クライマックスフェイズ 狂い狂わせ正義か正偽か
彼は正義の徒だった。彼は悪を許せなかった。しかし彼には力が無かった。
彼は力を見定めた。彼は力を歓喜した。しかし彼には動かせなかった。
彼は酷く失望したのだろう。手元にあるも働かない力に。
どうすれば良い。どうすれば動く。どうすれば闘う。どうすれば正義を執行できる。
――彼はきっと、そこで誤ったのだろう。偽ったのだろう。
どうでも良い。悪さえ滅ぼせるのなら、それこそどうでも良い事だ。
GM:クライマックス突入です。あ、出たくない人は出なくて良いよ。
雹:いや出るだろ!(笑) シーンイン、4。84か。
支部長:100になったよー。
理:121になったよ。予定+10だから何とか誤差の範囲に落ち着いた。
GM:オッケー。ではセルに乗り込もうとした所……キミ達別に隠密行動してないよねこれ。
理:しないよ? むしろ敵対する奴らが来たら吹き飛ばすために正々堂々真正面から行くよ?
GM:だよね。それに勘付いて出てきたのが……UGN元支部長、扇公正です。
理:いきなりか。てか私その人の事憶えてるの?
GM:無いね。記憶消えてるから。「おやキミ達は。わざわざこちらまで来たのですか」
理:貴方が扇公正さんですか。ハジメマシテ、オヒサシブリデス、とでも言った方がよろしいですか?
GM:「そうだね。“私から見れば”キミ達は久しいな」
理:フン、なるほど。
GM:「私の計画には……気付いたのか?」
理:さぁ? 私達の出来損ないを造り、FHに攻め込んでいるというのは知りましたがね?
GM:「出来損ない、あぁそうだ出来損ないだとも。何せキミ達は素晴らしい逸材だ……私の目的はね、FHの殲滅だよ」
理:はぁ。でしたら何故私達のデキソコナイ何かを作るのですか。
GM:「それはキミ達が……動かないからだ」
(PL全員笑いを堪えている)
GM:「良いか、そこの支部長様が来てから、私達UGNは優勢になった」
理:支部長“様”(一同笑)。
GM:「彼の力によってFHを殲滅できると思った。だがしかし……彼は動かない! ただの威嚇要員だ!」
理:貴方は支部長の能力を理解されていないのですね。
支部長:僕は威嚇要員でも構わないんだが・
GM:「いや、十二分に理解している。だからこそだ! その力をFHの殲滅に活かして欲しいのだ! だから私から嗾けた! FHをな!」
理:……なるほど。
支部長:まぁまぁ、理由はどうあれ。キミは僕達の支部に喧嘩を売ったことに変わりは無い。それは確認しておきたいんだが、良いかな?
GM:「それはその通りだ。私は、キミ達に喧嘩を売ったのだろう」
支部長:では……殺ろうか。
GM:「くく……そう、それだ。良いか? 殺るんだ。殺るからには“FHごと吹き飛ばせ”。手を抜くな! FHは悪だ!! 悪は消し去れ!!」
支部長:僕の自由時間を邪魔した者こそ悪だ。消させてもらうよ。
理:その通りです支部長。まずはこの愚か者から処刑しましょう。
GM:「ほう、“私を”攻撃するか。貴様“仲間を”攻撃するか……悪だな。ならば、私はUGNの敵となった悪を潰さねばなるまい!」
雹:ハンッ、UGNもFHも最早関係ないね。私達がぶっ飛ばすよ!
GM:「お前もか、田中雹。お前も役に立つ奴だったが……残念だ。ではここで終わらせよう、すぐに!」
雹:臨戦態勢に入るよ!
GM:ふむ、では扇公正が手を翳す。すると後方から巨大な赤い人影が姿を現す。遠吠えを上げながら。その周りには目の形をした従者が浮いています。
理:例のチルドレンか。アレは理性を失ってやがるな、見るも汚らわしい。
GM:更に扇は別の手を翳す。すると湧き出るように、田中・南条・鳴上のコピーが姿を現した。エフェクト《赤色の従者》ですね。さぁ……衝動判定だ!
雹:フン、来なよ。
GM:〈意思〉で目標値11です。別にEロイスは無いぞ。
一同:成功!
GM:まぁ問題無しか。侵蝕率は2D上げてもらうぞ。
理:11か、期待値。
雹:うおおおお!?
GM:あ、こいつ20出しやがった。
支部長:僕も。
GM:どんだけ侵蝕ヤバいんだこいつら!(一同爆笑)
支部長:もう殺すしかないな。
理:仕方がない。では支部長、本気で行きますか。
GM:では……よろしいか?
理:よろしいならば〈戦争〉だ。
一同:〈戦争〉!〈戦争〉!〈戦争〉!!
GM:戦闘開始です。
◆第一ラウンド
支部長 ……29→69
南条理 ……10→50
田中雹 ……12→27
鳴上コピー(従者) ……27
南条コピー(従者) ……27
田中コピー(従者) ……27
扇公正 ……25
“フェイクアームズ” ……15
GM:戦闘前演出は済んでいます、セットアップどうぞ。
理:支部長、《戦いの予感》は使われますか?
支部長:何それ。
理:支部長そんなエフェクトを取得していたように思います。
支部長:あー、あった気がする。《戦いの予感》使用。侵蝕率3アップ。【行動値】は40上がって69になった。
雹:めっちゃ上がったな!?
支部長:僕より先に動けるかな?
理:私も《原初の黄・戦いの予感》に《螺旋の悪魔》を使用。
GM:暴走するが?
理:エンブレム“ガーディアンズサイン”を使用、即座に暴走を打ち消す! これにより【行動値】は50になったぞ。
雹:《戦陣の火》を使用。私の周りに蒼い炎が渦巻くよ。【行動値】は15増えて27に。
GM:よし、従者抜いたな。こちらも行くぜ? 鳴上コピーは《ブラッドコート》《クイックダッシュ》を使用。ガード値+14されつつ、戦闘移動でエンゲージする。
理:ふむ。
GM:南条コピーは《螺旋の悪魔》。紅い螺旋を纏って攻撃上昇、更に暴走。
雹:ミドルと一緒か。
GM:扇公正は《ブラッドコート》《クイックダッシュ》《螺旋の悪魔》。まぁ従者が使えるんだからね。ガード値+14、更に戦闘移動で一歩後方に移動。“フェイクアームズ”とエンゲージを離れる。そして攻撃上昇。あ、《螺旋の悪魔》はEロイス“あり得ざる存在”で取得してます。
理:あー、了解。
GM:最後“フェイクアームズ”は《血の戦馬》。周囲に浮いていた目状の従者を取り込む。
雹:それは強化?
GM:いや、従者専用エフェクトが使用可能になった。更に《クイックダッシュ》でそちらにエンゲージ。
理:こいつもか。まぁ良いや。ではイニシアチブ、そちらは何かあるのかな?
GM:南条コピーが《鼓舞の雷》を使います。
理:ふうん、じゃあ南条オリジナルがイニシアチブ、《天上からの誘い》を使用。このラウンド中あらゆる判定の達成値を+20する!
GM:オッケー。じゃあ先に南条コピーが動くぞ。《鼓舞の雷》の効果で割り込み。まぁ、ミドルと変わらずだね。プラズマカノンモドキ。対象は……支部長。
理:大丈夫です支部長。きっと田中がカバーリングを。
GM:田中カバーリングエフェクト取ってるの?
雹:範囲攻撃をカバーはできるが、カバーリングは取ってないな。
理:し、支部長ー!?
支部長:ボディで受ける(一同笑)。
理:お前なー! 支部長の貴重なロイスが1個減ったぞ!!
雹:す、すまん(笑)。
GM:ガードキャラは忘れちゃいかんだろ(笑)。まぁ残念だが攻撃させてもらう。《スキルフォーカス》《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》《振動球》《紅の刃》。ダイス14個のC値7で……達成値58!
支部長:ボディで。あ、ロイス取ってなかったね。適当に取る。シナリオの羽渓に加えて、南条とボス2体で。田中君はあんま関わってないしね。
GM:あー、忘れてたね。まぁうん。いつも通り適当に。
理:シナリオのがウォルターだから、田中と支部長、あと元支部長だ。
雹:シナリオロイスが副支部長と、PC2人とボスかな。
GM:で、ダメージ70点です支部長。
支部長:ロイスロイスボディ! 残りロイス5個かー。
理:では次、イニシアチブにボスが動かなければ支部長ですね。
GM:鳴上コピーが《加速する刻》を使用。
理:あ、ここで。
GM:ここで。何をするかというと、《偽りの生命》を使用。最大HPと現在HPが+50される。従者専用エフェクトだな。じゃないと鳴上再現にならんからな。じゃあ支部長どうぞ。
支部長:ほい。取り敢えずいつもの“スターダストロイス”ぶっぱで。マイナーで《主の恩恵》、メジャーで《スターダストレイン》《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《光の指先》《光の弓》《ピンポイントレーザー》《マスビジョン》《破滅の天使》。これに加えて新エフェクト《エンハンスアクション》。
理:ダイスがLv×2個増加の一般エフェクトか。
支部長:ダイスは42個だね。それにロイスを4枚切ろうか。これでC値3、きっついなー、C値3じゃ回る気がしねぇ(一同笑)。
GM:今回は副支部長の支援も得られないからなぁ。
支部長:(延々ダイスを回す)うーん、261(一同爆笑)。
理:支部長、ダイス低いのでダイス1つを《原初の紫・妖精の手》で10にしましょう。
支部長:良し、ありがとう。さて……〈RC〉足して306ですね(一同爆笑)。
雹:これ何のゲームだっけか(笑)。
支部長:で、これダメージダイス306個?
理:31個です(笑)。
GM:待ってくれリアクションさせてくれ(笑)。鳴上コピーは《磁力結界》《電磁障壁》……カバーはできないんですよねこれ。
支部長:できないっすね。
GM:ガード値は17+9Dか。えっと、68か。耐え切れ……いや耐えれんな(汗)。田中コピーはガード値32。南条コピーはドッジだがドッジできる気がしないから良いや。
雹:せやな(笑)。
GM:んで、扇もガードなんだが……鳴上と同様で、50か。
支部長:良い? ダメージ215点。シーン攻撃ね。
GM:215点! えーとですね……鳴上コピーはガード値68出たんですよね。
理:HP100ですよね?
GM:溶けますね。田中コピーはガード値32出たんですよね。
雹:HP50ですよね?
GM:溶けますね。南条コピーはドッジしようとしたんですけど。
理:達成値300超えてますからね(一同笑)。
GM:まぁ無理ですね。扇はガード値50出たんですが、HP71なんで。
支部長:やったぜ。
GM:“フェイクアームズ”はドッジ25D +15なんですけど。
理:凄いですね。
GM:まぁ無理ですね。えー、処理しますか。扇公正は《守り手の主》を使用。南条コピーへのダメージを肩代わりします。
理:ほう? 南条コピーを生かすと?
GM:そうです。他のコピーは全滅。扇は《蘇生復活》を使用しHP1で復活。“フェイクアームズ”は普通に喰らったけどわりとピンピンしてるね。
支部長:元気だなー。
理:これで支部長の手番は終わりか。次何も無いなら【行動値】50で私のイニシアチブだけど。
GM:まぁそうだね。
理:割り込みは?
GM:んー、まだないな。
理:了解。なら自分で割り込むか。《原初の白・時間凍結》を使用。HP20点を代償に2回攻撃を行うぜ!
GM:2回攻撃する所為で侵蝕率も2倍上がるんだけどなそれ。
支部長:なるほど、素晴らしい。
理:マイナー行くぞ。《原初の青・メタルフュージョン》と《極光螺旋》。これで全回復しつつんでメジャー、《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の黒・プラズマカノン》《混色の反乱》《世界を喰らう者》。これでシーン攻撃だ。HP20点支払って再び13点になる。
GM:《原初の青・メタルフュージョン》はこのためか、理解した。
理:侵蝕率160%突破したんで、ダイス22個のC値7かな。(ダイスを振る)ダイスの出目が82しかないな、固定値が48あるんで、130。
GM:130……えー、“フェイクアームズ”は一応回避してみるか。うん、駄目だ39。じゃあ南条コピーが《盾なる人形》《守護の跳躍》で扇をカバーリング。一瞬で従者消し飛んだなぁ。
理:チッ、ダメージ出すぞ。えー、ダメージ153点。
GM:153点をシーン攻撃でか……おう、まだ生きてる。余裕で生きてる。
理:良し、オートで《喰らわれし贄》を使用。
GM:おっと、それは防がせてもらう。
理:え、攻撃力上げたいのに! 更に21点固定値上げたいのに!
GM:させるか! “フェイクアームズ”が《マリシャスブラッド》発動、オートアクションを打ち消す!
理:チッ、アージエフェクトか。それなら仕方ない。じゃあ今のイニシアチブなので私の通常のメインフェイズに入ってよろしいか?
GM:お、おう。
理:で、“フェイクアームズ”突っ込んで来てるんだよな? まずそっちから倒すか?
雹:そうして欲しい。同一エンゲージに攻撃できないから。
理:ならそうする。今度は範囲が要らないか。マイナーで《極光螺旋》、メジャーは《原初の黒・プラズマカノン》と《コンセントレイト:ウロボロス》だけで。侵蝕は190まできたんだが……。
支部長:ヤバいなこいつ。
GM:侵蝕ボーナスでダイス+5個とか怖い。
理:え!? 達成値35しか出ない……んで、固定値の48足して83。
GM:アホなの? 一応回避すっけど……32で無理ー。
理:ダメージは、うわ1が3つ見えるんだが……37、に72を足して109だ。しょぼいわー、さっきと比べて。
GM:まぁ確かに。109ってことは……うん。次【行動値】27で田中だな。
雹:同一エンゲージは攻撃できないから、元支部長に攻撃で。マイナーで《真なる雷》。《コンセントレイト:サラマンダー》《雷の槍》《氷の塔》《紫電一閃》を組み合わせ、雷を纏わせた氷を飛ばす! ダイス16個にC値6で……達成値43!
GM:ん? それ装甲無視?
雹:装甲有効。
GM:だよねぇ。《磁力結界》で5Dガード上昇。ふむ、《ブラッドコート》合わせて44か。更にアーマースキンを使って1D軽減だ。よし、54軽減だな。
雹:ぐ、ダメージダイスは5Dだから……固定値合わせて51点。
GM:あぁ……弾きましたね。
理:支部長! あいつの攻撃弾かれましたぜ!
支部長:そんな強かったっけあの敵?
理:強くないというか、愚かにも一撃を支部長に与えたあと何もしてないですよ?
支部長:彼女何しに来たの?
理:まだ反撃というお仕事が残ってますから!
雹:うぐぅ。
GM:じゃあ正規の行動順で扇が行くぞ。マイナーで《雷の加護》。メジャーで《スキルフォーカス》《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》《振動球》《雷の槍》《紅の刃》《ブラッドウェブ》、更に《紫電一閃》《ミカズチ》《血の宴》。
理:範囲か、俺等全員かー。
GM:エンゲージされて動けなかったもんな。更にエンブレム“リーダーズマーク”を使用。達成値+5な。ダイス25個にC値6で判定……よし、71。固定値が27あるから98だな!
支部長:最後のロイス切って死ぬ。
GM:いやロイスは切るなし!?(一同笑)
理:最後のロイス切ったら戻って来れませんので!!
雹:範囲攻撃のダメージを-4Dするエフェクト取ってるんだけど要る?
理:いやどうせ死ぬぞそれ。誤差だ。まぁ私は……よし、達成値100で避けた! セーフ!!
GM:……マジで!?
理:《浄玻璃の鏡》《リフレックス:ウロボロス》。これで達成値52、に固定値が48。
GM:……えっ、固定値暴走し過ぎじゃん?
理:〈RC〉が25、アルティメイド服の効果で+3、そして《天上からの誘い》の効果で+20。
GM:……アレかー!! そういやあったなそれ!! マジで避けたのかこれ……あ、田中はガードするの?
雹:するよ。その攻撃遠距離だよな?
GM:そうだね。
雹:なら《磁力結界》と《氷雪の守護》を使用。ガード値は……26。あと氷雪の守護で32点軽減。
GM:えっ……低すぎないか? えー、ダメージ110点だが。
雹:あ、ギリ耐えた。
GM:マジか、HP盛ってたんだな。あ、《ブラッドウェブ》でドッジ・移動を行う度に8点ダメージです。
理:しっかしガード型でそれは不安過ぎるぞ……あ、良い? 避けたんでオートで《朧の旋風》使用、良いっすかね? 流れに逆らわずその勢いを利用して追加行動を行う!
GM:はい、どうぞー。
理:マイナーで《極光螺旋》。侵蝕は4増加させて攻撃20点だ。そのまま《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の黒・プラズマカノン》を目の前のでかぶつに!
GM:おう、来いよ(震え声)。
理:達成値は113!
GM:待って達成値113? アレ使わせてもらう、《赤河の支配者》を扇が使用。1D+14点軽減で……24点軽減だ!
理:マックス出したのか……まぁ良い。ダメージは138点!
GM:うぐ、24点軽減で114……良かったー!! 皮一枚で耐えたぜ……。
理:あー、《喰らわれし贄》が消されてなかったら死んでたんだろうな。
GM:いやね……1残ったんですよ。
理:マジで!? あ、《朧の旋風》の効果でダメージ受けます、残り3です。
GM:自傷しまくってる。では……あー、一回攻撃減るけどしゃーない。扇公正が《加速する刻Ⅱ》で行動します! 何故Ⅱかと言えば従者の南条コピーが既に《加速する刻》使ってるからです。
理:あーね。
GM:んで、扇がDロイス“遺産”を使用。
理:……“遺産”!?
GM:“遺産”、誓約の瞳を使用!
理:ギアスか!!
GM:「我が命じる! 死ね!! お前はもう用済みだ」 と“フェイクアームズ”に《ナーブジャック》を使用。
雹:味方を殺した!?
GM:「お前のような雑魚にはもう興味が無い……」
理:いや結構強かったんですけど? 何もしてなかったけど結構強かったですよ?(一同笑)
GM:何もせずにHP592が削られてるんだよなぁこれ……(笑)。
理:一ラウンド持たないとは思わなかったなー(棒)。
GM:「死ぬが良い、“フェイクアームズ”!」と言う訳で無理矢理“フェイクアームズ”を動かします。“フェイクアームズ”は《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》《仮初めの剣士》《亡者の一撃》《闇夜の呪い》《災厄の呪い》。
理:……良く知らんな。
GM:従者専用エフェクトだからな。《仮初めの剣士》はダイス増加、《亡者の一撃》は攻撃強化、《闇夜の呪い》も攻撃強化、かつ死亡。《災厄の呪い》はシーン化だな。
雹:死ぬのか……。
GM:そんで、ダイス40個にC値7だ……え、45!?(一同爆笑)
(PL爆笑中、しばらくお待ちください)
GM:待てや!! おかしいだろ!! 酷いだろ!!
理:まぁ確率的には間違ってない(笑)。途中減りすぎてたけど(笑)。
GM:あうぅ……〈白兵〉10あるから55ね……。
理:アッハイ。あー、問題は扇が蘇生エフェクト持ってるかで避けるかどうか変わるんだよねぇ。……でも達成値55? こんなゴミみたいな攻撃喰らいたくないな(笑)。普通に避けます、《浄玻璃の鏡》。はい8が出たのでオッケー。
雹:受けきれる気がするんだけどどうかなー。
GM:攻撃力固定値は60あるぞ? 《闇夜の呪い》が死ぬ代わりに係数5で最大レベルも高いからな。
雹:無理だな、諦めて受けよう。
GM:と、言う訳で“フェイクアームズ”は大爆発します。……シーンに90点。
理:避けました。
GM:……あるぇ? 何で扇の普通の攻撃より火力低いんだろう?(一同笑)
理:ゴミの様に弱いな(笑)。
GM:これで終わりかな? クリンナップなければ第二ラウンド入ります。
◆第二ラウンド
扇公正 ……25
田中雹 ……12
南条理 ……10→0
理:セットアップからだな。しかし私が二ラウンド目まで立っているとは思わなかった(笑)。仕方がないから《螺旋の悪魔》を使用。暴走して【行動値】が0。
GM:《螺旋の悪魔》に《ブラッドコート》。ガード値+14に攻撃増加、暴走。
雹:《戦陣の火》はシーン1回だから無しで。
GM:じゃあ扇から行くぞ。基本的にはさっきと一緒。《紫電一閃》は無いがな。ただしエンブレム“サイドキック”。財産点を10消費してC値を1下げます。
理:なら結局6か。
GM:達成値は……122だな!
理:さっきのラウンドなら避けれたが、《天上からの誘い》の+20がもう無いからな。
GM:一発くらい受けてくれたって良いだろう!?(一同笑)
理:一応避けてみるわ。《リフレックス:ウロボロス》に《浄玻璃の鏡》。これで……ダメだな、頑張ったが69だ。
雹:HP低いしガードしても無理そう、そのままで。
GM:ダメージは113点だな。
理:死ぬね。
雹:死ぬなー。ロイスで復活。
GM:……知ってるけど聞くぞ?
理:HPが0になったので……《ラストアクション》発動、その場で行動を行うぞ!
GM:こいつアホだろ本当!!
理:この人多分装甲低いから《原初の赤・振動球》はケチる。まず《極光螺旋》、侵蝕増加は3で十分だ。んで《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の黒・プラズマカノン》。達成値は……78!
GM:ガードする、《磁力結界》使用。ガード値はー……
理:ダメージは8Dで、53出れば十分だよね。合計130点!
GM:何言ってるのか分からん。
理:固定値77だもん。だって侵蝕率ボーナスでエフェクトレベル+3だもん。
GM:……? いや待って聞き捨てならん事を聞いたぞ!? 侵蝕率220突破かよ!!
理:さぁ、どうなる?
GM:いやまぁ、ガードしようとしますがね、無理なんでね……闘争のEロイス“修羅の世界”発動。
理:蘇生ね。
GM:HP1で蘇生します。「まだだ……まだ私は倒れん……!」
理:恐らくこれが最後なので、止めを。私は倒れておく。
雹:消えろー!! 言いながら《極大消滅波》を叩きこみます! 熱と冷気の大嵐、受けるが良い!
理:ガードも出来ないし大丈夫だろ!
GM:まぁまずは落ち着いて侵蝕率を上げろよ、4D10な。
雹:……21アップ、159。
GM:普通だな。ダメージはどうなる?
雹:ダメージは6Dで、29!
GM:では消し飛ぶか……いや、残念ながら。UGN支部長専用エンブレム“アンイールディングウィル”を使用。不屈の意志で立ち上がる!
理:アレか、でもHP1蘇生だから行けるぞ。
雹:まだ立ち上がるかい。
GM:「まだだ……まだ私の使命は達成されていない……!!」ここで《加速する刻》を使用。エフェクト組み合わせは同じで……あっ、今まで《ミカズチ》の追加忘れてた。まぁ良い、C値7で振るぞ……達成値61! さらにエンブレム“リーダーズマーク”も切る、達成値66だ!
雹:受けてロイス切って立ち上がる。
GM:ガードも無しか、ダメージは80点だし賢明かな。さぁ……止めを刺せ! もう蘇生エフェクトは無いぞ。《蘇生復活》も“修羅の世界”も“アンイールディングウィル”も切ってるからな!
理:ただガード値が高いぞ、全力出せ。
雹:全力で行くか。マイナーで《真なる雷》、メジャーで《コンセントレイト:サラマンダー》《雷の槍》《氷の塔》で。C値は7、ダイスは17個だ……! 達成値42!
GM:大丈夫かなぁ……《磁力結界》使用、ガード値は、40点。
理:流石に40点は抜けるだろ!
雹:行けるだろ……って、固定値で突破してるじゃん! 攻撃力67!! 巨大な氷柱に電撃を纏わせ、全力で投げつける!!
GM:おぉ……扇はそれをガードしようとしたが、その盾を貫き……崩れ落ちた。
「まさか……この私が…………そうか、これで終わりか……やはりUGNは、正義だ」
理:激しい戦いだった。
GM:遠目から戦いを見ていたFHから歓声の声が上がります。「お前等凄いな! あの実験体を!」「キミ達ウチで実験体になってみないか!?」等(一同笑)。
理:私起き上がっても良いの?
GM:良いよ。
理:《混色の氾濫》余ってたからね、《原初の黒・プラズマカノン》を範囲にして周囲にぶっぱするぜ!
GM:「ぎゃあああああああああ!?」(一同爆笑) おい田中止めろよ! 満身創痍の支部長じゃ止めれんしお前の役割だろ!?
雹:いや私はもう疲れたよ、って感じで。
GM:いやこのままだと凶悪なジャームと多数の死者が出るんですが!?(一同笑)
雹:支部長に南条、帰るよ。
支部長:いや僕寝てるんですけど。
雹:引きずって行こう。
理:私は《ラストアクション》でまだ無理繰り動いてるけど?
雹:ぶん殴って引っ張っていくよ(笑)。
GM:えー、ではこれでクライマックス終了ですねー。バックトラック行きますよ。
バックトラック
GM:さて、バックトラックだ。キミ達侵蝕率いくつよ?
支部長:146。
雹:164だね。
理:238(一同爆笑)。
GM:さぁ……今回のEロイスは10個だよ!! 10個振ってください。
理:50出た。期待値ちょい低目かー。
雹:69減ったね、95だ。残ってるロイス分振って80!
GM:お、おめでとうございます。戻ってきたね。
支部長:58減って88、戻った戻った。・
GM:何か一人意味分からんのが居るな。
理:今Eロイス分減らして188なんだよね。ロイスが6個全部残ってるから、
GM:さっさと倍振りしろ倍振り(笑)。
理:倍で12個で、“戦闘用人格”の効果で1個減って11個、いくぞー……66出たんで、122まで帰ってきた。メモリー3つあるんで帰ってきたぞー!!
GM:うおぅ!? 追加振り無しで帰ってきやがった!?
理:何だ何だ、Eロイス10個あれば240ぐらい余裕じゃないか! 次は260目指そう。
GM:まぁ無事で何より。それじゃ今回のシナリオ終了となります。お疲れ様でした!
一同:お疲れ様でした!
エンディング
「全く。まぁ結果的に問題は無かったものの」
「はは、面目ないね」
溜息を吐きながら言う周防克也副支部長に、笑いながら雹は返した。
大した戦果を上げられなかった事に対する説教のようだが、互いに真面目な様子は無い。お互いに、期待していないからか。
「まぁ、所詮は非常勤の臨時エージェントですかね」
「言うねぇ。ま、その通りさね。今回は私の偽物ってんで出たけど、今後はいつも通り本業優先で行かせてもらうよ」
「良いですよ。こちらも頼る事は無いでしょう。あぁ、面倒事はできるだけ持ち込んで来て下さい。そちらで勝手に対処されて不始末なんて事になったら堪りませんので」
そうかい、と投げやりに言い踵を返した。と、たまたま通りかかった支部長が目に入る。相も変わらずやる気な下げにゲーム片手に歩くその姿からは覇気も何も感じられない。
「相変わらずだねあんたも」
「んー、まぁね。やりたい事やるだけでしょ」
キミもそうだろう? と支部長は言う。全くの同意だ。やりたい事を勝手にやって、助けたいものを勝手に助けで、それだけで良い。
自分の中の正義が絶対だ、と思う。拗らせると例の男の様になるのだが。
「……ま、帰るかね。また来るよ」
「そうかいそうかい。機会があれば」
旧知の二人はにやりと笑った、ように見えた。
要するに、自分のやりたいことを、自分の正しいと思える道を進めば良いだけなのである。それを再確認するように。
ゲームの起動音を遠くに聞きながら、雹はフラップターに乗り込んだ。
「結局の所、何が正しいかなんて解らないんだな……」
南条理が頭を抱える。それもその筈、大量の書類に激しい疲労。栄養ドリンクの瓶は既に二桁に乗り、ぐわんぐわんと頭の中で暴れる円環の蛇。
“戦闘用人格”が残した功績(もしくは損失)は大きい。故に南条は正当に(もしくは不当に)評価され、結局の所現在は事務員(または戦闘要員)として働けている。
相反する対が入れ替わり入れ替わり。こんな事で良いのだろうか。
と、不意にピシリと背筋に衝撃。気がつけば突っ伏していた身体が起き上がっている。
「執事たる者、常に背筋を伸ばしましょう。基本中の基本です」
「ウォルターさん……」
「ほら、副支部長殿のカップが空いております。ここは〈RC〉を使用するのです」
「え、えぇ……?」
困惑する南条を余所に、ウォルターはカップに紅茶を注ぐとそれを“中空で滑らせた”。滑るティーカップはそのまま周防副支部長のデスクの隅に着地する。水面は揺れず、香りは軌跡を描いて広がった。
「ん、ありがとうウォルター君」
「いえ、お待たせして申し訳ありません」
「えぇ……」
何度か指摘した気もするが、ウォルターはオーヴァードではない。ならばアレは何だ。超人か。執事は超人なのか。
「次は南条様の番でございます。さ、支部長殿にお茶を」
「わ、分かりましたやりますよ……」
もはや捨て鉢である。なるようになれ、と無形の影を操りカップを運んでいく。部屋を抜け、扉を開け、そのまま支部長の机へ。道中多少溢したりもしたが、何とかなったはずだ。
そして上がるレネゲイドの侵蝕。南条は思った。
「……うん。執事は止めよう。こりごりだ」
そう言う南条には届かなかったが、扉の奥から聞こえる声。やる気のない、だが間違いなく存在している確固とした声が。
「パーフェクトだ、南条」
紅茶を飲みながら思慮する。今日は若干骨が折れた。肩を鳴らし、足を揉みながら考える。
何せ、長距離を移動したのだ。走ったりしたのだ。疲れない筈がない。
今回の敵は実に小賢しかった。使えない部下をけしかけるのは使えない人間のすることだ。そんなものは、そもそも無いに等しい。
ただ只管に光と消える雑魚の群れ。あぁ愚か愚か。
正義のためだと奴は言った。正義とは何だ。考えるだけ無駄だ。正義なんてものは“存在しない”。
そう、だから起動するのだ。だからやるのだ。ゲームを。
分かりやすい正義、分かりやすい悪。そんな世界を。
「いや、楽しいからやるんだけど」
関係は無かった。結局、そう。
今日も一日楽しくやりましょう、っと。
……と、いうわけで如何だったでしょうか。
だいぶ前のリプレイなのでやった当人もあんまり覚えてない箇所ががが。あと即興でシナリオ作ってたんでやっぱ粗が目立ちますね、ごめんなさい。
ただ今回は南条の呆れかえるほどの強さが目立っていたと思います。アレは恐ろしいわ……。
さて、高経験点のこの環境もかなり魔境になって来ている感がありますね。PC側もやりたい放題、エネミー並みの行動をしてくるようになってます。サプリメントもほぼフルで使っていますので、エンブレム等も駆使するととんでもないことに。まぁ、こういうプレイしているリプレイなかなか無いんで、是非参考にして頂けると嬉しいですね。
次回は……ちょっと悩みます。外伝になるか、続編になるか。続編はちょい諸事情あって上手いこと書けるか不安も。うぬぬ。
それでは、この辺で。ここまで読んでくださりありがとうございました!
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