ダブルクロスリプレイ外伝-量子Ⅱ- その4

ダブルクロス3rd TRPG

※これ以前の内容を読んでいない方は、先にそちらを読むことをお勧めします。

クライマックスフェイズ 宇宙よ、我が手に
 宇宙は離れすぎている。故に、届かぬ。故に、神秘的だ。科学の輩として、そのような事は認められぬ。私は神秘を、オカルトを排除する。そしてそれを証明するのだ。
 さぁ、オーディエンスよ。しかと見届けるが良い。これが科学の成果なのだ。

GM:さて、四階です。
孝二:扉をぶち破ります。
GM:ここも同じように、簡単に蹴破れます。中には巨大な装置が置いてあります。そしてそこには、非常に楽しそうに実験をしている男の姿があります。また、その周辺に何人かの人間もいますね。
キーガン:ほう、我らが同志の姿もあるのか?
GM:ありますね。
キーガン:おぉ、我らが同志! やっと会いまみえたな!
GM:キーガンが叫ぶも反応は無いですね。では、楽しそうに実験をしていた男が気付きます。「おや、キミ達も実験を見に来たのですか?」
キーガン:ハッ、私はこの実験装置を破壊させに貰いにきた!
GM:「何を言っているんでしょう、よく分かりませんね」
:今すぐその危険な実験を止めろ!
GM:「危険? それは承知ですよ。これは宇宙の物質を調べるための重大な実験なんだ。止めるわけには
孝二:止めろ!! ぶっ飛ばすぞ!!!
キーガン:口で言っても分かりそうにないな、実力行使だ。周囲の機械を凍らせるぞ。
:俺はコンセントを抜くぞ。
GM:「はは、この装置は極低温で動作するものなのでな。それに今時電気に頼るのは遅れている。これらは全てレネゲイドによって動作しているのだよ」
キーガン:くっ、ならば今度は氷と炎によって結合粉砕を……。
GM:「まぁ、良いでしょう。そろそろ実験が開始できますので。良かったらキミ達も見ていきなさい」と、言う訳でクライマックス、最終戦突入ですね。あ、シーンインのダイス振れやお前等。
:9。侵蝕は70だ。
孝二:3出た。81だ。
キーガン:クッ、私まだ68しかないぞ。
GM:実験を前にしてすごくニコニコしている男を前にして、キミ達は悍ましい感覚に襲われます。衝動判定ですね、判定は〈意思〉で目標値は9。
キーガン:成功。
孝二:成功。
:失敗。衝動は飢餓だから……波に飢えているのだ俺は!! ここには波が足りない!
GM:何を言っているんだお前は。じゃあ風は暴走しますね。では全員侵蝕率を2D増加させて下さい。
孝二:6出た、87になったぞ。
キーガン:13か、まずまずだ。
:9、今79だね。まだいける。
GM:さぁ、最終戦開始だぜ。

◆第一ラウンド

キーガン=ウィルソン ……9 → 24
Pr. 原口 ……24
月音風 ……17
九塚孝二 ……4
トループ×2 ……3

GM:では、戦闘開始です。敵は2体、Pr. 原口と強化型オシレーター、あとトループ2体です。
キーガン:これは機械の方も壊さないかんのか?
GM:まぁ、これを見てもらえれば。セットアップ前ですが、オシレーターがEロイス“予告された終焉”を使用。これを破壊できずにシナリオが終了した場合、キミ達は死亡します。
:なら破壊は絶対か。
GM:更にPr. 原口、Eロイス“悪意の伝染”を使用。この場を封鎖します。「この世紀の実験、きちんと見て行って下さいね」
孝二:しまった、退路が!?
キーガン:まぁ逃げるつもりもないですけどね。
GM:あとトループが2体存在しますが、これは連れ去られた人間です。倒しても気絶扱いにしときますので。あ、ちょこっと弄られているのでちょっとだけオーヴァード化していますが。
キーガン:あぁ、我らが同志も操られているのか。
GM:では、セットアップどうぞ。あ、初期位置はボス達が全部同一エンゲージ、キミ達も固まってエンゲージだね。
キーガン《戦陣の火》《空間圧縮》。行動値を15上げつつ、他の奴等から5メートル程離れるぞ。
GM:了解。他は?
:俺は《スピードスター》使うぞ。
孝二:Dロイスのエフェクト《エターナルブレイズ》を使う。
GM:ほいよ。こちらはセットアップ無し。それで、まずはキーガンか。行動どうぞ。
キーガン:ふはははは!! まずはマイナーでエンブレム、“深淵なる知識”を使用。このメインプロセス中、攻撃が命中した相手に重圧と放心を与える。私が持つこの旧支配者達の知識が、貴様等を狂気へと導くだろう!
GM:おい、一人だけ別ゲーをやるな、おい(一同笑)。
キーガン:メジャーアクション、《コンセントレイト:サラマンダー》《憎悪の炎》《コキュートス》。対象は全員だ!
GM:……《憎悪の炎》だと!?
:え、全員ってトループも巻き込むの?
キーガン:初手だし死にはしないさ。いくぞ、達成値……29! 1足りなかったか。
GM:ふむ、Pr. 原口はリアクション、《領域の盾》をトループに使用。カバーリングさせるぞ。
キーガン:げ、トループに使うのか。あれ、これトループ死ぬんじゃね?
GM:気絶扱いにするから全力で来いよ。他の敵はリアクション無し。ダメージどうぞ。
キーガン:ダメージは、28点。シーン攻撃。命中すれば重圧・放心・憎悪だ。憎悪の対象は私ね。
GM:カバーリングをしたトループは攻撃を受けて気絶するな。もう一つのトループは生きてる。オシレーターは……大分硬いという情報があったように、ピンピンしてますね。
キーガン:まぁ私の攻撃はダメージを与える目的では無いからな。Pr.にバステ入れられなかったのが残念だが。
GM:次の行動はPr. 原口。「邪魔をしてもらっては困るんですよねぇ」と攻撃をしてきたキーガンに向かって攻撃だ。《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《小さな塵》《アームズリンク》……あと、先に謝っておく。《運命の雷》
キーガン:何だと……!?
孝二:効果は何なんですか?
GM:ブラックドッグのエネミーエフェクト、ガード無効だな。装甲は有効ですよ。
キーガン:馬鹿な!? 私の装甲値は0だぞ!!
GM:追加で《マスビジョン》
キーガン:……オッケー。死んだなこりゃ。
GM:甘んじて受けてくれや。ダイス18個で……達成値29、イマイチだな。
キーガン:一応ドッジを試みてみようかな、奇跡が起きればね(ダイスを振る)。おう、出目は良いがクリティカルしていない。
GM:残念。ダメージは46点。Pr. 原口の放ったエキシマーレーザーがお前を襲うぞ!
キーガン:ガードすれば耐えてたんだがなぁ。《リザレクト》するぞ、侵蝕率8増加。これで今侵蝕は101だ。
GM:100突破おめでとう。次は風か。
:【行動値】17だからね。えっと、まずマイナーで暴走解除からの、《主の右腕》《光の手》《サイレンの魔女》で行きます。
GM:サイレン? ミドルでコンセ使ってたような……サイレナーなのに何故コンセを取ってしまったのか。
キーガン:寺生まれのRだから仕方ない。
:対象は敵全体で。ダイスは9個で……サイレンだが1個回ったな、18。
GM:ふむ。オシレーターはリアクションできないし、Pr.は《領域の盾》でカバーしてもらうため、こちら判定は無いな。ダメージどうぞ。
:(ダイスを振る)ダメージは、25か。そこに《スピードスター》の効果を入れて42だ!
GM:あ、しまった。《スピードスター》あったか……。てことはこれ以降は火力落ちるんだな。装甲無視として……良いでしょう。トループは消えましたね。
キーガン:良し。それで次はオシレーターか?
孝二:中々回ってこない……。
GM:近接型の宿命。オシレーターは既に起動しています。それで……実はオシレーターのHPが半分を切っておりますので……
キーガン:憎悪あるから私のエンゲージ以外狙えませんよ。シーン攻撃なら仕方ないが。
GM《マスビジョン》《覇王幻魔眼》《斥力の槌》《スターダストレイン》
キーガン:……はーい。《時の棺》で。
GM:(声にならない叫び)。
キーガン:宙に浮く魔眼から黒い炎が発せられる。燃えよ、ツァトグァの炎よ!!
GM:うわ……狂ってるわ。SAN値ゼロだわこの人。
孝二:な……攻撃が、消えた?
GM:Pr.は「なっ!? 光が出てこないだと!? アライメントを失敗したのかもしれん!」と(一同笑)。
:いちいちリアルを絡めるのは止めろ(笑)。
GM:さて、どうぞ。
孝二:俺ですよね。マイナーで《氷炎の剣》《地獄の氷炎》……武器作ると移動できないんでしたっけ。
GM:あぁ、移動してないからな……。じゃあ武器作って終了になるかこれ。
孝二:じゃあ、メジャーで移動ってできます?
GM:それは良いよ。ならエンゲージしたということで終了かな。


◆第一ラウンド
Pr. 原口 ……24
月音風 ……17
キーガン=ウィルソン ……9
九塚孝二 ……4

GM:第二ラウンド、セットアップはあるか?
キーガン:《戦陣の火》はシーン1回だから無いな。
GM:ふむ、ならばPr. 原口からか。Pr.は……《時の棺》見せられたからなぁ、多少本気だ。ただ《運命の雷》は使い切ってるんで、《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《小さな塵》《アームズリンク》《マスビジョン》、だな。チッ、お前らが同一エンゲージにいれば範囲にしたのに。
キーガン:一人離れたからな、私は。
GM:仕方ねぇ、それで攻撃します。達成値は……そこそこ回るな、37だ。
キーガン:まぁそんなもんだ、ガードするぞ。《氷盾》使って、盾込みでガード値22だ。
GM:ダメージは、42点。
キーガン:20点通るのか、まぁ倒れるな。仕方がないからPr.にロイス取得してタイタス昇華。貴様の所為で我らが同志が傷ついたではないかどうしてくれる!!
GM:言っちゃ悪いが、お前の所為だろ(一同笑)。次どうぞ。
:えっと、マイナーで《ライトスピード》。メジャー二回やるぞ。
GM:え、C値上げちゃうの?
キーガン:サイレン1個も回らなくなるぞ?
:えっ。
一同:えっ。

PL審議中

キーガン:寺生まれのRってソードワールドやクトゥルフは憶えれるのにダブルクロスは何か駄目だよな。
GM:いや、全体的にPC側に回ると駄目な気がするわ。
孝二:どうするんすか?
GM:今回はそのままやろう。あとで修正時間与えるわ(笑)。

《主の右腕》《光の手》《サイレンの魔女》で行くぞ。《ライトスピード》は無しにする。
GM:流石にもうカバーできないからなぁ。
キーガン:オシレーターにカバーさせても良いのよ?
GM:やだよ、何でオシレーターに倍ダメージ与えないといけないんだよ。
:(ダイスを振る)回った、28だ。
GM:うげ、回るのか……Pr.は回避を宣言。
孝二:回避するのか。
GM:素だけど……無理だよなー。ダメージどうぞ。
:ダメージは、27点。ギターが光って波を全域に飛ばすぞ!
孝二:ギターが光るのか(笑)。
GM:装甲無視かー……ちょっと痛いなぁ。オシレーターの方は調子悪そうですね。
キーガン:次は私か?
GM:ちょいまち、「これはまずい!」とPr.が言い、オシレーターの方が《加速する刻》を使用します。
:そっちが使えるのか!?
キーガン:あ、憎悪ありますからね。
GM:……じゃあお前どんどんロイス削ってやるよおお!! 《コンセントレイト・エンジェルハィロゥ》《マスビジョン》《斥力の槌》を使用。強制移動に、攻撃力+25。達成値は……うお、1個しか回らん。達成値19です。ただ判定前にPr.が《ヘヴンアイズ》を入れていまして、達成値29ですね。
キーガン:29か……ガードだね。《氷盾》を使用。
GM:ダメージは、42点。光の波動がお前に襲い掛かるぞ。
キーガン:ガードしても20点通って、倒れる。くぅ、初手をガードできていれば二撃は耐えていたというのに! その機械にロイスを取って昇華だ。そのような機械、この私がぶち壊してくれよう!
GM:ロイスが削れ切るのとどっちが早いかな? あ、《斥力の槌》の効果で、お前は風のエンゲージに移動してもらうぞ。次は……キーガンだな。
キーガン:私か。マイナーで再び“深淵なる知識”を使用。重圧と放心をプレゼントだ。そして《コキュートス》《コンセントレイト:サラマンダー》。サイレンとは違うのだよ、サイレンとは!
:お、おう。
孝二:あ、コンセントレイト合わせられるのかこっちは。
キーガン:C値7ダイス8個で攻撃だ。(ダイスを振る)達成値は22だ。
GM:十分だろう、Pr. 原口が回避を宣言……回らんな。
キーガン:ダメージ行くぞー、うお低い。24点装甲有効。重圧と放心をプレゼントだ。
GM:あぁ……ギリ足りたのか。
孝二:お?
GM:オシレーターがぶっ壊れました。
一同:おお!
GM:「私の、私の装置が壊れてしまったああああ!!?」とPr.が膝をつきます……Eロイス“衝動侵蝕”発動。
キーガン:何だと!?
GM:オシレーターが壊れたことにショックを受けたPr. 原口の衝動に、キミ達も飲み込まれます。衝動判定、目標値11でどうぞ。
:11!? あ、回った。
キーガン:18。10個も振ればそりゃ回るわ。
孝二:あ、失敗。
GM:失敗した人は変異暴走:解放です。【行動値】が0になります……が、大した意味はなさそうだな。そして侵蝕率を2D上げて下さい。
キーガン:げ、14上がって131。次喰らったら倒れとくわ。
:13増加したから111か。
孝二:108まで上がってしまった。
GM:じゃあ……どうぞ!
孝二:全力を以てPr. 原口を葬ります。《コンセントレイト:サラマンダー》《炎の刃》《アームズリンク》《バリアクラッカー》を使用します。ダイスは15個、C値7で!
GM:うむ、止めを刺してくれ……。
孝二:達成値、30!
GM:Pr. 原口は回避しようとします。
キーガン:放心で2個減らせよー。
GM:む、そうか……はい、無理です。
孝二:攻撃力は、55点!! 炎の剣で一閃する!!
GM:……はい。Pr. 原口は為す術もなくその斬撃を浴び、炎上。そのまま崩れ落ちますね。
孝二:…………よし!!
キーガン:ふぅ、何とか終わりか。早く我らが同志を病院へ連れて行かねば。オーヴァード化してるかもしれないからな、UGNの息のかかった病院にな。
:教授が死んだってことで一面記事かなこりゃ。いや、隠蔽されるか。何にせよこれで解決って感じだな。
GM:はい、そうですね。《ワーディング》もありますし、あとの始末はUGNかFHがやるでしょう。それでは、クライマックス戦はこれで終了です。
バックトラック
GM:バックトラックになります。
:戻りすぎるぞこれ。
キーガン:Eロイスは何個?
GM:6個。
孝二:多いですね。
GM:Eロイス振らなくても良いよ。
キーガン:私は振るぞ。……お、71まで戻った。丁度良いな。
:俺は振らないで、74。良い感じになったぞ。
孝二:振ってみたら、37になった。
GM:初期34で37まで戻ったのか。
孝二:人間に戻れませんかね?
GM:無理ですね。まぁなんにせよこれで、キミ達は日常に戻る事ができるでしょう。お疲れ様でした!
一同:お疲れ様でした!!

と、言う訳でセッション終了となります。エンディング? 体験版なのでありません。
このシナリオはハチタバにダブルクロスの大まかな流れを掴んでもらうために作成したものです。ぶっちゃけ情報収集なんかはほぼ無しでもクリアできますし、ボスもそこまで強くはないですからね。
経験点に関しては初期+50点なのでそこそこみんな強かったです。
さてこの次に控えているシナリオが本番なのですがそれはまだ手を着けてすらいないので……今年中には完成させます、はい。

楽しんで頂けたのなら幸いです、ではではー。

コメント

タイトルとURLをコピーしました