ダブルクロスリプレイ-古の遺産- その7

ダブルクロス3rd

※これ以前の内容を読んでいない方は、先にそちらを読むことをお勧めします。

シーン3  不真面目な者  シーンプレイヤー:支部長

 この男は、ある一点しか見ていない。的確に標的を捉え、穿つ。それ以外見えていない。故に他者からは不真面目に見えるかも知れない。いや、実際不真面目なのかもしれない。
 しかし、この男のレネゲイドは、確実に敵を捕らえる。それは間違いないのだ。他のことは、他の者が補えば良いだけである。そのための組織だ。
 そうして支部長は、いつも通りにゲームをする。やはり、不真面目なだけかもしれない。

 

支部長:シーンイン! (ダイスを振る)うわ、しょっぺー。今43。
GM:じゃあ支部長自ら緋桜さんの所へ行くと、緋桜さんが目を覚ましていますね。話をしてくれます。
支部長:おう、話せ話せ。
GM:「封印はまだ完全に破られた訳ではありません。恐らく封印を破るのに必要なエネルギー、それをこうして街の住人から集めているのでしょう」
支部長:……ふーん。
GM:「封印が破られた場合……この程度では済まないでしょう」
支部長:はぁ、そうですか。
GM:「このままでは封印は時間と共に弱まり、いつかは破られてしまいます。ですが、今の状態ならば再封印も可能でしょう」具体的に言えばね、シーンとか戦闘ラウンドが進む毎に難易度が上がっていくよ。
ヴィンセント:マジで?
支部長:という話を今聞きました。状況としては、今起きた何とか君の横で話を適当に聞いてたってことね(一同笑)。
博:真面目に聞いてやれよ!?
悠次:……じゃあ、乗り込むか?
ヴィンセント:また《瞬間退場Ⅲ》されるくね?
GM:いやもうしない。あれ都合上やっただけだから。
支部長:そういやインターン生遅いなー。
博:羽溪さん戻ってきてないよねそう言えば。
悠次:じゃあ戻ってくるよ。……これシーンインしないと駄目だったり?
GM:戻ってきて情報共有するならね。
支部長:封印が破られるとか、この情報俺しか持ってないからね!(一同笑)
悠次:クソがっ! えーっと……(一同爆笑)。
支部長:良いねー、飛ばしてるねー!
ヴィンセント:次のボスが決まったね。
悠次:あーもう! 《ディメンジョンゲート》合わせて今86!
GM:早くね!? 支部長と羽溪さんシーン数一緒だよね殆ど。
悠次:10とか8ばっか出てるからなぁ……。
支部長:で、情報共有ね。かくかくしかじかだって。
悠次:なるほど。どうせゲームしながら聞いてたんだろうが。
支部長:足りないとこはほら、何とかさんが補足してくれるから。
悠次:寧ろ緋桜さんから全部聞くわ。
GM:じゃあ共有オッケーね。特に何も無ければ突っ込むのは可とするよ。
悠次:……折角シーンインしたから何か調べてぇな。でも詳しい情報とか分かんねーんだよなぁ。
GM:……あ、そうだ。緋桜さんから追加がもう一個あったわ。「恐らくあの付近の私の領域は、既に奴等に乗っ取られているでしょう。奴等からの妨害が入るのは間違いないと思います」
ヴィンセント:マジで? “百鬼夜香”的なものでレネゲイドビーイングパワーでも上げられない?
GM:え、それで緋桜さんのレネゲイドビーイングパワー上げるの?(笑)
ヴィンセント:おう、使用回数一回使ってやるよ。
GM:なら後々の判定の難易度を若干下げてやるよ。
ヴィンセント:やったね。
悠次:しかしそれにしたってオルクスの領域か。突破が面倒そうだ。
GM:「既にどのような形に私の領域を変えられているかはもう分かりません……」
悠次:仕方ねぇ。力技で突っ切るぞ。
ヴィンセント:じゃあ神社の境内に集合する?
支部長:現地集合っすか!?
ヴィンセント:いやどっちでも良いけど(笑)。
GM:それじゃ、購入したいものは各々購入しても良いよ。
支部長:え、購入するとシーンインすることができるんですか?
GM:そうですね(笑)。
支部長:しかし買う物って何があるんかなぁ。良いや、行こう。
GM:了解、それじゃ進めるよ。
シーン4  異形の領域  シーンプレイヤー:All player
 狂っていた。それは比喩ではなく、文字通り狂っていた。一面満開だった桜の森は、今や赤と黒が埋め尽くす荒廃した領域と化していた。
 そしてその奥から、禍々しい災厄が毒を振りまいている。猶予はない、オーヴァード達は進撃を開始する。

 

GM:現地集合して、また《ワーディング》張って“まよひが”突入でオッケー?
一同:オッケー。
GM:シーンインどうぞ。
博:うわ、8!?
ヴィンセント:ふむ。
支部長:しょっぱ。
悠次:……すいませんでしたあ!?
GM:……皆さん侵蝕率を教えてくれませんか?
支部長:45。
博:57。
ヴィンセント:59。
悠次:…93。
GM:一人おかしくね?(一同爆笑)
博:ミドル戦闘ありました今回?
悠次:《ディメンジョンゲート》2回に《千変万化の影》で自発的に8は上げてるけど……。ダイス運が酷過ぎた。
GM:まぁ頑張って(笑)。

 

◆第一ラウンド
GM:それじゃFS判定行くよ。最初は難易度6で、技能は〈知識:レネゲイド〉か〈RC〉。エフェクト組み合わせは無しで。
ヴィンセント:オッケ。これは道を切り開いて行くの?
GM:最早空間が原型をとどめておらず、何処へ進めばいいか分からない。そこでレネゲイドの流れを読み、あるいはコントロールすることで何処へ進めばいいかを探索する。
悠次:支部長、先手だ。
GM:おっと、その前にまず誰か代表者が1d100振れや! 今回は忘れないぞ(笑)。
悠次:俺が行こう。えっと、63。
GM:63? あるかなきかのチャンス。ラウンド中最大達成値+10。最大達成値がこのラウンド中30から40になりました。
悠次:おっしゃぁ!</div >

ヴィンセント:善し。それじゃまず……支部長あなたは〈RC〉で振ると良いですよ。
支部長:うん、俺〈RC〉7って書いてある。で、【精神】13だからダイス13個ね?
博:13て(笑)。
支部長:(ダイスを振る)はい、19。7足して26ね。
GM:おぉ、じゃあ一気に進行度3獲得ですね。
支部長:やったぜ。
GM:支部長の類稀なる感覚によって、正しい道を切り開くことができましたね。
ヴィンセント:いや、支部長のPSヴィータから光が放たれて道を示したんだろ(一同爆笑)。
GM:支部長そのヴィータ何でできてるんすか!?(爆笑) じゃ、じゃあ次は誰かな? まだ判定は変わらないです。
博:行動値25で俺。だけど……。
ヴィンセント:【精神】1か、全然駄目だな。
悠次:これ支援判定はねーの?
GM:支援判定は〈知覚〉かな。でも難易度6だぜ?
博:1稼げれば良いか。では〈知識:レネゲイド〉レベル2あるからそれで。ダイス1個で……おぉ、回った! 18になったから達成値20!
GM:え、進行値3ゲット? すっげ……じゃあここで判定が変更になります。
悠次:ノー!?(一同笑)。
GM:周囲の光景が変わります。今までは地獄のような一面真っ赤な空間だったんですけど、突然地面が泡立って真っ赤な人形のようなものが襲い掛かってくるよ。こいつらを蹴散らすので、以降判定は〈白兵〉〈RC〉〈射撃〉ね。難易度は9。
ヴィンセント:攻撃系か。
GM:で、ラウンド終了時に1D点のダメージを受けます。
ヴィンセント:装甲は有効か?
GM:無い。出た目のHPを減らしてもらう。
悠次:……で、《コンセントレイト》は?
GM:今回は有りだよ。
悠次:有りね。ダメージ与えられないエフェクトでもオッケー?(一同笑)
GM:達成値だから良いよー。
ヴィンセント:じゃあお願いします。
悠次:えー……じゃあ“バックキャスター”使用。〈知識:レネゲイド〉で判定を行います。エフェクトは《コンセントレイト:バロール》に《死神の瞳》……で良いかな。これで侵蝕は99。
博:一気に稼いでくれよー。
悠次:俺《コンセントレイト》2レベルなんだよな。……えっと、33。
GM:結構高いね。進行値4獲得。
悠次:ダメージを与えられないエフェクトで蹴散らすぜ!(一同笑)。
GM:で、蹴散らされた結果、謎の人形の出現は停止しました。
ヴィンセント:マジで。
GM:代わりに今度は周囲に霧が立ち込めてきて道を遮ろうとしてきます。
悠次:……霧が出てきたな(一同爆笑)。
GM:以降判定を〈知覚〉に変更。難易度は8。
ヴィンセント:0レベルなんですけどねぇ。(ダイスを振る)お、9出た!
GM:お、じゃあ1点獲得で。まだ霧のままだね。じゃあ2ラウンド目入ります。

 

◆第二ラウンド
GM:さぁ、代表者は1d100です。
博:88!
GM:突破口の発見。このシーン中最大達成値+10!?
支部長:来てるねー。
ヴィンセント:シーン中か!
GM:そうです。以降最大達成値が40に変更です。
支部長:で、僕?
悠次:〈知覚〉で8だな。
支部長:平目なんですけどー。(ダイスを振る)回って、17。やったぜ。
GM:2点獲得ね。
悠次:調子良いな、支部長。
GM:次は? 吉塚さん?
博:私ですね。え、〈知覚〉?【感覚】で12個振っちゃえば良いんでしょー? (ダイスを振る)回んねーな、9だ。
GM:じゃあ1点か。まだ変化無しだね。
悠次:マジか!? くっそ、支援はどうなってる?
GM:支援は【精神】で、難易度7だね。
悠次:おいレネビ、支援したら〈知覚〉はいけるか?
ヴィンセント:技能0、ダイス数は4だぞ。
悠次:支援で+3入れれば……5出せるよな?
ヴィンセント:まぁ4個振ればな。恐らく。
悠次:じゃあ支援するぞ。……良し、成功だ。
GM:成功か、なら+3して良いよ。
ヴィンセント:良いだろう、儂が出るぞ。(ダイスを振る)お、8がある。11だな。
GM:2点獲得? なら霧が晴れます。
支部長:ようやくか。
GM:以降道がまた変わります。辺り一面が荒野のような広い空間が現れます。
支部長:突然の荒野か。
GM:荒れ果てた土地です。悪路を進むことになるので、判定を【肉体】、難易度7に変更。
支部長:無理ゲー。
悠次:肉体派一人しかいねぇ。
GM:じゃあ次ラウンドね。

 

◆第三ラウンド
悠次:1d100振るぞ? 55だ。
GM:55? ……お前なぁ。膠着した進行。修正は特に無い。
悠次:あぁ、オッケオッケ。
GM:お前等悪いの引けよなー、悪いの。面白くねぇ。
ヴィンセント:順調すぎて不気味だな。
支部長:で、【肉体】7以上?(ダイスを振る)あー、駄目だったー!
悠次:ダイス1個じゃなぁ(笑)。
博:支援はできなかったんすか?
GM:支援は【感覚】だね。進みやすい道を探索する感じで。
博:あーどうしよう。【肉体】3なんだよなー。
支部長:行ける行ける行ける行ける行ける行ける! 行けるでしょー。
博:ここでダメなのが私なんですよ。
支部長:いや行ける行ける。大丈夫。
博:えー……あっ回った。13!
GM:回った!? 2点獲得か……。
支部長:素晴らしい。
GM:じゃあ悪路は終わった。
悠次:速いな。
GM:悪路はな。では最後だ。切り立った崖のような場所に出ました。これからは崖を降りて行かなければならない。
悠次:降りる? 下に行くのか。
ヴィンセント:また【肉体】か?
GM:【肉体】っぽいよね? まぁ【肉体】なんだけどね。難易度が上がるだけなんだよね。
ヴィンセント:なるほど。
悠次:ここで【社会】とかだったら面白かったのに(一同笑)。
GM:なに、犯人
と交渉でもするの(笑)。
悠次:すいません登ってきてもらえませんかー!(一同爆笑)
GM:【肉体】の難易度は10で(笑)。支援は再び【感覚】で。
悠次:行動回すわ。待機。
ヴィンセント:儂か。だが平目で10だろ……あっ駄目だ9しかない。
GM:ロイス切って達成値上げる手も有りだよ?
ヴィンセント:いや、無いわ。そういうのは無いわ。残念だがすまん。だってエフェクト組み合わせ無しなんだろ?
GM:【肉体】のエフェクトあれば良いけど。
ヴィンセント:無いわ。
悠次:さて、どうするか。
GM:あ、ここで情報をあげとこう。このFS判定の終了は3ラウンド経過ね。
悠次:……待て、これ3ラウンド目じゃねぇか?
GM:うん。終了条件満たせなかった場合は……終わってから言おうかな。
悠次:“バックキャスター”使うしかねーじゃねぇかよ!? あぁもう、残しておきたかったんだが仕方ねぇ。この崖ただの崖じゃねぇだろうと気付いて、レネゲイド濃度を見る。判定を〈知識:レネゲイド〉に変更だ。
GM:良いよ。リソース削りが目的だし。
悠次:リソースめっちゃ削られてるよ……。えっと“バックキャスター”を使って、専門家:レネゲイド、専門書:レネゲイド、サポートスタッフ、更に《千変万化の影》。これで固定値23。ダイス12個。
ヴィンセント:頑張れ。
悠次:回った、これで最大だ。達成値40。
GM:はい、これでクリアーですね。
悠次:あぁ、無理矢理突破してやったぞ。

続きます。

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