赤錆です、どうも。今回は本の紹介になります。
ゴースト≠ノイズ(リダクション)
著者 十市社
出版 東京創元社
少々内気で積極性の無い主人公の一居士架(いちこじかける)は、ある事件をきっかけに学級で孤立し、まるで幽霊にでもなったかのように存在感を無くしてしまう。誰にも話しかけられず、周囲のノイズに悩まされていた架は、ある日の席替えで自分の前のハズレ席に着た同級生・玖波高町(くばたかまち)に声を掛けられる。
「そういえば、まだお礼を言ってもらってない気がする」
それから、文化祭の準備を手伝うために放課後の行動を共にするようになった二人。孤独な学校生活が変わっていく中で、高町の謎めいた行動や校内で続く猟奇的な動物死体遺棄事件。
何てことの無い日々の中から、自分の、そして彼女の真実が一つ一つ明かされていく。
・・・あらすじとか下手ですいません、苦手なのです。
えー、この本はジャンルで言えばミステリーです。事件や出来事をだんだんと主人公が知り、さまざまなことを思い、そして変わっていきます。主人公の変化と登場人物たちのきもち、それを感じて欲しい作品です。
繊細かつ的確な描写でその場の空気がひしひしと伝わってくるので臨場感がありました。見習いたい・・・。
最後まで読み終わった後は、何かが吹き抜けたような、しかし込められた重さが胸にのしかかってくるような、何とも言えない気持ちになってました。単純な終わり方じゃないというのは、考えさせられるものがありますね。
新聞で紹介の記事を読み、読みたくていてもたっても居られなくなり、日曜日にジュンク堂にいって買ってきた次第です。3時間ほどで読みましたがすごく価値のある時間となってくれました。
ちなみに、東京創元社のホームページからこの本の紹介を見れば、最初の数ページを試しに読むことができます。興味を持たれた方は是非ご一読をば。
こんな拙い文章でまとめてしまいましたが、これをこの本の僕なりの紹介とさせて頂きます。今後も紹介したい書籍ができたらこのようにまとめてみたいと思います。
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