ダブルクロスリプレイ-狂気の実験-その2

ダブルクロス3rd TRPG

※これ以前の内容を読んでいない方は、先にそちらを読むことをお勧めします。

オープニングフェイズ
シーン1 強襲   シーンプレイヤー:吉塚博
 ごく普通の日常の筈だった。そう、僅か数分前までは。四方八方から襲い来る非日常に、吉塚博はただただ立ち竦むしかなかった。
赤錆(以下GM):じゃあオープニング、吉塚さんスタートです。シーンインして下さい。
電車マニア(以下博):えーと、3。34だね。
GM:オーケー。吉塚さんは好きな所いて良いよ。ただ、UGN支部のある街の中にいてね。
博:何それ!?
GM:何してても良いよ。普通に大学生活してても良いし。
博:……散歩しておきます。
GM:了解、散歩してる。じゃあ散歩していると、地面から異形な怪物が湧きだしてきます。
博:わー。
GM:わー。何かね、ぐっちゃぐちゃな、筋肉質な奴が十体ほど。ちなみにこれ非エキストラなんで宣言だけじゃ倒せません。
博:うえぇ……逃げよう。支部に逃げます。
GM:逃げようとすると、それに合わせてFHエージェントと思われるオーヴァードが数名飛び込んできます。
博:やべぇ(笑)。逃げられる気がしないんだけど。
GM:更に更に、後方からスチールギガント、巨大な多脚戦車が襲い掛かってきますね。具体的に言うなら、《コンセントレイト:モルフェウス》《巨匠の記憶》を使ってお前に攻撃してきます。ダイス17個、C値7です。
汚いK(以下克也):スチールギガントが襲ってくる……?
博:勝てる気がしない(笑)。一番最初からボスが迫ってきてるような気がするんだけど。
GM:リアクションどうぞ。
博:えー……。
克也:回避か、ガードか、撃ち落とすか。
博:回避できるのこれ?
GM:できないと思うよ?
博:これは、逃げられないのか。
T田先生(以下支部長):終わったくね?
博:いや……無理やり移動してみるか。
GM:オッケー。無理やり移動するか。じゃあ寸でのところでスチールギガントの足が止まります。
博:おおぉ……。
GM:それで、中からお前の見知った顔が出てきますね。“マスターギガント”雨宮沙希です。「吉塚さんじゃないですか!」って。
博:え?(笑)
GM:「こんなところで何してるんですか!」
博:え、え、あ、はい……いやちょっと歩いてただけなんですけど(一同笑)。あなたこそ何で居るんですか、こちらから質問したいぐらいなんですけどねぇ?
GM:「今はそんな時間は無い! ……いや、ここは。うちの施設で管理していたジャームが暴走したんです」
博:わーお。
GM:「このままではこの通り、至る所から肉塊が湧きでてきます。街中に被害が及んでしまう。こちらも対処に手一杯なのでUGNに協力を仰ぎたいのですが、支部までこの事を伝えてもらえませんか? あなたイリーガルでしょう?」
博:えー……あなたあの副支部長が「うん」と言うと思ってるんですか?
GM:「街の危機ならば、首を振ると思います(にやり)」
克也:にやり。
博:終わった後にまた処分とか言い出しますよ!
GM:「いや、こちらはUGNには出向かないので。あなたに行ってもらえれば」
博:面倒臭ぇなぁ。
GM:という訳で、雨宮沙希はスチールギガントに乗り込んで戦闘に戻りますね。あと、雨宮沙希の連絡先を渡されます。
博:よしよし、これで取り敢えず処分先が見つかったぞ。
GM:処分先じゃねぇよ(笑)。で、雨宮の連絡先を知ったので、このシナリオ中はコネ:FH幹部を入手します。〈情報:FH〉を調べる時にダイス+2個。
博:なるほどね。
GM:で、これは雨宮沙希の連絡先を他のPCに伝えることで共有ができる。という訳で、この後お前さんはどうしますかね?
博:取り敢えず支部に向かいますか。
GM:分かった。UGNに向かうな?
博:いややっぱり目の前で引き返すぞ!
GM:ちゃんと向かってくれよ(笑)。じゃあオープニング終了です。
オープニング2 いつもの暴走   シーンプレイヤー:支部長
 そこには、奴が居た。奴は血にまみれた頬を手で拭い、数多もの銃をホルスターに仕舞うと、狂気染みた笑い声を上げながら立ち去った。凶弾の餌食となった骸を置いたまま。
 しかしそれはある意味では日常であり、このUGN支部長は何ら興味を示さないのだが。
GM:で、次オープニング支部長なんですが……お前等いつまでMTG(マジックザギャザリング)やってんだ(笑)。
支部長:いやこれロールプレイですよ。支部の日常。
克也:二人で趣味のカードゲーム談義をやってるところだ。
GM:いや……うん、ちょっと待って。支部長は重役出勤してきて(一同笑)。
支部長:じゃあこれは前日の出来事で、今日は普通に昼一時半位に車で行こうかね(GM爆笑)。
GM:おっせえ(笑)。
克也:流石重役(笑)。
GM:まぁ侵蝕率も上げてくれ。
支部長:どれ……2だね。今37。
GM:じゃあ重役出勤すると、UGN支部の前に雨宮創が立ってます。“一斉掃射(フルファイア)”っすね。
支部長:おう。
GM:で、その雨宮の前に死体があります。
博:またあいつか(笑)。
支部長:おう、そうか。スルーで。
GM:うおぉ!? まぁ、良いけどね(笑)。
支部長:じゃあ車を車庫に入れてと。
GM:取り敢えず描写させてくれ。死体は何故か銃を複数持っていますね。それで雨宮に似た雰囲気があります。
支部長:同じ人間が二人、と言ったところか。
GM:で、雨宮の方は「くくく、奴が遂に動き出したか!」と言って走り去ってしまいます。
支部長:あの、元気な方が走り去ったの?
GM:死体が走り去ってたまるか! 流石に怖ぇわ!(一同爆笑)
克也:いやまぁちゃんと確認しないとね(笑)。
支部長:そうそう。で、今死体があると。
GM:おう。死体どうすんの?
支部長:(真顔で)話しかける。
GM:喋りません(笑)。
支部長:車庫あるでしょ? きっとその近くに死体があるでしょ?
GM:うん。
支部長:(クラクション押す動作をしながら)プップー、邪魔だよー、プップー(一同爆笑)。
GM:(笑い過ぎてむせている)
克也:この支部は相変わらず酷い(笑)。
支部長:返事ないの?
GM:無いよ。
支部長:そのまま車庫に入れます(再度爆笑)。
GM:えー……死体は轢かれてぐちゃってなったってことで良いですか。
支部長:はーい。
GM:こいつ、やっちまったよ……(笑)。えー、それで支部内に入るんですよね?
支部長:おう。
GM:霧谷さんから連絡がきます。
支部長:やっべ上司じゃん。電話っすか?
GM:電話だね。
支部長:て、テレビ電話はじゃないのね?
GM:今回は至急だから違うね。
支部長:じゃ、じゃあ……ういーっす、お疲れ様でーす。
GM:「あ、支部長さんですか? 良かった、支部にいましたか!」
支部長:いや、そりゃ勿論。この時間ですし(一同爆笑)。
GM:「えっとですね、突然この街にジャームが発生して暴れているようなんです」
支部長:ジャーム? はぁ。
GM:「しかも至る所に現れて対処に苦労しているようです」
支部長:なるほど。
GM:「現在何故かFHが対処しているようなのですが……街の被害が拡大しそうなので、UGNでも動いてもらいたい」
支部長:分かりました、じゃあこちらからも増援を出しましょう。
GM:「至急なのでこちらからの情報が無いのですが、よろしくおねがいします」
支部長:はいはーい、失礼します。ピッ(電話を切る)。
GM:そういう訳で、オープニングはこれで終了になります。
オープニング3 あり得ざる援護要請   シーンプレイヤー:周防克也
 霧谷雄吾からの指令に、僅かながらに緊張が走るUGN支部。そんな中、調査支度をしようとする周防副支部長の元に一本の連絡が入る。
 それは、まかり間違っても相容れることの無い存在からの援護要請だった。
GM:じゃあ次、周防さん。
克也:俺? 支部長とカードゲームしてるよ。ちなみにシーンインは5。
GM:こいつ……霧谷さんから連絡があったのにカードゲームしてんのかよ(笑)。
克也:流石に霧谷さんからきたらなー。今片付けてるとこなんだよ。高価なカードもあるからね。
GM:では、あなたの元に非通知で連絡が入ります。
克也:非通知の連絡は普段でないんだが、緊急事態か。もしもし?
GM:「UGNの者か?」
克也:はい、そうですが。
GM:電話の相手は羽溪悠次と名乗ります。
克也:ハタニユウジ、ほう。《真偽感知》って電話越しに使えるんかな?
GM:それは知らん。ってかいきなりか! 名前聞いただけでいきなり《真偽感知》かお前!
支部長:仕方ないよねー。
GM:まぁ、良い。話を聞いてくれ先に。
克也:話は聞くよ。
GM:「俺はお前等に潰されたFHセルの新リーダーだ」
克也:ほう。
GM:「正直お前等には感謝している。あの胸糞悪い亡霊とその取り巻きを排除してくれたからな」
克也:なるほどね。
GM:「それで、今は真っ当な……FHで真っ当なと言うのもアレだが、とにかくあの亡霊のようなことはしていない」 ※リプレイ・孤独の少女参照
克也:ふむ。なるほど。
GM:「で、だ。連絡を寄越した理由を話そう。うちのセルに居る研究者、アガサと言う者が居るのだが」
克也:やべぇ、マッドな感じがする(笑)。
GM:「まぁ、その奴がジャーム化した」
克也:なん……だと……?
GM:「いや、元々ジャームで隠していたのかもしれないが。奴が突然自分の実験体を街に放しやがった。それが想像以上に強大で、こちらも対処に全人員を充てているが間に合わない。そこで他のセルにも応援を要請したが……自分の欲望で動く奴等だからな、当てにならん」
克也:まぁそれはそうだな。
GM:「そこでだ。部下の“マスターギガント”からここのUGN支部は一応信頼できるという話を聞いた」
博:一応(笑)。
克也:FHに信頼できるとか言われてもなぁ。
GM:「まぁ、奴が世話になったそうで。……反りは合わないようだが」
克也:利用できるものはFHでも利用しますよ。
GM:「とにかく、そう聞いたので連絡した。どうだ、協力してはくれないか?」
克也:取り敢えず《真偽感知》します。侵蝕率2上げます。
GM:オッケー。これ判定は〈RC〉か。一応やってくれ。
克也:目標値は?
GM:目標値は……そうだな、16で。
克也:16か(ダイスを振る)。うーん、7か。ちと分かんないな。
GM:そうか。まぁ真偽のほどは定かではないが、ジャームが放たれて街中で暴走しているというのは間違いないよ。
克也:それは事実だな。さっき霧谷さんが言ってたし。というか、なんでこの街の事なのに俺等より霧谷さんの方が情報早いんだ(笑)。
GM:それはお前らがカードゲームしてたからだ(笑)。で、FHの人員が対処に追われている。これも霧谷さんが言ってたね。
克也:この辺も間違いないな。
GM:で、次はメールでFHの暗号で書かれた文書が送られてくる。「こちらも戦闘中なもんで、暗号を解除する時間が無かった。そちらで情報を利用してくれ」
克也:了解。理解した。
GM:ではこれでオープニング終了。
克也:ちなみにその暗号は、支部のパソコンに送られてきたのか?
GM:そうそう。
克也:俺の自前のパソコンにデータを移す。万が一ウィルスだったら困る。
GM:まぁそうだな。《真偽感知》も失敗してるし色々分からないだろう。じゃあそんな訳でオープニング終了ですね。
続きます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました