が発動するかもしれない」
孝二:それに精密機器ですし壊してしまうかもですね。
GM:まぁ具体的に言えばシナリオ3回までだね。今1回使ったという事で。
孝二:了解。取り敢えず分かったことは、あの男はこちらの提案に同意するつもりはない、と。
GM:現状そうだね。
孝二:そして拡張機能は風が地図の拡張、“エレクトリカルスピードワゴン”さんが首輪探知と。
GM:ちなみに地図の拡張は使用制限は無いからね、一応。さて中層に上がってきた所です。キミ達はどうする?
:またさっきのように二手に分かれて探索しますか?
GM:チーム分けはさっきと同じで良い?
孝二:いや、今は“エレクトリカルスピードワゴン”があの男を探知できるようになってる。俺は熱感知で察知できるから、俺と“エレクトリカルスピードワゴン”は別れた方が良いかも。
GM:なるほどね。
孝二:俺はちょっと思う所がある。別チームにしてくれ。
:え!? わ、私“エレクトリカルスピードワゴン”さんと2人ですか!?
GM:頼れる男じゃないか、“エレクトリカルスピードワゴン”。
:じゃあ章子さんをそっちに配置するか。こっちとしては知り合い2人と知らない人間3人になるし。だが知らない3人に行動されると、俺等から見れば一抹の不安もあるんだよなぁ。
GM:で、結局どうするの?
孝二:風の案で行こう。
GM:オッケー。じゃあNPC2人に挟まれる事になった零さん行こうか。シーン移りますね。

続きます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました