ダブルクロスリプレイ外伝-量子Ⅱ- その3

ダブルクロス3rd TRPG
※これ以前の内容を読んでいない方は先にそちらを読むことをお勧めします。


ミドルフェイズ

シーン1 二兎を追う風  シーンプレイヤー:月音風
 月音には自信があった。それはレネゲイドの精度でもあるし、自身の情報拡散能力にもあった。しかしそれらを統括するのはまた別の技術であるという事に、彼自身は気付いていない。

GM:さて、次は通常はPC1なんだが、判定とかのやり方を見てもらうために――風さんから行きましょう。シーンインどうぞ。
風:了解。(ダイスを振る)えっと、8。
GM:ふむ。キミは謎の波長を察知しているので、理学部の方で異常が起きていることは既に分かっています。そこへ向かっている所です。ただし詳しい場所に関しては実際に調べて見ない事には分かりません。
風:ふむ、なるほど。
GM:なので、発生源の調査。または他に何か調べたいものがあるならそれを調べる事はできるぞ。フレーバーではあるが例の、怪しい留学生の噂も知ってる訳だしな。
風:じゃあ……波長の源の方に向かいながら怪しい留学生の調査をします。
GM:欲張りすぎる(笑)。それなら目標値上げるぜ?
キーガン:むしろ甘いな。
GM:技能は〈情報:ウェブ〉か〈情報:噂話〉で良いか。目標値は留学生が7、場所は9としよう。流石に予定より上げるぜ。
風:しまった、【社会】は1しかなかったな……あ。
GM:ファンブル(笑)。
キーガン:寺生まれのRさん流石ですわ。
GM:ま、二兎を追うものは一兎をも得ずって所だな。
風:歩きスマホは危険だな、やっぱ。壁に頭ぶつけた。
GM:大学生じゃない人間が歩きスマホしながら校内に入り込んで頭ぶつけるとか、怪しんだ警備員が声掛けるまであるぞ。
キーガン:クトゥルフだったら以降ペナルティまであるぞこれ。
GM:……と、いうわけで無意味に終わったなぁ。

 

シーン2 同志達の集い  シーンプレイヤー:キーガン=ウィルソン
 レネゲイド星人の痕跡は絶対的に探らねばならない。これは我々の使命であり目標である。これらのピースを掻き集め、少しずつ組み合わせなければならないのだ。偉大なるレネゲイドよ、お待ち下さい。いあ、いあ、ふたぐん。

GM:次、宇宙友愛協会行こうか。
キーガン:レネゲイド星人の痕跡を探索するぜ!
GM:うん、張り切るのは良いがシーンインしようか。
キーガン:8! これで50だ!
GM:加速してんなお前。
孝二:これで戦闘での出目が悪くなるんですね分かります。
GM:と、言う訳でキミはレネゲイド、星人の……あーもうこれ違和感あるわぁ(一同笑)。ゴホン、レネゲイド星人の痕跡を調べるのですね?
キーガン:そうですね。
GM:使用技能は〈知識:レネゲイド〉か、あと宇宙関連のがあるならそれでも良いよ。
キーガン:えー、〈情報:学問〉しかないな。
GM:流石に学問で調べるのはきついと思います(笑)。
キーガン:あと一応〈情報:UGN〉はあるけど。
GM:何故に。あー、まぁUGNのデータベースは使っていいよ。目標値はそんな高くない、6だ。
キーガン:許可が出たんでUGN使わせてもらうぜ。さらに、私が留学に来て作り上げた宇宙友愛協会学内サークルの情報網を活用させてもらおう。
GM:待て、サークル作るの早い(笑)。おい留学生。
キーガン:既に何人か洗脳して勧誘したぞ。
GM:何か不穏な言葉が聞こえた……。
キーガン:クク、布教だよ、布教。まぁ、そういう設定で情報収集チームを使って大学内を捜査するぜ。
GM:オッケー。ガンバレ。
キーガン:(ダイスを振る)えっと、出目が4と5だから、固定値足して8。
GM:成功か。情報収集チーム優秀やね。調べていくと、連れ去られた痕跡は理学部棟へと向かっていることが分かった。
キーガン:ふむ、あそこは前々から怪しいと思っていた。
孝二:確かに。深夜にも明かりが消えない。
GM:んで、流石に中のどの部屋に入ったか等は分からなかった。
キーガン:なるほど、これは私自らが乗り込むしかないという事だな。
GM:その通り。その位やらないとちょっと厳しい。または経過を観察する位か。
キーガン:いや乗り込むよ、一人で。同志よ、ありがとう。私はこれから一人で捜索を開始するよ、と言ってね。
風:死亡フラグ立ったな。
GM:…………オーケー、分かった。んじゃ先に九塚のミドルを終わらせとこうか。
シーン3 逃走、そして闘争  シーンプレイヤー:九塚孝二
 力が溢れている。今まで感じた事のない力。苛められていた。世界が空しかった。それらを燃やし尽くすような力が、今俺の手元にあった。
 甘くない事は分かっていた。逃げられる筈はないと分かっていた。しかし、今は違う。あの時と違う。俺は――。

GM:はい、九塚君。
孝二:九塚です。
GM:シーンインして下さい。ダイスを1個振って、出た目だけ侵蝕率を上げて下さい。
孝二:5、無難で良い値。
GM:キミは今UGN支部にいます。現状大人しくしていろと言われています……が、キミにとってここは怪しい組織ですねぇ。
孝二:まぁ、そうですよね。
GM:いきなり正義の組織と言われて、更には能力者の隠ぺいを目的としている。
キーガン:自ら正義を名乗る組織に碌なものはない。
孝二:怪しい……。
GM:霧谷さんも優しそうな顔をしていましたが、裏がありそうな感じでした。
孝二:あぁいう人間は大体裏があるって相場だよね。
GM:……どうしましょう?
孝二:……こ、こっそり抜け出せる?
GM:おう、抜け出そうか。
孝二:こっそりと、ガラスをバーンって割って抜け出す!!(一同爆笑)
GM:すごいダイナミックだなおい(笑)。まぁ抜け方は自由に。
孝二:あ、いやこっそり、こっそりね(笑)。
GM:じゃあギリギリ上手い事警備を掻い潜れたという事で。暫くしたら追手がやってくるでしょうが。さて、この後どこへ行きましょうかね?
孝二:……家帰りたいな。私物取ってきたりしたいなー。
GM:えー、それなんですが。家封鎖されてますね。
孝二:ふ、封鎖ですか!?
GM:どうやら既にUGNの手が回っているようです。
孝二:ま、不味いと思って引き返します。
風:露骨なシナリオ誘導(笑)。
GM:まぁ、ね。途方に暮れますねぇ。ではある程度離れた所で……〈知覚〉判定どうぞ。
孝二:〈知覚〉……6かな、達成値。
GM:良いでしょう。ふと、殺気を感じますね。
孝二:殺気ですか。周囲を警戒します。
GM:背後を見れば、視界に映ります。……オールバックで眼鏡の男が。
孝二:あー!? やらかしたー!?(一同爆笑) 向こうは気付いてますか!?
GM:当然。殺気を飛ばしてるんだから。「ふん、オーヴァードだったとはな。あの時殺り損ねたか」と。
孝二:ま、周りの地形的な状況は。
GM:普通の街中です。ですが、周囲の時は止まったかのような静寂。まぁ、これがオーヴァードの持つ能力、《ワーディング》です。所謂ご都合主義結界ですね。
孝二:う、うあ……。
GM:……さてと?
孝二:逃走か闘争、ですか。
GM:よく分かってるじゃないか。……答えは?
孝二:……やりますよ!! こちらも《ワーディング》を展開します!
GM:やりますか、良い度胸だ!
キーガン:ちなみにその位置、大学からの距離は?
GM:近いです。皆さん《ワーディング》の展開に気付いて良いですよ。あ、キーガンは若干遠目なので〈知覚〉判定頼む。
キーガン:〈知覚〉か、えっと……お、9! 問題ないだろ?
GM:あぁ、問題ない。
キーガン:これは……レネゲイド星人の気配!!
風:俺も行く。異常なレネゲイドの乱れを察知した!
GM:良いだろう。ククク、では周囲のレネゲイドが乱れ、揺らぐ。それを宣戦布告と認識した男、春日恭二は「ほう、歯向かう気か?」と構えます。
孝二:あの時はよくも殺してくれたな!! ぶっ殺してやる!!
GM:「随分と威勢の良いガキだが、今度はそうはいかんぞ。ここで息の根を止めてくれる!!」と、髪型を決めながら言います。
孝二:うわキモイ髪型だ!
GM:「……ぶっ殺す!!」と言う訳でミドル戦闘開始ですね。


◆第一ラウンド
【行動値】
九塚孝二 ……4
春日恭二 ……12 → 0

GM:あ、風とキーガンは2ラウンド目のセットアップに登場できるということで。
風:了解。
GM:さて、【行動値】は……意外と春日君速いな。12か。
孝二:8も負けてるのかー。
キーガン:【行動値】は高いけど、逆に言えば〈白兵〉型の癖に無駄なとこが高いってことだしな。
GM:器用貧乏、好きだよ。さて、まずはセットアップどうぞ。
孝二:《エターナルブレイズ》を使用します。
GM:Dロイスか、良いだろう。春日は……《フルパワーアタック》を使用します!
孝二:こ、殺しに来てる(笑)。
GM:【行動値】が0になる代わりに攻撃力が+20されます。
キーガン:流石にすげぇ上がるな……私でも死ぬかな。
孝二:お、俺のHPの半分も攻撃増えるのか……。
GM:まぁ、頑張ってね。先手は取れるからね。
キーガン:いやまて、ここは先手を渡して近付いてもらう方が良いかもしれんな。距離は?
GM:春日と九塚の距離は現在5メートル。
孝二:……そうか、移動したら武器が作れないか。なら待機。
GM:なるほど、了解。では春日の番だな。まずはマイナーで《破壊の爪》《ハンティングスタイル》。素手強化により、お前を殺したあの巨大な腕に変化します。
孝二:はっ、あれはあの……きもい腕だ!
GM:「きもい言うな!!」 まぁ、その後移動。メジャーで《渇きの主》《吸収》《オールレンジ》《コンセントレイト:キュマイラ》。攻撃します。ダイスは13個で……やはり春日か、達成値19ですね。
風:低いな(笑)。
孝二:お、おう。どうすれば良い?
キーガン:回避かガードでリアクションできるな。でもガードじゃ耐えられんだろうし、回避かな。
孝二:【肉体】分振れば良いのか。えっと……回った、けど17。
GM:惜しい。命中ですね。ダメージは、50点。巨大な爪で一閃、春日の攻撃はキミの体を抉るようにして通過した。
孝二:ああああああ、即死だな……。
GM:さて、死亡ですか……《リザレクト》発動ですね。
孝二:えっと、出目だけ回復してその分侵蝕が増えるんだっけ。(ダイスを振る)8だ、なら8回復で復活、侵蝕は61か。なるほど。
GM:洗礼を受けたな。さぁ、次はどうぞ。
孝二:えっと、まずはマイナーか。《氷炎の剣》《地獄の氷炎》で武器を作ります。攻撃力は15点。侵蝕は5上昇。
GM:ふむ。
孝二:そこから、《コンセントレイト:サラマンダー》《炎の刃》《アームズリンク》で攻撃。ダイスは……12個か。C値は8だから(ダイスを振る)達成値30!
GM:おぉすげぇ。春日はガード。オートで《イージスの盾》使用。ガード値22点上昇。《破壊の爪》も1点あるから、ガード値23でガード。
キーガン:たけぇよおい。
孝二:ガードされた? ダメージは……(ダイスを振る)。
GM:おぉ!?
孝二:4Dで32も出たぜ!
風:武器の固定値合わせて47点だな。
GM:マジか、装甲は5あるから19点通ったか……まぁ、まだ大丈夫。「ぐ、まさかっ!? 覚醒し立てでこれ程の力が!?」
キーガン:驚いてるっぽいけど春日だいぶ硬いな……。


◆第二ラウンド
月音風 ……17
キーガン・ウィルソン ……9
九塚孝二 ……4
春日恭二 ……12 → 0

GM:さて、次ラウンド。出てきて良いぞ助っ人共。
キーガン:シーンイン、54になった。
風:1、46か。上がらんな。
GM:謎のミュージシャンと怪しい留学生の登場です。
孝二:……は!?
GM:演出どうぞ(笑)。折角だから行動値順にやるか。
風:なら俺だな。俺はギターを背負ったまま飛び込んで、何だ何だ、喧嘩か? と見渡そう。
GM:「チッ、部外者は引っ込んでやがれ!」
風:だが断る!(一同笑)
孝二:み、味方なのか……?
キーガン:レネゲイド星人の反応はここか! と《ワーディング》に飛び込むぜ。そして奴を見て言う、ディ、“ディアボロス”!?
GM:「き、貴様は……誰だ!?」(一同爆笑)
キーガン:私はキーガン=ウィルソン。ただの通りすがりのアメリカ人だ。
GM:いや、それはおかしい(笑)。春日の方はお前の事は知らないようですがね。
孝二:周りが濃すぎて反応に困る。
GM:うちの卓はぶっ飛んだのが多くてな……私が入ると更にぶっ飛ぶけど。まぁ、進めるぞ。セットアップ何かあるか? 春日は《フルパワーアタック》を使用。
キーガン:ほぉう、ちなみにGM、春日と我らの距離は?
GM:あー、5メートルってことで。
キーガン:成程、なら今回はセットアップは無しだ。先手を譲ってやろう。
風:シーン1回だし《スピードスター》使おうかな。
GM:なら【行動値】順で……風か。どうぞ。
風:《コンセントレイト:ハヌマーン》《振動球》《主の右腕》《光の手》を使用。攻撃するぞ、ダイスは7個、C値8だ(ダイスを振る)。お、達成値は41だ。
GM:たっけぇ、マジか。春日はガードを宣言。《イージスの盾》もな。ガード値は……18点だ。
風:ダメージは50! 光る振動の球が弾ける!
GM:うげ、装甲無視だよな? 春日君はその光を受け止めきれずに、崩れ落ちた……!
キーガン:春日ああああああああ!! 《蘇生復活》とかは?
GM:今回は無いよ。
キーガン:なん……だと……!?
孝二:馬鹿な。
キーガン:やべぇ、何もやってねぇ。ふむ、私が出るまでもなかったという事か。

GM:で、戦闘終了後ですが春日はここで《蘇生復活》。三人相手だし戦意はもう無いよ。「クッ、ここまでのオーヴァードが集まるとは想定外だ……」
キーガン:ふん、やはり貴様は私に倒される運命だったのだ。あの時のようにな……。
GM:「いやお前など知らんぞ」
キーガン:まさか……お前は2号か!?
GM:2号ってなんだ!?(一同爆笑)
キーガン:それで、春日尋問すればいいの?
GM:あぁ、それは次のシーンでやってもらおう。このシーンは終了するよ。

シーン4 尋問? それとも拷問?  シーンプレイヤー:Free
 “ディアボロス”は覚悟した。明らかに狂気が渦巻いている。高校生らしき人間はイジメの反動か躊躇が無いし、外国人からは正気が感じられない。頭によぎった死の予感を拭い去る事が彼にはできなかったのだ。

GM:はい次、出たい人どうぞ。
キーガン:1だ、55。
風:む、ボーナスに2足りない。58になった。
孝二:10出ました。72ッス。
GM:おめでとうございます。それで、春日を捕えたところなんですが。
孝二:さっきはよくも! ぶっ殺してやる!!
GM:「待て、落ち着け! 落ち着くんだ!!」
キーガン:まぁ、待ちたまえ。こいつは貴重な情報源だ。さぁ、レネゲイド星人について知っていることを洗いざらい吐いてもらおうか!(一同爆笑)
GM:「何だそれは!? レネゲイド星人など俺は知らんぞ!?」
キーガン:では質問を変えようか。貴様らはそこの大学の理学部棟で何か奇妙な事をしているだろう? それについて知っていることを話すのだ。
GM:「クッ……話して、なるものか……!」〈交渉〉判定をどうぞ。
キーガン:説得(物理)で良いですか?
GM:アッハイ。
孝二:何だか殴りたいなーと思ってたんで〈白兵〉で説得(物理)します。
風:これは酷い。
孝二:達成値は……うお、回った! 29だ!
GM:春日君泣くって!?(一同爆笑) 流石に満身創痍の春日君は喋りだしますね。「分かった、話す! 話すから止めろ!!」
孝二:分かりました、話してください。
GM:春日は語りだします。「実は、とあるFHセルの要求で人員を集めていたのだ」
風:ふむ。
キーガン:という事は、我らが同志を攫ったのも貴様だということか?
GM:「我らが同志というのがよく分からんが、人は攫った」
キーガン:この男を攫ったのだろう? と写真を見せるよ。きっと持ってるだろ?
GM:あぁ、なるほど。それなら、「……あぁ、そうだ。まぁ奴がどうなったのかは知らんな」
キーガン:そうか、レネゲイド星人の仕業ではなかったのか……。
風:そのFHセルは、理学部棟の波長とは何か関係があるのか?
GM:「波長の事は知らんが、そのセルは理学部に存在しているぞ。本拠地は二階だ。研究施設等はどうやら四階にあるようだが」
キーガン:なるほど、これは二階か四階かどちらかに突入して敵を倒せという事か。
孝二:攫った人間はそこにいるんですね?
GM:「恐らくな。どうなってるかは俺の知る所ではないがな」
孝二:ふむ……他に聞くことありますっけ? 無いならこの人にはもう用事はありませんよね? 始末しましょう。
GM:結構シビアだなお前!?(一同爆笑)
キーガン:キミのような若者がわざわざ手を汚す事もあるまい。それに、こいつは殺す価値もない……と言って、春日の頭を掴んで一瞬で氷漬けにします。
GM:おおおおおおいい!? あ、あぁ……氷漬けの中年が一人。
孝二:良い彫像ができたな(一同笑)。
キーガン:さて、後の処理はあれだな。私の知り合いにUGNとかいう組織の一員がいるから、匿名で連絡しておくか。ということで春日の回収依頼を出しておこう。
風:あぁ、春日捕まったな。
GM:分かりました、“ディアボロス”の遺体は回収しときます(笑)。ま、そう言う茶番はさておき、このシーンはこれで終了ですかね。

シーン5 “量子Ⅱ”  シーンプレイヤー:Free
 そこは小さなセルだった。極少数の人員で、少ない予算で回っているセルだった。しかし、その技術は折り紙つきだ。下手に触れれば大火傷を被るだろう。厄介極まりないそのセルに、飛び込むは果たして夏の虫か否か。

GM:次のシーンですが……理学部棟に乗り込みますかね?
風:乗り込むか、他に情報収集するかだよな。
キーガン:もうこれは罠は嵌って踏みつぶせば良いんじゃないの?
GM:ま、取り敢えずこの情報は先に渡しておこう。二階と四階に部屋を持ってるような研究室となると限られてきまして、ちょっと調べただけで分かります。量子化学Ⅱという研究室が浮かんできますね。
孝二:おっ、なるほど。
キーガン:量子Ⅱという研究室……GMが敵として出ない?
GM:出そうとも思ってたけど無しにした。FH内ではどうやら“クウォンタム・セカンド”と呼ばれているようですね。
風:一体どんな研究をしているんだ? ほら、大学の研究室ならホームページとかで見れない?
GM:実は“クウォンタム・セカンド”のメインサーバーが故障したらしく、ホームページの記録が五年前に戻ってしまっています。因みにこれはリアル話です(一同笑)。
キーガン:悲しみを背負ってるなおい。
GM:まぁそういうわけなので、ネットでの情報収集は参考になりそうにもないですね。
キーガン:ならこれはアレか、〈情報:噂話〉とかで調べれば良いかな。
GM:そうだね、それは使えるだろう。
キーガン:しかし面倒臭いな。敵の居場所分かったんなら乗り込んで良さそうなものだが。選択肢A・乗り込む。選択肢B・情報収集してから乗り込む。さてどっちだ?
孝二:A。
風:A。
GM:おい。いやまぁ良いけど。二階と四階、どっちに乗り込むんだ?
キーガン:まず近い方で。
風:なら二階だろうな。
孝二:偉い奴は上に行きたがるって言いますし。
GM:二階ね、鍵が掛かってます。
風:鍵開け判定を試みます。
GM:鍵開け!? え、えーと、無いかな。
孝二:蹴破ります。
GM:蹴破るのね、ボロい木の扉なので簡単に蹴破れます。中は雑然としていますね。大量の資料や生活感のありそうな机、棚、流し台などが部屋には見られます。それで……人は誰もいませんね。
孝二:目ぼしいものがないか調べます。
GM:なら、〈知覚〉判定かな。目標値は6で良いだろう。
キーガン:(ダイスを振る)3!
GM:お、おう。
風:11でたぞ。
孝二:俺も12。
GM:凄いね、余裕だな。研究室内を漁っていると研究内容が見えてきます。どうやら新しい光源を作ろうとしているようですね。
キーガン:……光源?
GM:光というか、電磁波だけどね。特殊なオシレーターを作ろうとしているようですが、どうやらレネゲイドの影響で出力が行き過ぎてしまっているようです。これが完成して実際に使われた場合、周辺地域にまで被害が及びそうです。
キーガン:これは流石に危ないな。
風:というか何に使うんだこんなの。
GM:最終的には宇宙関連の解析に使うようですね(リアル話)。
キーガン:なんだって!? 実に興味深い……。
孝二:まぁ何にせよ危ないならぶっ潰しましょう。
GM:あと実験装置に関する情報ですが、馬鹿みたいに硬いのと、一度起動したらその後は勝手に動くようです。
キーガン:起動したらやばいのか?
風:起動する前に叩くのが良いのかもしれない。
GM:実験装置は四階にあるようです。行きますか?
孝二:行きます。

続きます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました