ダブルクロスリプレイ-古の遺産- その2

ダブルクロス3rd
※これ以前の内容を読んでいない方は、先にそちらを読むことをお勧めします。

オープニングフェイズ

シーン1 緋桜理子とUGN  シーンプレイヤー:吉塚博 支部長
 この街のUGN支部は先日、とある事件を解決へと導いた。その過程で彼らは、ゼノスの一員である緋桜理子と協力関係を築いた。これによりゼノスからの信頼を勝ち取り、それは非常に喜ばしいことである。この連携が事件を引き連れて来なければ、の話だが。

GM:では今回のダブルクロスのシナリオを始めさせて頂きます。まずUGNサイドなんで……吉塚さんと支部長からですね。
T田先生(以下支部長):吉塚君ってあの新人の子だっけ?
GM:新人の子。でもまぁいい加減新人でもなくなってきたけどね。
支部長:ふーん。
電車マニア(以下博):で、シーンインするの?
GM:オープニングだからね、お願いします。
支部長:えーと、1。36になった。
博:2!
GM:それぞれ管理しといてね。で、支部長は前回シナリオ居なかったから軽く説明するけどね、ムスカみたいな奴が支部を襲ってきたという事件がありましてね。   ※リプレイ・天空城参照
赤錆(以下悠次):いや、支部を襲っちゃいねぇんだがな。
GM:支部も襲われたやん。……あぁ、ムスカが襲った訳じゃないかあれは。
支部長:その時僕何してたんだっけ?
GM:ちょっと極秘任務に行っててね、帰ってきたらそのようなことがありましたという報告を受けますね。
支部長:あーあー、ハワイ行ってた時ね(一同笑)。
Eさん(以下ヴィンセント):ハワイっすか(笑)。
GM:その時にね、部外者であるゼノスメンバーの緋桜理子さんという方が協力してくれたんですよ。レネビ絡みの事件でしたから、ゼノスの方がね。
支部長:はいはいはいはい、うんうん。なるほど。
GM:でね、この方から連絡が入りました今回。
支部長:うん。
GM:「以前の事件では私も随分お世話になったので、折角ですので皆さんにお礼がしたいのです。一度私の住む神社までいらっしゃいませんか?」というお誘いが来ました。支部の人員全員に。
支部長:なるほど。でも支部を空ける訳にはいかないよねー(一同笑)。
悠次:あんたが言うか(笑)。
ヴィンセント:神社wifi通ってるんですかー? それがないと支部長動きませんので、と事務員が言ってるよ(一同笑)。
悠次:事務員かよ(笑)。
支部長:まぁそういうことになるね。
GM:wifiはね、鳴上君を連れて行けば通るよ(笑)。で、ウォルター辺りが「折角ですから皆さんゆっくりと休まれて来ては如何でしょう?」みたいな感じで勧めて来るけど?
支部長:君がそう言うならまぁ、行っても良いんじゃない?
GM:吉塚さんはどうする?
博:付いて行きますかね、前回も行ったんで。
支部長:鳴上君いつもの頼むよー。
悠次:いつもの(笑)。wifiっすね。
GM:「分かりましたよー」って鳴上は付いてくるね。結局行くのは鳴上と吉塚と支部長と、まぁ後適当に何人かね。支部の人員の半分程かな、それが誘われて緋桜さんの神社に行くことになります。
ヴィンセント:結構行くんだなぁ。
GM:支部のオーヴァードが半分程、だな。一般人員はそんなに行ってないよ。で、何時何処に来て下さいね、というのを確認してこのシーンは終了ですね。
悠次:ほう、それで終わりか。
GM:オープニングは招集かかっただけだね。
支部長:良い仕事したー!(一同爆笑)
悠次:まだ仕事してねぇよ!
シーン2 陰謀と策謀  シーンプレイヤー:羽渓悠次
 羽渓悠次はFHセル“パッチワーク”のリーダーである。文字通り継ぎ接ぎだらけのセルだが、羽渓自身の知識や優秀なマスターエージェントの存在、加えて前身のセルが起こした事件の規模や悪質さの所為で知名度は高い。
 そんなセルへと協力を依頼してきた胡散臭い男が一人。互いに陰謀が渦巻き合い、交錯する。

GM:次、FHサイド。
悠次:ん、じゃあシーンインするか。(ダイスを振る)2、今43。で、何だ何だ?
GM:君がセルリーダーやってるセル、“パッチワーク”にね、別のセルの方から「会ってお話をしたいのですが如何でしょうか?」という要請が来ます。
悠次:あぁ? 誰だお前は。
GM:「私は狭間と申します」
悠次:ハザマ……ふむ。
GM:名前知ってるかは判定して良いよ。
悠次:お、良いの? 何で調べられる?
GM:そりゃ〈情報:FH〉だろ。
悠次:ふむ、“ギブ&テイク”、“FHメッセンジャー”、情報収集チーム、コネ:FH幹部で良いか。
GM:目標値は11ね。
悠次:ダイス6個か……うむ、達成値20。
GM:高っ!? じゃあ問題無く分かるね。狭間さん、コードネームは“アバドン”。とあるFHセルに所属しているオーヴァードですね。で、能力等は不明っす。残念な事にこの時点では。
悠次:不明、だと? はぁ、なるほど。
GM:彼の所属しているセルは、結構昔からあるセルみたいですね。ただ余り目立った活動はしていなかったようですが、ここ最近幾つかの大きな事件に関わったりしているようです。
悠次:その大きな事件てぇのは、俺は?
GM:お前は……知ってても良いか。“遺産”とかレネビ絡みの事件だね。
悠次:……なるほど。
GM:そういった活動に積極的に取り組んでいるセルですね。
悠次:ほう、それが俺に会いたいと。それは非常に興味深い。よし、じゃあ行こうではないか。
GM:ではこの狭間さんという方が現れます。唐突に。
悠次:唐突に。見た目どんな感じ?
GM:見た目? 和服を着てるね。四十歳位のおっさん。
悠次:和服を着た四十位のおっさん、如何にも胡散臭ぇな(一同笑)。
ヴィンセント:まぁ、胡散臭いですねぇ(笑)。
GM:袴姿的な感じかな? そしてちょっと髭があって、そんな感じのおっさん。
悠次:あぁ……見ただ
けでこいつは信用ならねぇて思うわ。
GM:「あなたのレネゲイドの知識に関する噂は兼々聞いておりましたよ」、と社交辞令を含めた挨拶をしてくれます。
悠次:俺なんて噂にもなってねぇよ。こんなボロッボロのセルに居ついてるんじゃな。世辞は良い、用件を言え。
GM:「あなたのセルに協力をして欲しいのですよ」
悠次:協力だと?
GM:「実は我々の独自に入手した情報によると、この街の付近にとある……まぁ、レネゲイド絡みの物品が隠されているというのです。これが我々の求めているモノの可能性が非常に高い。ですので我々はこれを入手したいと考えています」
悠次:はぁ、なるほど。
GM:「その為に調査をしたいのですが、この街のUGN支部の連中は非常に戦闘力が高く、まともにやったら勝てないという噂を聞きまして」
悠次:あー、それは聞いてるよ。沙樹……“マスターギガント”から。
GM:「ですのであなた方には彼等の攪乱を頼みたいのですよ」
悠次:チッ……正直乗り気しねぇなぁ。そもそもお前等の目的ってのは何だ?
GM:「それは……ここではまだ口にはできませんね」
悠次:……報酬は?
GM:「報酬、ですか。そうですね、あなたの“欲望(ネガイ)”を叶える為に我々の力をお貸ししましょう」
悠次:ほう。正直信用ならな過ぎてやばい(一同笑)。
ヴィンセント:まー、まず間違いなく、アレですからねぇ。
悠次:〈情報:FH〉20出たから何か追加情報ないっすか!?
GM:無いね(笑)。オープニングの情報収集だからそんなもんだよ。ま、現時点ではね。あと分かるとするなら……こういう風に言うな。「あなた方にも事情があると思います。協力出来ないのなら出来ないでも構いません。その代わり、我々の邪魔をする事だけは止めて頂きたい」
悠次:へいへい。
GM:「我々のメンバーが揃うまで後一、二週間は掛かるでしょうから、その間この街で動くと思いますが、できれば協力してもらえると有り難いですね」
悠次:分かった分かった、善処する。
GM:そういう訳で、去っていきます。《瞬間退場》ですね。
悠次:……仕方ねぇなぁ。今回“マスターギガント”の扱いは?
GM:居ても良いよ。居なくても良いよ。
悠次:分かった、じゃあ居るってことで。さて、こちらも動いていきますかね。
GM:ならこれでこのシーンは終了ですね。
シーン3 宝具殿の竜  シーンプレイヤー:ヴィンセント
 竜は、そこに居た。巨万の宝具が眠る蔵の中、悠然とした態度でそこに居た。ひっそりと、しかし確固たる存在感を持って。
 そしてそこに、竜の眠りを覚ます者が一人。この竜と対等以上に語る、綿密な計画者が。

GM:で、最後Eさん? ゼノスだよね?
ヴィンセント:ゼノスだね。コードネームは“ファフニール”です。
GM:“ファフニール”さんね。美術館の館長やってるんだっけ。
ヴィンセント:そうだよ。美術館の奥底でワインでも飲んで過ごしてるよ。
博:ダメ人間だこれ(笑)。
GM:じゃあいつも通りあなたがワインを飲んでいるとね、フッと《ディメンジョンゲート》が開きます。
ヴィンセント:フッ、無断で我が蔵に来るとは無粋な客だ。
GM:「これはこれは、失礼致しました」と言って都築京香が現れます。
ヴィンセント:あっらー、お久し振り。前貰った“百鬼夜香”とても良かったですよ。
GM:「ありがとうございます。実はですね、今回あなたにお願いがあって参りました」
ヴィンセント:申すだけなら申してみよ。
悠次:随分偉そうだなおい。
GM:「とあるゼノスのメンバーに強力な“遺産”の管理を任せているですが、それを狙ってFHのセルが動いているようなのです」
ヴィンセント:ははぁ……(悠次の方を見ながら)。
悠次:俺関係無い、俺関係無い。
GM:「その“遺産”は大変に危険な物品でして、万が一にも奪われることがあってはなりません」
ヴィンセント:ほぉう。
GM:「と言う訳で、あなたにはこの“遺産”を護っている緋桜理子というエージェントと協力して、FHの手から守って頂きたいのです」
ヴィンセント:よかろう。それは我が蔵に収めても良いのだな?(一同笑)
GM:「そうですね。彼女に協力をする際に、実際にあなたが見てから決めると良いでしょう」
ヴィンセント:ふむ。久々に向かってやるとするか。と言う訳で俺出るよ。あ、今更ながらシーンインのダイスは4。
GM:みんな低いな。まぁこういう話があって、あなたのオープニングは終了です。向かうところでね。
悠次:……向かうって、緋桜さんの神社か? UGNと鉢合わせか。
ヴィンセント:まぁ私見た目普通の人間ですし。
悠次:ドラゴンじゃなかったのか?
ヴィンセント:《ヒューマンズネイバー》ありますから! じゃないと街中歩けないから!
GM:それ言ってたら緋桜さんなんて桜だぜ?
博:歩ける歩けないの問題じゃねぇ(笑)。
GM:じゃ、特に希望が無いならUGNのミドルフェイズから始めるぜ?
一同:はーい。

続きます。

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