※これ以前の内容を読んでいない方は、先にそちらを読むことをおすすめします。
シーン2 放火、陽動、それとも迂闊? シーンプレイヤー:Free
分からないことが多すぎる。これはもう、事件に関係の無さそうな内容まで当たらなければならなそうだ。手間が増えるが、これも仕方が無い。いや、むしろ手間を掛けさせるのが相手の作戦かもしれないのだが。
GM:では翌日です。
護:もう捜査したくなーい。
冠:木見君がんばれよー。
護:学校行って良い?
GM:土曜日だよ今日。学校無いよ。
護:えー。じゃあ図書室行く。本読む。小説読む。捜査とかやってらんないよ。
GM:じゃあ図書館ロールで振ってください。
護:図書館ロール!?
冠:持ってないっすよ誰も(笑)。で、どうします?
護:捜査行き詰まってるもんね。
冠:もう誰か血を流してくれないと進めないんだけど。
総士:俺の血で良ければ。
冠:お前の血は要らねぇよ、お前の血ってオイルだろ(一同爆笑)。
総士:全く失礼なことを言うなよ。
冠:私はしずかちゃんの血が一番好きなのー。
総士:もうこいつだめだ。
護:まぁ、何か進展あったら呼んで。《ディメンジョンゲート》で行くから。
冠:はいはーい。
総士:携帯は常にオンにしとけよー。
冠:さて、どうしましょうかね。
GM:特に何も調べない感じか。
冠:いや、調べて良いのこれ? 調べるにしても私、クリティカルが出るまでダイスを振り続けるだけだけど。
護:目標値が高すぎるんだよなぁ。
総士:調べれるんなら俺は市民会館の方行くけど?
GM:あ、じゃあイベント起きます。
総士:まぁ、明らかに今日市民会館が怪しいもんな。順番的に絶対今日ここじゃん。
GM:良い勘してるねぇ。市民会館の前辺りに来たのかな。中には入らない?
総士:中に入る理由が無いからな。
GM:なるほど。市民会館の描写としては、二階建てで屋上があるね。
総士:ふむ。まぁ取りあえず近場の監視カメラを《タッピングオンエア》して、不審人物がいないかチェックするわ。あ、登場しとくよ……5。それに《タッピングオンエア》の分も合わせて今65だな。
護:便利だなー、《タッピングオンエア》。
冠:イージーだっけ? やっぱイージーエフェクト最強だよなー。私とお前二人で何でもできるぜ。
護:どこでもドアもあるぜー。
総士:俺等イージーエフェクトトリオなんで(笑)。
GM:(半分スルーして)えーと、じゃあ〈知覚〉振ってくれ。
総士:〈知覚〉か。……お、回った! 達成値12。
GM:オッケーです。市民会館から南西の方向を向いたときでした。煙が上がっているのが見えます。
総士:南西? 支部に連絡を入れつつ全速力で移動。
冠:了解でーす。シーンイン、9上がったよー。今63か。行っておいで蝙蝠ちゃん達ー。私も行くけどね。
護:支部に? こっちには?
総士:お前にもメール送るよ。
護:行った方が良いのかなー。行きますか。シーンインの7に《ディメンジョンゲート》で10増加。駆けつけるよ。一瞬でな。手遅れにはならんぞ!
GM:では、空き屋から火の手があがっています。ただ奇妙なことに、敷地が巨大な氷の壁に覆われ、消火活動を行うことが出来ません。
総士:明らかに怪しいー。
冠:ちょっと待って《ワーディング》張ろう。
総士:張るよー。周囲の人間は近くに居られなくなって離れていきます。
GM:なるほど。何人か野次馬が押し寄せてきてましたが、何かを感じたのか離れていきます。
冠:はいはい、《不可視の領域》でこの辺封鎖しますよー。
護:《見放されし地》で周囲を暗くする。……敵も逃げちゃうから止めとくか(笑)。
GM:では、〈知覚〉判定を全員お願いします。
護:大得意!(ダイスを振る)うん、3個も回ったぜ達成値23。
冠:うーん、駄目だなぁ。9。
総士:お、また回った18。
GM:オッケーです。まず木見君。野次馬の中に水月あかりや喫茶店の店員である枝狩若菜がいることが分かります。
護:うん、《ワーディング》強めてさっさと帰れって感じで。
GM:じゃあ立ち去って行きますがその姿を認めますね。次に鳴上さん。マジックサークルでビラを配ってた鳥飼天也の姿を見つけますね。
総士:そんな奴の顔覚えてるかなぁ。
冠:お前脳まで機械化されてるんだろきっと(笑)。
総士:見覚えあるくらいだよなぁ。
GM:で、女性の方は居ないね。
護:うん。で、これどうすんの? 火消すの?
総士:氷があるからそれをぶち破らんとだめだろ。で、どのくらいの壁なの? 乗り越えられる感じ?
GM:立方体状の氷に覆われてる感じだね。
総士:完全に覆ってるのか。
冠:煙が良く見えたな私等(笑)。
GM:あー、上の方が若干薄くて穴が空いてる感じかな。
総士:じゃあ上から侵入するか。
冠:……え、登攀判定?【肉体】っすか?
GM:まぁオーヴァードなら普通に登れるんじゃないかな。
冠&護:【肉体】1ですぅー(笑)。
総士:じゃあ【肉体】9なんで二人を担いで行きます。【肉体】6以上で巨岩や大木を武器にできるらしいからきっと大丈夫だろ。
護:それなら行けそうだなぁ。
冠:高いたかーい。
GM:で、氷は冷たくはあるが、溶ける気配は全く無い。
護:ふーん。要するにオーヴァードの能力だよな。
冠:でしょうねぇ。
総士:取りあえず中に入れるなら中の探索かな? 入れないならぶち破るけど。
GM:家の中には破らなくても入れるよ。ただ入ったら苦しそうだな、てのは分かってて良いよ。
総士:良いよ苦しい位。
護:頑張る。いざとなりゃ《リザレクト》繰り返すわ。というかさ、《ディメンジョンゲート》で真ん中らへん入れないか?
冠:お前頭良いな。
総士:《ディメンジョンゲート》は見える場所か行ったことある場所しか無理じゃないか?
護:何か、窓とかから見えないかなってじっくり調べてみるか?
総士:目星か(笑)。
護:何かクトゥルフやってる感覚に陥ってるわ……。どうしよう、普通に侵入する? でも熱いの嫌だな。
冠:いざとなったら《ディメンジョンゲート》ですぐに支部に帰ろうぜ。
護:そうだな! で、行くけど?
GM:ふむ。この家は数日前までは人が居たようですが、今は居ないようです。丁度引っ越して、別の人が引っ越してくる前だったみたい。
護:じゃあ消さなくて良くね?
総士:まぁそのままだとやばいし火元を探して消すか。
護:火消せそうなエフェクトとか無いんですけど。
総士:建物崩せば消えるだろ。
護:あ、頑張ってください。
GM:ちなみに外は消防車が迷走してます。
総士:氷の壁まだあるの? 張ってる奴居るだろ中に。探せ探せー。
GM:見つかりませんね。中には居ません。
総士:見つからないのなら、柱を2、3本ぶち折ってから撤退するわ。
GM:了解です。では柱を折っている間に氷の壁が急速に溶けていっています。
護:尚更ここにいる理由が無いな。
総士:じゃあ《ディメンジョンゲート》で脱出だな。後は消防に任せよう。
護:オッケー、使用します。支部に逃げる。侵蝕率が上がるけど。
冠:《コンセントレイト》より重いもんなぁ。
護:まぁバロールの特権ですよ。バロールの9割は《時の棺》で、0.5割が《ディメンジョンゲート》(一同笑)。
冠:酷すぎるわ(笑)。
総士:という訳でGM、撤退したなら調査したいんだけど。消防署に話聞くとかでも良いけど。
GM:んー、何とも言えないんだよなぁ。
総士:……分かったよマジック喫茶行けば良いんだろ? 行けば良いんだろ! Aのエリアだっけ?
冠:木見君も幼馴染み心配して見に行きなよ。
護:えー、でもみちるは野次馬に居たんだろ?
GM:あぁそれは違う。あかりの方。
護:あぁ……あかりあんまり興味無いし(一同笑)。だってバイト先に居ただけだろ? 従姉って知っただけだろ?
GM:そうだねぇ。
冠:ほら、将を落とさんとすればまず馬からって、さ。
総士:というか正直マジックサークルとか言われてもさ、大学が側にあるんだから野次馬に来てても何もおかしくないもん。だから調べようという発想にならない俺は。
GM:そうだよなぁ。
総士:ただなんかサラマンダーっぽいことしてたしなー。じゃあちょっと行こうか。最悪ちょっとバチッとやってしまえば……発想がFHっぽいな、いかんな。
冠:あ、雨宮の妹さん連れて行く? サヤカちゃん《ヨモツヘグリ》使えるよ?
総士:でも《ヨモツヘグリ》使うとさ、オーヴァードに覚醒しちゃうよね(一同爆笑)。
冠:だって覚醒させるために取ったんだもんね(笑)。 ※リプレイ・せめて人である夢を参照
護:えー、じゃあどうする?
冠:私さ、誰とも絡んでないから分かんないんだけど。
護:こっちもあんまりねぇ。動く理由が現状無いんだよね。
総士:じゃあ俺だけマジック喫茶行くから、それで進展があったら。
冠:なら私は……達成値30は厳しいんだよなぁ。普通に公園とか調べますか。市民会館は消火はしてるけど消防とか暫くは周りにいるんだろ?
GM:居るねぇ。
冠:じゃあ運動公園とか調べるしかないか。あ、先に鳴上さんお願いしますよ。
総士:はーい。マジック喫茶はAのエリア行けば良いの?
GM:そうだね。Aのエリアに行くと、昼三時位からマジックが開かれますね。
冠:うん。
GM:演者は三人とのことですが、二人しか来ていません。
総士:ふーん。さっき見た奴が居ないの?
GM:さっき見た奴は居る。
総士:女の方が居ないの?
GM:女の方も居るね。
護:一人殺っちゃったか。
GM:店には客が数人と、店長と枝狩若菜さんと、水月あかりがいますね。
護:あぁ、あかり居るんだ。
冠:(木見の方を見て)お前も喫茶店行くのか?
護:行かんね。
GM:あとみちるも居ます。
護:いや、行かない。知らないし。
GM:行かないの?
護:呼ばれりゃ行くけど、それをあいつが報告することも無いだろ?
冠:じゃあ頑張れ鳴上さん!
護:何か起きたら《ディメンジョンゲート》で行くよ。
総士:まぁ俺なら2ラウンド位普通に耐えるだろうし(笑)。
冠:《リザレクト》もまだできるし余裕でしょ。
護:僕《ディメンジョンゲート》使うから侵蝕率やばそうなんですけど!
冠:あれ重いもんなぁ本当(笑)。
GM:ところで今侵蝕率どれくらい?
総士:65。
冠:63かな。
護:59。
冠:……で、どうすんの?
護:知らん。マジックを見れば良いんじゃないの?
GM:じゃあマジックの描写をします。まず倉辺さん、女性の方ね。薔薇と布を取り出します。
冠:サラマンダーっぽい人だっけ。
GM:薔薇を布で覆い隠し、それを取り去ると薔薇が燃えています。薔薇はゆっくりと燃えていき、半分くらい燃えたところで息を吹きかけて消します。花弁が舞い落ち、焦げ目がついています。これを再び布で覆うと、薔薇は元通りになります。
護:うん。
GM:もう一度覆うと今度は薔薇がカチカチに凍っており、床にバラバラに散らばっていきます。
総士:またか。
護:何かワンパターン過ぎるぞ(笑)。
GM:花弁をかき集めて包むと、薔薇は元通りになります。
冠:ほう。サラ/モルか?
総士:布から薔薇になって見てくれはよくなったかな。
GM:次は演者が交代して、鳥飼天也さん。彼は帽子から白いハンカチを取り出します。そして更に一振りすると黒いハンカチが、もう一振りすると黄色いハンカチが出てきます。帽子を振る度に次々とハンカチが出てきて床に貯まっていきます。それを帽子にしまって、帽子を逆さにしているけどハンカチは落ちてきません。
護:あれは、バロールのエフェクト!?(一同笑)。
GM:で、帽子に手を突っ込むと、今度はハンカチが数珠つなぎになって出てきます。
冠:ほぉー。
GM:で、それを再度帽子に入れて、もう一度取り出すと、今度はカラフルな一枚の巨大なハンカチになって出てきます。
護:おー。
GM:で、最後の演者なんですが、ここで水月あかりがステージに上がります。巨大な布で前を覆って、さっと外すと一瞬で、
護:ジャームになっています(一同笑)。
冠:ジャームマジックこえぇ(笑)。
総士:えっと、一瞬で?
GM:一瞬で倉辺さんや鳥飼さんと同じような衣装に変わっています。三人目の演者ですね。
護:ふーん。
GM:で、ポケットからフォークを取り出すと、その柄を曲げた後にフォークの先を一本一本曲げていき、最後にコンコンと叩くと元通りになります。
冠:ほぉう。
GM:その後はフリートークを挟みながら三人がそれぞれ手品を行ったり、協力して手品を行ったりします。
冠:余りにも普通過ぎる。
総士:つまんねー。
護:オーヴァードには面白くないと思うんだ。
GM:確かに(笑)。
総士:その位俺だって出来るぜ?
護:そう言ってフォーク曲げるんだろ。
総士:フォーク曲げた後スッと戻すぞ。
護:むしろ引き千切るだろ(一同笑)。
冠:半端ねぇ(笑)。
総士:物に触れずに電磁力で鉄くらい浮かせられるぜ?
GM:だろうねぇ。
総士:ちょっと待って下さい俺も手品しますよって言ってそこら辺の金屑を全部宙に浮かべてやろうか?
冠:あかんあかん、日常とか失う(笑)。
護:それで、終わり?
GM:えー、最後にあかりが最初に着替えたように元に戻りますね。それでマジックは終了です。
総士:ほう? ……え、終わり?
護:どうすんのこれ?
冠:どうしようか(笑)。話を聞く?
総士:いやGMがこれだけ用意してくれてるってことは、何かしらの関係があるはず。という訳で仕方が無い。裏にこそっと回って連中に直接話を聞ける、かな?
GM:はい可能です。
冠:何をどう聞く?
総士:ん? …………。
冠:あれ?(笑)
護:ちょっと見てもらえますかって言ってエフェクトを使う?
総士:サラマンダーですか? って聞いてみるか(一同爆笑)。
GM:じゃあ鳥飼さんが「何のことだい?」と言います。倉辺さんの方は「マンダの流星群は強い」と言います。
護:あぁ……。
総士:あれ強いっすね(笑)。
護:……どうする?
総士:《ワーディング》を気持ち強めに展開してみよう。
護:《ワーディング》さんを酷使するのはやめてあげろ(笑)。
GM:では、鳥飼さんはその場に倒れ込みますね。
護:あぁ、気分悪くなって。
GM:ちょっと遅れて倉辺さんがふらっとします。
総士:ちょっと遅れては怪しい(笑)。
冠:間違ってても大丈夫。《ヨモツヘグリ》をしてくれるから(笑)。
護:やめろ! 本当にオーヴァードになる(笑)。
総士:……で? もう一人は?
GM:あかりはバイトに戻ってて居ないよ。
護:んー、困ったな。
GM:ところで、気持ち強めっていうのは狭い範囲に高密度って感じ?
総士:そんな感じ。
GM:じゃあ店の方までは行かないかな。
総士:それでも展開されたってことは分かるはず。で、二人が倒れるなら俺は、急にどうしたんですかって言って話しかけるよ。
GM:「何かあったんですか!?」ってあかりさんが来ますね。
護:え、来んの?
総士:(ゲス顔で)あかりさんは元気なんですね?
GM:……はい(PL爆笑)。
総士:お二人が急に倒れられたんですよ! 何か持病でもあるかご存知ですか!? と言ってみようか《ワーディング》を張ったまま(笑)。
護:いかん、これ何か別ゲーになってる!
冠:あかん(笑)。
GM:「2人とも起きて下さい」ってあかりは言いますね。
総士:というかこいつは《ワーディング》張られてるの気づいてないのか? 何やってるんだろ。
冠:ナチュラルオーヴァードなのかもしれんぜ?
総士:じゃあ……《ワーディング》を切ってみようかな。で、お二人に大丈夫ですかって改めて聞いてみる。
GM:鳥飼さんは「いや、急に気分が悪くなって」と言いますね。
冠:……あっ、しまった! 誰もいない間に血液採取してもらっとけばよかった!
総士:しまったああ!!(一同爆笑)
冠:やっばい今素で忘れとった。
総士:俺も忘れとった。
護:どんだけイージーエフェクト使いたいんだよ(笑)。
冠:いやイージーエフェクト無いと分かんないよこれ(笑)。
総士:《タッピングオンエア》もダメだ、携帯のデータを即座には盗めない(笑)。傍受はできるけどさー。じゃあちょっと手元にアームブレードを少し出して、あかりさんをシュカッと一瞬だけ斬りつける。気づかれない程度にね。
GM:オッケーです。
冠:待て、気づかれない程度にって気づかれないの!?
GM:気付かないね。一瞬だと痛み感じなかったりするからね。
冠:お、おぅ。シュカッと切るって何? 肉を斬るの? 皮?
総士:皮だと血出なくない? 肉かな。大丈夫ですかって近づく際に指の辺りをスパっと。
冠:私はそれを舐めるのか(笑)。というかそのさ、傷が治るかどうか見れば分かるんじゃね? オーヴァードならそれぐらい治るだろ。
総士:そうだね。エフェクト使った攻撃でもないし。
護:あのさ、こういう推理戦止めないか!?(笑)
総士:(スルーして)大丈夫ですかって近づいて斬りつけて、血がブレードに付くからそれを拭っておこう。それを冠さんに渡すことにする。
冠:わーい。
GM:良いでしょう。で、血液を回収した後、傷は何事もなかったかのように再生しています。
総士:傷口が塞がってるんですけど、どうみても黒だと思うんですけど!
冠:拉致ろうぜ拉致ろうぜー。
護:呼べば行くよ?
総士:じゃあ懐の携帯鳴らすわ。
冠:ピー(携帯の鳴る音)。
護:これ、呼ぶやつだよね?
冠:呼ぶやつっすねー。
護:行きますかー。
総士:現在地はウォルターが教えてくれるよ。
護:了解ー。喫茶店? 分かる、そこ分かるよ。《ディメンジョンゲート》。
冠:通してー。
護:はーい。……何これ(笑)。
総士:という訳で合流したけど。
護:《ワーディング》張る。周囲が一気に暗くなるぞ。一般人は何も見えなくなり退散していくぞ?
GM:じゃあ鳥飼さんは外に出て行きますね。で、倉辺さんがあかりの手を引いて外に出ようとします。
護:お、おう。で? 呼ばれたけど何だったの?
総士:あの、あかりさんがですね。手に怪我をしたんですけど一瞬で治りました。
冠:誰がやったかは言わないというね(一同笑)。
護:えー、オーヴァードだったのー? へぇ。
総士:で、その前の手品でもサラマンダーっぽいことしてましたし、重要参考人として拉致ろうかと思うんですけど。
冠:まぁ良いんじゃないですかねー。ご同行願えますかー?
GM:二人は立ち去ろうとしていますが。
護:《ワーディング》は切るよ。さすがに乱用しすぎでしょ。
冠:仕方なくないか(笑)。分からないんだし。
護:まぁねぇ。オーヴァードですかって聞いても違うって言うしなぁ。
冠:おう、だったら《ワーディング》しかないな(笑)。私張るよ? で、どうなるの?
GM:えっと、あかりさんは普通にしてますね。
総士:何故貴様は《ワーディング》内で動ける?
GM:あっしまった! って顔をします。
一同:アホだー!?
冠:迂闊すぎないっすかこの人(笑)。
護:取りあえず拘束しようか。
総士:これは黒なんで取りあえずアームブレード出して、ちょっと話を聞かせてもらおうかと突き付けますけど。
GM:じゃあ、戦闘入りまーす。
護:マジかよ……。
◆ 第一ラウンド
【行動値】
木見護 …… 21
黒刃冠 …… 16
鳴上総士 …… 6→10
水月あかり …… 10
GM:水月あかりの【行動値】は10です。セットアップは無し。ちなみに距離は1メートルくらいだけど別エンゲージとします。
護:【行動値】は余裕っすね。
総士:俺6だから《赤方偏移世界》くれれば抜けるぜ。
護:ナイス、使うよ。レベル2だから丁度だ。戦闘移動も上がるからねー。
総士:ありがたいわー。
冠:私は《力場の形成》を鳴上に。攻撃力6点どうぞー。
総士:助かる。これで攻撃力15点か。
護:さぁ、イニシアチブになるが何かあるのか?
GM:《加速する刻》を使用します。
護:いきなりかー。《フラッシュゲイズ》はまだ使えないんだよな。
総士:別に良いさ。で、どうすんの? なにすんの? 下手な攻撃してきたら俺が全部止めるから。
GM:《コンセントレイト:サラマンダー》《プラズマカノン》《結合粉砕》《焦熱の弾丸》《冷気の鎌》だね。
総士:サラマンダーピュアか。しかも《プラズマカノン》とか容赦ねー。
護:誰に来るの? 範囲?
冠:範囲じゃないだろう。というか《結合粉砕》? 装甲無視?
GM:装甲無視。
冠:私の貴人の礼装がただの重りになったー(笑)。
総士:俺のUGN戦闘服だって。
GM:で、一番近い人に攻撃します。
総士:俺? やったカバーリングエフェクト使わんで良かった。ガードするぞ。
GM:ダイスは9個、C値7で……達成値46だね。
総士:ダメージどうぞ。《プラズマカノン》あるから固定値が怖いけど。さて、何点受けるかな。
GM:ダメージは52点。
総士:52点かー、ガードするよ。《電磁障壁》、ガード値5D増加……22点増加し、武器の固定値合わせて25点。よって27点か。チッ、装甲有効だったらほぼノーダメージだったというのに。
冠:仕方ないねー。
総士:あー、痛いわー。残り68になったわー(一同笑)。
冠:かってぇんだけどあいつ、HPおかしいんだけど(笑)。
護:本当に硬いなぁ……。じゃあこっち行動して良いのかい?
GM:どうぞ。
護:じゃあ、《幻惑の光》《絶対の孤独》《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》……かな。あと《光の手》も使う。侵蝕率は9アップ。現在73か。ダイス11個で……うわぁ、伸びない。達成値16。
GM:そうだねぇ……一応回避。
護:回避? 折角だし《闇の指先》。C値が11になる、回らないぞ?
冠:でも《闇の指先》重いよなぁ。
GM:なるほど。達成値は、8だね。
護:当たったね? ならお前はこのラウンド中ダイス-6個だ。更に! 侵蝕率が80%を超えたため《フラッシュゲイズ》が解禁される!
一同:おー!
冠:で、ダメージは?
護:あ、ダメージ出してない(笑)。
冠:おい(笑)。
護:だってダメージカスだもーん。えっと、10点。装甲有効。
GM:7点通りまーす。
総士:装甲3か。《バリアクラッカー》は無くても良いな。
冠:なら鳴上さんにすべて任せて良い? 私邪毒だけ入れるわ。
護:僕は《フラッシュゲイズ》解禁されたし《フラッシュゲイズ》だけで良いかな?
総士:良いけど、俺攻撃エフェクト殆ど無いぜ?
冠:マジで? まぁ《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》に《蝕む赤》。達成値は……31。
GM:一応回避します。うん、回らん。
冠:ダメージは、14点。あと邪毒ランク5。邪毒の方がダメージを上回られた(笑)。
GM:えー、11点通って、クリンナップに15点か。
総士:次俺だな。《コンセントレイト:ブラックドッグ》《ハイマニューバー》《アームズリンク》。これで侵蝕値が8上がって76。
護:《ハイマニューバー》は強い。
総士:攻撃します。えっと、達成値66!
GM:一応振るけど避けられんだろうな。はい、避けれない。
総士:ダメージは46点。
冠:おぉ。
GM:はいはい、だいぶふらふらだねもう。
護:まだ耐えるのか。結構HPあるなぁ。
GM:じゃあ正規の手番であかりさんが動きます。さっきと同じ攻撃を……鳴上さんに。
護:《フラッシュゲイズ》。ダイスがこれで計12個減ります。
GM:はい……自動失敗です。
護:(ドヤ顔で)ふんっ。
冠:ふんってあんた(笑)。
総士:今回のメンバーは防御力重視だからね。
一同:どやぁ……。
護:で、クリンナップ?
冠:邪毒で15点。
GM:はい、落ちましたー。
冠:やったねー。……もうやだ私これただのリリス扱いじゃないか! 結局立ち位置変わってない!(笑)
総士:邪毒強いからー(笑)。
護:しかしさ、被害ほぼ0で済んだな。
総士:《プラズマカノン》叩き込まれましたけどー!
護:いや、まぁ20点しか食らってなかったじゃないですか。
冠:トマトジュース要る?(一同笑)
GM:話は戻るけど、あかりはその場に倒れますね。
総士:縛っておこう。支部に連れてって情報収集しよう。
護:幼馴染の従姉とはいえ、全く知らない人だしなぁ。
GM:じゃあそうしようとすると、ロイスを切って立ち上がる演出で《蘇生復活》します。
冠:戦闘継続?
GM:「降参、降参!」といった感じで手を挙げてますね。
護:へぇ。
総士:じゃあぐるぐるに縛って支部に連行だねぇ。流石に街中は歩けないからどこでもドア頼める?
護:おう、イエス。(ドラえもん風に)《ディメンジョンゲート》♪
総士:床に倒れてる一般人らしき人はどうする?
護:連れてく? 怪しいし。
冠:まぁそれで良いんじゃない? あっ、血液だけは採っておく!
総士:血液採取して解放しておく? 無関係だった時がやばいし。
冠:というかその場で舐めておけば良いじゃない。ペロッペロッ、舐めたよー。
GM:舐めたら何が分かる?
冠:その時持っていた感情や経験とか? あと肉体的なことは分かる。オーヴァードか否かとかもね。
GM:なるほど。鳥飼さんは人間です。「最近調子悪いなー」といったことを思っていたようです。
総士:それなら無罪放免で良いや。もう一人は?
GM:倉辺さんは……少なくともオーヴァードですね。
護:じゃあ連れて行こう。一人はそのまま置いといて良いんじゃないかな。
総士:どこでもドアで支部まで連行だな。
護:そうだね。取り敢えず連れてって、話を聞こう。
総士:何だい、〈交渉〉かい? 説得(物理)かい?
GM:取り敢えず倉辺の方は、捕まる前に《瞬間退場》します。
護:……逃げられたか。
冠:じゃあもう一匹の方はそのまま? 放置?
GM:あかりは残ってるね。
総士:あかりだけ拉致って事情聴取だね。牙を剥いてきたし。FHなら更生させてあげないといけないしね雨宮みたいに。
冠:更生……?
護:雨宮みたいに……? UGNだけど更生させないといけない人が居るね。
総士:ソウダネー。まぁ事情聴取するわ。
護:何かしゃべれよー。おいしゃべれよー。
冠:イエス、ノーで答えられる質問をして、その度に血舐めて「これは嘘をついている味だ!」ってやるか?(笑)
護:この高校生達怖い。
GM:じゃあ〈交渉〉判定だな。
総士:やべぇ全員苦手だ。難易度は?
GM:難易度は6と10かな。
護:高い。まぁ6は何とかなるか?
冠:私が《妖精の手》使えばいける。(ダイスを振る)はい使ったー、11。
GM:すると、まずあかりは4日前にオーヴァードとして覚醒しました。気が付いたら覚醒していたようです。
総士:4日前。大学での火災事件の日か。
GM:で、マジックサークルの同期の倉辺さんに色々話を聞いたようで、「UGNという悪い奴等が居る」と。
護:あー、なるほど。
GM:「彼らはオーヴァードという超能力者の存在を隠蔽し、延いては抹殺しようとしている」と。
総士:そこまで考えてません。
護:あと、その言葉には間違いがあるんだよー。「UGNは悪い奴」ではなくて「UGNには悪い奴がいる」だよー(一同笑)。
GM:「そ、そうなんですか?」
護:うちの先輩がねー、危なくてねー。
総士:どれだよ(笑)。
護:大体アレだよ。
冠:わかんねぇ(笑)。
総士:危ないだけだと色々な意味にとれてね、副支部長も大概危ない人だよ(笑)。
護:まぁ純粋に危ないのはアレだよね。
総士:“一斉掃射”だろ? アレ元FHじゃん。
護:そうだよ、やっぱFHが危ないんだよ。
総士:そういう訳で、FHについて懇切丁寧に教えてあげればいいのかな?
GM:じゃああかりは「そうだったんですか」と言いますね。
総士:信じるの?
護:信じないんだったら実例を持ってくるよ?(一同爆笑)
GM:〈交渉〉判定成功してるから信じるとします。で、「そうすると倉辺さんは……」
護:倉辺さんはねぇ、分かんないんだよね。ただUGNが悪い奴って言ってるところ見るとほぼFHだよね。
総士:しかし、血を取られる前に《瞬間退場》しなかったところを見ると、奴はアホだ。大したことないぞ、と思っています。
冠:あいつの血不味かったなー。
総士:というか《ワーディング》を張る度に一般人の振りをするのはマジでやめてくれ(笑)。
護:本当にねー。振りってのはね。
冠:頑張ったんだよきっと。で、こいつからもらえる情報はこれで終わり?
GM:いや、まだある。「市民会館近くの空き家を燃やし、氷の壁で覆ったのは私です」と告白します。
護:へぇ。
総士:まぁ読み通りか。
GM:で、「それは実は陽動で、倉辺さんが市民会館に爆弾を仕掛ける事に注意が向かないようにするためでした」
総士:あの、明らかに悪人のやることだろ気付けよお前。
護:バカだろ。えー……。
総士:で、爆弾を仕掛けた理由は?
GM:「その爆弾が死の胞子を振らせるもので、これが爆発すると一般人がオーヴァードに覚醒する可能性がある」と。
護:いやいやちょっと待て!?
総士:あかりさんは死の胞子とか知ってたの? 誤魔化されたとかなじゃくて死の胞子とか知ってたの?
冠:大丈夫その辺は隠してた! 千恵さん隠してた! きっと! 名前は言ってない!(笑) じゃあとにかく、市民会館行くしかないんじゃないですか。
護:爆弾? 爆弾ねぇ仕方ないね。行きますか。
冠:そしてこいつどうする? 今支部に戦闘力のあるやつ居なくね?
総士:《プラズマカノン》撃ってくるしな。雨宮居ないの?
護:雨宮は確か「また幽霊が出た」とか言って出てっちゃったんだよね。
冠:あ、サヤカちゃん一応《サイレンの魔女》使える。
総士:じゃあサヤカちゃんに見といてもらおう。あと病気療養中の南条も置いとけば良いだろ。最悪南条が命掛ければなりたてのオーヴァードなんて消し炭に……消し炭はいかんか(笑)。
護:じゃあ任せるかな。
冠:頑張ってー。
護:爆弾を探さないといけないのか、急ごう。《ディメンジョンゲート》。
総士:仕方が無い、速攻で行こう。
護:速攻で移動します。侵蝕率は今89。
冠:即座に《ワーディング》展開。
総士:どこら辺に仕掛けたかは粗方聞いておいて、すぐ向かうよ。
GM:はい、オッケーです。屋上に出る扉の反対側にあるらしいです。
護:鳴上、跳べ。
総士:跳ぶわ。
GM:では跳ぶ直前に“囚人の鳥籠”が使用されます。
総士:!? 対象を拉致するEロイス!?
GM:あかりが拉致されます。
総士:は!? 支部内から?
GM:支部内から。
冠:ちょっと待って……最初から拉致っとけや(笑)。
総士:何故わざわざ情報をくれたのかが分からない。そんなことされたら深読みしてしまうじゃないか!
冠:実はこの爆弾すらも陽動だと言うのか……。
総士:俺等をおびき寄せて大量のFHエージェントで抹殺する算段か!
護:んー……まぁ良いや。爆弾探そ?
冠:おう。爆弾の場所自体は変わってない?
GM:場所は変わってないね。
護:じゃあ屋上で見つけられる?
GM:見つけられます。木箱に入ってる感じですね。
総士:じゃあチェックして、その場で解体できるなら解体、できないなら支部に持ち帰って封印。
GM:その場で解体は難しいかな。
総士:動かせる?
GM:動かせますね。
護:近くで《時の棺》準備しておいても良いけど?(笑)
総士:取り敢えず持っていけるならお前らの所に戻るよ。爆弾あったぜー。
護:これ爆弾ですかー。
冠:やばくね? 持ってくんなよお前。
総士:《ディメンジョンゲート》で支部に持ち帰った後、封印処置をしてもらう。ウォルターならきっとできる。
冠:何なのその信頼感。
護:《ポケットディメンジョン》は無いんだよね。あったら突っ込んでおくんだけど。
総士:そうだ、南条なら解体できる。あいつ《究極鑑定》と《構造分析》持ってる。
護:マジか、すげぇ。
総士:イージーエフェクト使うくらいなら問題ないだろうし、支部に帰れば南条さんが何とかしてくれる筈だ。
冠:……で、どうすんの? 支部に帰って良いの?
総士:何もないなら支部に帰るけど。
GM:無いね。
冠:じゃあ、(凄まじい棒読みで)あっれー、あの娘いなくなっとるやーん、どないしたんねーん。
護:何があったの?
総士:というかどういう状況で攫われたの? 唐突に消えるの?
GM:段々影が薄くなってきて、フッと消えた感じかな。
護:あのさ、それだとあかりさん疑うんだけど。
総士:その消え方はあかりを疑うな。《瞬間退場》的な感じで、敵ならそれぐらいの脱出はできるだろうし。
護:まさか、嘘をついていた……?
冠:ペロッとしておくべきだったか。
護:ならこの爆弾も、もしかしてフェイク?
総士:南条さんに解析してもらおう。《究極鑑定》と《構造分析》で調査するけど。
GM:はい、本物です。
総士:解体できそう?
GM:解体できます。
冠:任せたー。オーヴァードしか居ないから大丈夫でしょ……あっ、ウォルターが(笑)。
護:ウォルターだけ被害受けるじゃん(笑)。
総士:爆発したらウォルターはオーヴァード化ということで。
冠:で、私達これからどうするんですか? 爆弾は南条に任せるとして。
総士:手がかりも消えたし。
護:どうしよう、動けないな。
総士:大学のマジックサークル行く?
冠:あと狙われそうなのと言えば、木見君の幼馴染かー?
総士:マジックサークルのパンピーは人質の価値なさそうだしな。
冠:私達何も興味ないしな(笑)。
総士:じゃあやっぱ木見の幼馴染じゃね? 狙われるの。
護:そうだなぁ。
冠:ちなみに幼馴染の家はどの辺にあるの?
GM:そうだね、DかEの境目ら辺かな。
護:あ、《ディメンジョンゲート》はもう使いませんよー。侵蝕がきつい。
総士:良いよ、俺ならこのぐらいひとっ走りだ。
GM:ではそこで、木見の携帯に電話がかかってきます。
護:はいはい、もしもしー。
GM:みちるです。
護:ぶちっ(電話を切る音)。
冠:おい切るなよ(笑)。
護:間違えた。もしもし?
GM:「気分が優れなかったからマジックやってくれた女性に送ってもらってるんだけど、何かちょっと挙動がおかしいの」
護:……へぇ。女性って、どっち?
冠:従姉だったら従姉って言うだろ。
総士:じゃあ《瞬間退場》で消えた方か?
護:今どこにいるの?
GM:「今市役所の裏の空き家にいるの」
護:空き家?《ディメンジョンゲート》使います。
冠:それは使うしかないね。
GM:では、空き家に突入しますね?
護:突然突入するのもアレだから、空き家の外に出て《ワーディング》を張る。出てくるのを見られるのはまずいだろ。
総士:で、そのまま突っ込んで確保。まぁ向こうも《ワーディング》展開した時点で気づくだろうけど。
GM:うん、突入すると、そこには倉辺千恵がいますね。その後方にはみちるもいます。で、「よくここが分かったわね」と言います。
護:うん、電話で聞いたからね。場所が分かったら僕はすぐに行けるから。
冠:というかお前は電話してたこと気付かなかったのか?(笑)
総士:お前、〈知覚〉低いな。爆弾の方はもう解除したぜ?
護:で、何してんの?
総士:(電撃を迸らせながら)何やってんだこんなとこで?
GM:では、「ここでお前らをやっつけてやる!」ということでクライマックス突入です。
護:ちょっと待ってロイス取らせて。
GM:オッケーです、どうぞ。
冠:私絡んでないから取る人が居ないんだよねぇ。ロイスはPC二人と……倉辺さん。あいつの血不味かったなーって。
護:僕もとりあえずPC二人に。あかりは何か取ろうという気がしない。
総士:俺は木見と、あかりにとるか。ポジティブ:同情、ネガティブ:憐憫。あとはボスに取るかね。
GM:良い? なら改めて、クライマックス突入します。
続きます。
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