クトゥルフリプレイ~Rhapsody in Yellow~ 4日目

クトゥルフの呼び声 TRPG
※これ以前の内容を読んでいない方は、先にそちらを読むことをお勧めします。

10月28日 木曜日 16時30分

KP:では次の日です。

総司:また変な夢を見たりとかはないの?
KP:無いね。やりたいことある人いる?
:放課後スタートで良いなら、次の不登校の人の場所調べたいんだけど。
KP:良いよ、それで行こう。
:場所は分かってるんだよね。五十嵐さんの次のトコへー。V字の逆側かなー。
KP:なら……門倉さんの家ですね。
:門倉さん? 家はアパート?
KP:アパートですね。
:うーん、今回は口実が無いんだよなぁ。どうしよっかなー。取り敢えず、アパートの何階?
KP:三階。
:うーん、扉の前に立って……聞き耳かな。

判定:聞き耳
服部蘭:25 → 96 ファンブル

:あ。
KP:聞き耳を立てようとした所でドアが開きますね。
:「へぶっ!?」探偵の真似事すると失敗するね。
:役に立たないなぁ(笑)。
KP:家から出てきた母親らしき人が、「あら、ごめんなさいね」と。
:「うぅ……痛い。あ、門倉さんですか?」
KP:「え、えぇ。そうですけど」
:「あの、不登校の子供がいますよね? 学校から調査依頼があって、派遣されてきました探偵です!」
KP:「……そ、そうですか。うちの延子は誰にも会いたくないって言ってるから、また今度にしてもらえる?」
:「そこを何とか! この、布団を! 二枚セットで売りますから!」(一同笑)
KP:「何、あなた業者ですか?」と呆れられてますが。
:自己紹介をしとこう。「私、高校生探偵の服部蘭です!」
KP:「あぁ、延子からたまに話は聞いてるわね」
:「マジで!? ちょっと、ちょっと延子さんに会わせて下さい! 私の、私の話を聞きたいんですっ!」(一同笑)
KP:「ちょ、ちょっと……今日は体調が悪いみたいだから、また今度にしてもらえるかしら」と言って断られます。
:「えー……じゃあせめてお菓子だけでも」
KP:「駄目です」と、追い返されます。
:……まぁ良いでしょう。今度は一階に降りて、反対側から家の中を見れるかな?
KP:見れるね。門倉さんの部屋だよね? 目星どうぞ。

判定:目星
服部蘭:50 → 40 成功

KP:じゃあ分かりますね。延子さんと思しき人が、窓際の机に座って本を読んでいるのが見えます。
:本……どんな本か分かる?
KP:うーん、一階から三階を見てる状態で分かるかなぁ。
:本が原色まっ黄色とかなら分かりそうなものだけど。
KP:まぁ、まっ黄色なんだけどね。
:うーん、やっぱりあの本かなぁ。
KP:さて、それを観察しているとですね、奇妙なことに本を読んでいる延子さんの姿が突然ぼやけたかと思うと、次の一瞬には姿が消えてしまいました。
:「……え?」
:そろそろ動き出したかー、やべぇなー。
KP:有り得ないような現象を目の当たりにしてしまったあなたは、成功で1、失敗で1d4のSANチェックです。
:ですよねー。

判定:正気度
服部蘭:60 → 50 成功

現在正気度
服部蘭:60 → 59

:……ちょっと、オカ研に報告した方が良いんじゃないかなぁ。あ、本ごと消えたか本は消えてないか分かる?
KP:流石にそこまでは分からないかな。
:駄目か。じゃあ慌ててオカ研に戻るよー。
KP:オッケーです。

10月28日 水曜日 16時57分

KP:じゃあオカ研に場面を移そうか。美谷部長は部屋にいるけど、他三人はどうする?
総司:俺はまた写本してるよ。部長の隣で。
ルチアーノ:俺もその辺でボーっとしてます。
:どうしようかなぁ。オカ研いないとマズそうなんだよなぁ。
KP:顧問はいないんだよね?
鷹音:いない。
総司:加納はカレー作ってんの?
:ちょっと待って、一つ聞いていい? さっきのV字の件だけどさ、失踪者8人?
KP:失踪というか、一応不登校かな。8人だね。
総司:まぁ一人本当に失踪したけどな。
:部長の家はどこにあるか分かる?
KP:部長の家は分かるけど、さっきのV字の上には乗ってないね。
:うーん……よし、取り敢えずこのシーンには出ない。材料買い出しに行ってるから。
KP:了解。
:じゃあそこに切り込む。「てぇへんだてぇへんだぁ!!」
KP:「ん、どうした?」
総司:「何があった? 迷探偵」
:「人が消えた!」
KP:「何だって!?」と言って部長は立ち上がりますね。
:「具体的に言えば、本! それその本! それ読んでた人が私の目の前で消えました!」
総司:「この本ですか?」と写本中の本を見せるよ。
:「そうそれ! あんた消えろ!」
KP:「……不思議な話だな」
総司:正直ね、大変な事だとは思うけどこの探偵が言うから説得力が無い(一同笑)。
KP:じゃあ、本を既に読んでいて、かつ話に関わった部長と鳴上さんはアイデアロールどうぞ。

判定:アイデア
鳴上総司:75 → 95 失敗
美谷暁彦(NPC):70 → 03 クリティカル

総司:お、部長!?
KP:「もしかしたらその本、第二部じゃないか!?」と言います。
総司:「第二部を読むと失踪するんですか……」
ルチアーノ「そういえば、続きがあるとか言ってましたね」
:「私その話知らないんだけど。第二部って?」
KP:「俺の憶えている限りだと、この本確か中途半端に終わってるんだよ。多分、続きがある」
:「へぇ」
KP:「一冊目がこうも不可解なんだ。二冊目にも何か不思議な力があるに違いない」
:「なるほど、じゃあ部長は第二部を読んで失踪したいんですね」
KP:「失踪はごめんだが、原因の究明はしたいな」
:「じゃあ部長行きましょう! 門倉さんの家です!」
ルチアーノ:……あの、一件目の五十嵐さんの話はしないんですか?
:ん、それどころじゃなくて全然憶えてない。
:役に立たないなこの探偵(笑)。
:まぁ、ともかく門倉さんの家に行きます。「ここですここです! 消えたんですよ!」
総司:「取り敢えず家に上がって話を聞けば良いのに」
:「……いや、一回追い返されちゃったし」
総司:「人が消えてるんなら、非常事態だし行けるでしょ」
:「お菓子も要求しちゃったしー」
総司:「じゃあ良いよ、お前が来なければ」
:「な、なら部長の後ろに隠れておきます」
KP:これは、皆でぞろぞろ来たってことで良いのかな。
ルチアーノ:俺も来てます。
KP:オッケー。で、インターフォン鳴らす?
ルチアーノ:いや、消えたのを見たって所をまずは見ましょう。
:「あそこの窓から見えたー」今居ないよね?
KP:いないね。カーテンは開いている。
:「あそこの机にいた人が、もやっとして消えたんです!」
ルチアーノ:ここから目星は?
KP:できないね。三階だし。
総司:正面から説得と信用で入って調べるか?
:あ、頑張って。
総司:特に無いのなら玄関から入ろう。チャイム鳴らすよ。
KP:うん、返事がありませんね。
総司:ドアノブを回してみよう。
KP:鍵が掛かってますね。
ルチアーノ:……鍵開け?
総司:おい探偵、鍵開け。
:アパートの鍵なら行けるかも……?

判定:鍵開け
服部蘭:30 → 02 クリティカル

KP:おぉ!? じゃあ一発で鍵が開きました。綺麗に開けられたので鍵に傷なども残りません。
:「見たかっ! これが探偵だー!」
総司:じゃあ中に入ってみようか。
ルチアーノ:入って……延子さんだっけ? の部屋に行く。
総司:というか、人はいないの?
KP:いないね。留守みたいだ。
:そうか、私が聞き耳した時にお母さんが扉を開けた……つまり外出するつもりだったのか。じゃあ帰ってくる可能性あるじゃん!
総司:手早く探さないとな。
ルチアーノ:延子さんの部屋を探そう。
総司:目星してみようか。机の辺りかな。
:私棚とか調べるー。
ルチアーノ:俺も机を調べる。

判定:目星
ルチアーノ・クラーク:75 → 73 成功
鳴上総司:50 → 41 成功
服部蘭:50 → 87 失敗

KP:おい探偵(笑)。
:情けないなぁ(笑)。
:うー、探すの苦手ー。
KP:二人とも机を調べたんだっけ。なら机の周りにはそれらしき本は見当たりません。
総司:無いのか。気になるものとかも?
KP:普通に教科書とかがある位だね。
ルチアーノ:もう一回目星する時間は無い?
KP:うーん、鍵開けがすごい上手くいってるし、もう一回良いでしょう。
総司:よし、今度は部屋の周りか?
:私は絨毯の下見てみるー。

判定:目星
ルチアーノ・クラーク:75 →26 成功
鳴上総司:50 → 65 失敗
服部蘭:50 → 15 成功

KP:おぉ。まず絨毯の下は特に目ぼしいものは無かった。
:(不機嫌そうに頬を膨らます)
KP:次に部屋全体だけど、本棚があってそこに黄色い装丁の本が一冊差さっています。
総司:お、回収しておこう。
ルチアーノ:それは、第二部?
KP:第一部ですね。
ルチアーノ:一緒か。
KP:で、玄関で見張りをしてた美谷部長が「おい、帰ってきたぞ! 急げ急げ!」と言いますね。
総司:撤収ー。
:これ普通に考えて泥棒だよなぁ。
KP:鍵どうします?
:あー、怪しいよなぁ。でも直す時間は……。
ルチアーノ:失踪してるんだから、開いてても不自然じゃないかも。
:そうかー、確かに。
総司:鍵掛けての失踪と鍵掛けずに失踪とじゃ大分意味合いが変わりそうだよな。
:なら開けたまま逃げますー。……これ下手したら捕まるかもなぁ。
:本当だよ(笑)。
KP:さて、シークレットの判定をしておきます。
総司:へ?

判定:不明
???:?? → 56

:え、何これ捕まる判定?
:警察の追跡判定? やばいわー。
総司:お母さんが俺らの侵入に気付くかどうかじゃね?
KP:まぁ、この場面は終わりだね。
:しかし情報が足りないっすねー。
ルチアーノ:見つけた本って、部長の持ってる本と全く同じなんですか?
KP:部長が見比べてみて、「うーん、残念ながら俺のと同じだな」と言いますね。
ルチアーノ:同じかぁ。
:……よし、私動くわ。
KP:お、じゃあそっちの場面行こうか。

10月28日 水曜日 17時45分

:スーパーで良い肉見つけたヨ。ただ予算内で収まらないんだよね。なので、私生徒会長に話を聞きに行きたいなー?
KP:はい、良いですよ。
鷹音:生徒会長って、あのオカルト好きな?
:そう、あのヤバい生徒会長。で、もう会えるんだよね? 「この肉使いたいんだけど良い?」って聞くよ。
KP:「うーむ、ちょっと高いなぁ」
:「あー、やっぱ高い? あ、そういえばうちの探偵さんが良いネタ持ってるらしいヨ?」
KP:「お、マジか?」
:「そうそう、ヤバい事になってるらしいヨ。あの不登校になってる子達。これがその子達の家なんですけど」と地図を見せよう。V字に結んである地図を。
KP:「おっ、すげぇV字型だ! もしかしてこれってあの都市伝説か!?」
:「何の話ッスかね? 詳しく……いや適当に教えてくれないッスか?」
KP:「前話しただろ。まぁ、出所不明の都市伝説なんだが、もう一回言うぞ? 巨大な石を九つV字型に並べて、秋の夜空に願い事を言うと、異世界の魔王が顕れて魂の半分を取られる代わりに一つだけ願い事を叶えてくれるというものだ」
:「へぇ……大変ッスね」
KP:「ふぅむ、丁度今秋だしなぁ。誰かこれやろうとしてるんじゃないか? ……だってこれ、どれもアパートだよな。石造りと言えるよなぁ」
:「へぇー、そうなんスか。大変ッスね」(一同笑)
:ひたすら関わらないようにしている(笑)。
:「いやマジやべぇ。うちの探偵とかこういうのマジ興味あると思うんで、ちょっと話しておくッスね。それでそういう話が活発になると良いんで、予算何とかなりませんかねぇ?」
KP:「うーん、そうだなぁ。一応掛け合ってはみるが……」
:「あっ、ならそうだ! うちの部員が良い情報持ってるかもしれないんで、良い情報あった場合には頼みますわ!」
KP:「うーん、考えておくよ」
:おし、そういう訳でここで入手した情報はお前らに伝えておくぞ? オカ研に集まってるよなお前ら。
KP:良いですよ。オカ研に来て情報共有ってことで。
:石造り~……アパートって石なの?
KP:鉄筋コンクリートだね。石扱いだ。
:そーなのかー。どうしようかなぁ。
:で、この情報を手に入れたまでは良いんだけど、具体的に何をすればいいのかが分からないな。
:また別の家にも行ってみる?
KP:では……ここで蓮太郎がやってきますね。
:「……滝!」
総司:違う、風宮蓮太郎な。そういえば、ラノベの著者がこいつと同じ苗字だったな。
KP:蓮太郎は少し焦った様子で、「最近妹の様子がおかしいんだ。深夜にどこかへ出かけているようなんだが……」
:「それってあれでしょ、お年寄りみたいな、徘徊?」
KP:「いや多分そんなんじゃないと思うんだが……これまでも俺や母さんが寝静まった後に起きてシャワーを浴びたりなんかはしてたようなんだが」
:「いや過保護なんですよお兄ちゃん」
KP:「最近は外にまで出てるみたいで、不安で不安で仕方ないんだよ」
:「ほら、出番ですよ探偵さん」
:「どっかに縛り付けておけばいいじゃない」
KP:「いや、部屋に入れてくれないんだよ」
ルチアーノ:「なら、付いて行ってみれば良いんじゃないですか?」
:「私の追跡能力を活かす時が来た!」
:「そうだね(笑)」
KP:話としてはそれ位ですね。
:よし、突撃する。蓮太郎は連れてく。
KP:まぁそれはもちろん。で、ここで美谷部長は「あ、面白そうな話してるとこ悪いんだが俺は失礼するよ」と言います。蓮太郎は「面白そうな」という所で美谷を睨み付けますが、美谷は続けて「俺今日彼女と約束があるから行けないんだわ」と。
総司:「リア充死すべし」
:「美谷ぃ、歯食い縛れよぉ?」
KP:「ぼ、暴力反対だ! やめろ! お前がやると洒落にならない!」
:「大丈夫、こぶしにするから。手加減するから」
KP:「止めてくれえええええ!?」
:で、3ダメージ位で良いかな。
KP:でけぇよ(笑)。え、マジでやるの?
:マジで。
KP:えー……判定どうぞ。

判定:こぶし
服部蘭:70 → 41 成功

判定:回避
美谷暁彦(NPC):26 → 87 失敗

ダメージ:
服部蘭:1d3 + 1d4 → 3
耐久力変動
美谷暁彦(NPC):10 → 7

総司:本当にやっちゃったよ。
:非リア充の恨みっ!
KP:がっつり減ったなぁ。美谷は「くっそ……これから彼女と会うってのに」ってよろめきながら逃げていきます。
:「じゃーねー♪」
KP:探偵(物理)が酷い(笑)。で、どうする? 皆で風宮家に行く?
:皆で行く? 私は隠れるとかいうちょっと良い技能持ってるけど、行くかなぁ。
:私は行くけど、探偵を野放しにして良いのかい?
:私寧ろ生徒会長のとこに行こうかなとも思ってるけど、名前無いNPCだし外れな気もするな。それより、誰か美谷を追った方が良くないか? 彼女がいるってのの裏を取っておいた方が。
:確かに。二次元の彼女とかやばいもんね。
:というか、彼女がいるって私たちは知ってたの?
KP:初登場の情報だね。
:ふむ、取り敢えず誰か行ってくれると良いんだけど。
ルチアーノ:なら美谷の友人たる俺が行こう。
総司:じゃあ俺は蓮太郎の方に。探偵の抑止役かな。
KP:なら美谷追跡にルチアーノ、生徒会長の方に加納、風宮家に鳴上と服部かな。

10月28日 木曜日 18時00分

KP:ではまず生徒会長の方から処理しようかな。
:そうね、情報が一番無さそうな所だもんね。だって名前ついてないもん。
KP:で、どう切り出すんかな?
:「生徒会長生徒会長、何かV字の上の不登校生徒が失踪したらしいッスよ」
KP:「マジで?」
:「マジ。ヤバい、超ヤバい。インドでもなかなか起こらない」
KP:「そうか。いよいよ真実味を帯びてきたなぁこの都市伝説」
:「マジっすか。これどこで流れてた情報なの?」
KP:「一応それは調べて見たんだがな、俺の彼女が持ってるラノベに似たような話があるらしい」
:「えー、ラノベ。これ都市伝説でも何でもないただの創作話じゃないッスか!?」
KP:「いやぁ、どうなんだろうな。ただそのラノベ作家がもしかしたら都市伝説を元に書いたという可能性もあるからな」
:マジかよ、どうしよう。えーと……「そのラノベ、タイトルとか詳しい事分かる?」
KP:タイトルは例の、屋上から降ってきたアレですね。
:あぁ、アレね。風宮承太郎が著者の。
:こっちが物理で接触して来るよー。
:そうね。なら「もうちょっと詳しい事、彼女から直接聞きたいッス」と言ってみよう。部長から情報集めて来いって言われたから。あ、名前設定されてるならで良いよ。
KP:名前は設定してないから、そうだな。「学校違うんだよね。まぁ、話は聞いてくるよ」と。
:「うん、聞いといてー」もう多分そいつには用は無いけど(笑)。
鷹音:名前が無いんじゃなぁ。
:承太郎に会いにいかないと駄目なんだろうなーとは思う。

10月28日 木曜日 18時25分

KP:次風宮家いこうか。
:オッケー。
総司:俺らか。
KP:前と同じく家に入れてくれるね。
:まぁ兄ちゃんいるしね。「おじゃましまーす。今日もラングドシャ下さいー」
KP:「今日は無いのよ、ごめんなさいね」とクッキーを出してくれます。
:優しすぎて怪しい……。もっしゃもっしゃ。
総司:「で、綺衣さんの様子がおかしいと聞いたのですが」
KP:「そうなのよ、最近いつもよりも荒れていて……」
:「大丈夫、任せて下さい!」と二階へ行って扉を叩こう。トントン。
KP:「……誰?」と不機嫌な声が。
:「探偵だよ!」
KP:「……誰よ」と。
:「服部蘭ですー。知らない?」
KP:「あぁ、あの高校生探偵の」
:(顔がぱっと明るくなる)「ちょっと、知ってるなら、ちょっとお話しましょう!」
KP:「別にあんたに興味は無いの。帰って」
:「えー」ガチャガチャドアノブ弄ります。
KP:鍵が掛かってますね。
総司:俺も風宮さんに話しかけて良いかね?
KP:どうぞ。
総司:「鳴上です。風宮さん、最近オカ研の部長から面白い本を紹介されたんです。“黄衣の王”というタイトルなんですが」と言ってみるけど、反応は?
KP:少しビクッとした様子を感じられますね。
総司:KP、心理学。
KP:扉越しだから半分で。

判定:心理学/ 2
鳴上総司:20 → ??

KP:ふむ。何も分からなかった上に何か探ろうとしていることがばれて、「私を疑っているの?」と。
総司:これはファンブルだったかなぁ。別に何も疑ってはいないんだけど。
:じゃあ二人が喋ってる間に鍵開け(一同笑)。
KP:判定どうぞ。

判定:鍵開け
服部蘭:30 → 96 ファンブル

:うわっ。
KP:「ちょっと! 何やってるのよ!」と扉が激しく叩かれます。「早く出て行って!!」
総司:「済まない、この探偵が迷惑をかけたね。僕がこの本を読んだ後、枕元にこんなボタンが落ちていたんだが、知っているかい?」と聞こう。
KP:彼女は聞く耳を持ちませんね。完全に怒り狂って我を忘れています。
総司:お前の所為かー。
:「私もう帰りますねー。ちょっと宥めておいて下さいー」
総司:「俺?」
:「お願いっ」というわけで私は先に帰ります。
総司:「良いよお前要らないから」
:そんな訳で家を出て、庭に回って登攀。
総司:……登攀!?
KP:良いよ。
:窓はカーテン開いてる?
KP:開いてるね。
:よし、登攀するよ。

判定:登攀
服部蘭:70 → 61 成功

KP:成功か? なら二階にまで登れたね。
:良し。それで窓から見えない位置に隠れる。
KP:隠れるの二倍でどうぞ。

判定:隠れる×2
服部蘭:20 → 17 成功

KP:なら綺衣さんは気付きませんね。
:それで様子を覗う。どうかなー。
KP:荒れてますね。多少暴れている。髪はぼさぼさで、今日は黄色い服を着ているね。
:……黄色い服? 前灰色って言ってなかった?
KP:流石に着替えるだろ。
:窓の方は見てたりする?
KP:見てないね。
総司:何、ダイナミックお邪魔しますでもするん?
:いや、ちょっと脅かしてやろうかと。しかし見てないのかー。仕方ない、様子見れたから戻ります。
KP:良いよ。家の周り周ったんだよね? 目星どうぞ。

判定:目星
服部蘭:25 → 23 成功

KP:成功か。家の周りを見たあなたは、家の外観の割に一階が狭かったと感じますね。
総司:一階に隠し部屋が?
:うーん……まぁ良いや、取り敢えず撤退します。携帯で鳴上に連絡します。「もう良いよー、帰ってきてー」
総司:仕方ない、蓮太郎さんに謝罪をして、「落ち着いた頃にまた来ますので呼んで頂ければ」
KP:「やれやれ、あの探偵は碌でもない事をするなぁ」
総司:「あの探偵は後で〆ておきますので」
KP:「あいつに話を持ち込んだのは間違いだったな」
総司:「我が校が誇る迷探偵ですからね」
:私は家の門の外にいますよー。「で、どうだった? 宥められた?」
総司:「無理」
:「まぁ見てたから分かるけど。黄色い服着ててね……あっ、本の有無を見てない!」
総司:「間抜けだなぁ」
KP:流石にそこまでは分からないよ。
総司:「まぁあの本のタイトルを出した時に反応してたから、知ってはいる筈だ」
:「そうかー。しかし尋常じゃない発狂振りでしたよ」
総司:「あの本に何かあるんでしょうかねぇ」
KP:で、あの情報は出すのかい? 家の構造。
:出す出す。「そういえばあの家、一階に何か隠し部屋があるかもしれないですよ?」
総司:「なら今度お邪魔した時に聞いてみますよ」
:「頼みます。私はもうお邪魔できないような気がするので」
総司:「お前はもう出禁だ」
:さーて、今後どうするかねぇ。探偵が役に立たないぞ(笑)。
:仕方ないねー。じゃあ私は次の家行きまーす。
総司:俺は行かないよ?
:私だけ行きますー。風宮家はV字のどこ?
KP:右側の端っこだね。
:端っこ。じゃあ左側の端っこ行こうかな。
KP:良いけど夜になるね。
:大丈夫、私どうにかなる。……一応両親に連絡しとこ、このままだと警察に捜索願出されるかもだし。
KP:まぁ、大丈夫だよ。
:じゃ、家の前に来て、ピーンポーン♪
KP:あ、チャイム押す前に気付くことがありますね。警察が来ています。
:あっ、ピンポン押せない。
KP:家から離れた位置から聞き耳どうぞ。
:えー聞き耳。初期値だよぉ。
総司:聞き耳なら俺も行けば良かったか。

判定:聞き耳
服部蘭:25 → 68 失敗

:むぅ、流石に分かりませんね。近づきましょう。
KP:近付くと警察にも気付かれるけど、話の内容は分かるね。娘が行方不明になったらしい、と。
:娘が行方不明……アパートってさ、どの部屋に警察が入ってるか分かる?
KP:分かるね。1階のある部屋に警察が集まってる。君の持ってる名簿に書かれてる部屋だね。それで、様子を覗ってると警察が近づいてきて、「誰だい君は?」と。
:「私は通りすがりの探偵です」
KP:「君みたいな子供が?」と馬鹿にした様子で言います。
:「何を言っているんですか? 私みたいな子供でも探偵はできるんですよ!」
KP:「探偵ごっことは感心しないな。もう夜も遅いし帰りなさい」
:「……はーい」
:素直だったー!?(一同爆笑)
:「帰りまーす」……そう言って、今度はV字また別の所に向かいます。
KP:良いよー。だがもう深夜23時とかになってるぞ?
:これは怖いなぁ。お母さんに連絡しよう。「お母さんちょっと遅くなる! もう遅いけど!」
総司:ちょっとか!?
KP:「早く帰ってきなさい!」と怒鳴られますね。
:あうぅ。仕方ない、ささっと調べますか。遠目に見るだけでもいいや。そこは何か問題になってる?
KP:ここは見た目上問題はなさそうだね。
:ここは特に問題ないのかー。ふーん……明かりはついてない?
KP:もうついてないね。
総司:23時でついてないのか、早いな。
:まぁ確かにね。
:じゃあその情報だけ得て素直に帰ります。
KP:はい、オッケーです。

10月28日 木曜日 18時30分

KP:……じゃあ、お待たせしました。美谷追跡の場面ですね。
ルチアーノ:付いて行った俺ですね。
KP:追跡判定ですが、美谷の家までは自動成功で良いでしょう。家は知ってるだろうし。
ルチアーノ:さて、そこから?
:そもそもさー、美谷外出するの?
KP:……鋭いね。美谷は家に入ったっきり出てきません。待ち続けて現在19時です。
ルチアーノ:そんなに……!?
:結構待ったね(笑)。
KP:放課後18時位に学校を出たことにしてくれ(笑)。それから追跡して1時間程待ったけど出てこないと。
ルチアーノ:美谷の部屋は何階でしょうか?
KP:2階。部屋の電気がついてるのは分かる。
ルチアーノ:……うーん、正攻法で行くべきか?
鷹音:ドン詰まりな所があるからさ、取り敢えず突撃すべきだと思う。
:何か珍しく正論を。
ルチアーノ:なら取り敢えず登ります。
KP:登攀判定でどうぞ。

判定:登攀
ルチアーノ・クラーク:40 → 55 失敗

ルチアーノ:落ちます(笑)。
:登れなかった、で良いんじゃない?
KP:そうだね、登れなかったってことで。
ルチアーノ:無理かなーやっぱり。……こっから見えないかな、部屋のカーテンは?
KP:カーテンは開いてるね。
:大分不用心だよねこの人達。
ルチアーノ:ここから何か見えませんか?
KP:ここからだと見えないね。動きがあるまで待つ? いつまで待つ?
ルチアーノ:(考え込む)
:あんまり遅くなると親が心配するよ?
鷹音:そうでしたねー、探偵さん補導されたんでしたね。
:されてない!!
ルチアーノ:……うーん、取り敢えず30分待ちます。
KP:19時半。特に動きはありませんね。
ルチアーノ:うーん……? もう家に行きます!
KP:良いよー。
:あぁ、行っちゃうか。
ルチアーノ:チャイム鳴らします。
KP:「はーい」と言って美谷さんの母親が出てきますね。
ルチアーノ:「暁彦君はいらっしゃいますか?」
KP:「えぇ、暁彦なら部屋にいるけど。どうしたの?」
ルチアーノ:「ちょっと呼んできてもらえませんか?」
KP:「良いわよー」と言ってお母さんが呼びますね。すると暁彦が「おう、ルチアーノじゃないか。どうしたんだ?」と。
ルチアーノ:「今日彼女と会う約束してたんじゃないのかよ?」と冷やかします。
KP:「あぁ、ちょっとスカイプでね」
ルチアーノ:(何か悩む様子で唸る)
総司:ふむ、スカイプでか。
KP:「それで、今保留にしてるからあんまり長話はできないが……どうかしたのか?」
:何か悩んでるな、どうするのこれ。
:彼女気になるから見せろーとかで良いんじゃ?
ルチアーノ:……「彼女見せてくれないか?」と聞きます。
KP:「いやー、ちょっと待ってくれ。彼女に聞いてみないと」
ルチアーノ:「じゃあちょっと待ってるよ」
KP:美谷は一旦部屋に戻り、少しして戻ってきます。「聞いてみたんだけど、今日は厳しいってさ」
ルチアーノ:「……そうか、なら仕方ない」強行突破も考えたけど、今美谷を敵に回すとやばそうだし、帰ります。
KP:了解です。
:……となると、後はー。
:例のお嬢さんがお出かけしてるとこに付くしかないでしょ。KP、私ずっと学校に残って生徒会長と予算の議論しとくわ。それで深夜になって帰る。深夜にね。
KP:オッケーです。加納の場面行きましょう。

10月28日 木曜日 22時00分

KP:で、深夜に帰ってどうするの? というか深夜に帰って大丈夫?
:大丈夫私の親放浪者だから。それで、偶然途中で風宮さん家の近くにある公園を通りかかるよ、偶然ね。
KP:良いですよ。公園もあることにしよう。
:何かあるの?
KP:公園から風宮邸が見えます。そして、風宮綺衣さんが家から出るのが見えますね。
:隠れるよ。

判定:隠れる
加納・ウィル・正:90 → 57 成功

:余裕だね。隠れながら、「あー、アレ。凄い剣幕で部室に来た人の妹よネ」とか言って尾行するよ。
KP:追跡判定どうぞ。
:え、追跡判定要るのか!? くっそ、そうかー。
:初期値10だよね。
:私じゃ無理だなぁ。あっちゃー。

判定:追跡
加納・ウィル・正:10 → 59 失敗

:駄目だー。
KP:失敗したなら、目星代用してもう一度良いよ。
:目星も振ってない、ナビゲート位しかないわー。

判定:目星
加納・ウィル・正:25 → 67 失敗

:隠れてるけど何の補正も無かったんで駄目だったー。
:見つかりはしてないけど、見失った感じ?
:街中で見失うのかー、うぅむ。
ルチアーノ:周りが暗いからですかね。
:それで、私失敗したけどどうなる? 特に何も分からない?
KP:うーん、そうだな。……幸運振ってくれ。
:私SAN低いって言ってるじゃん。
:そうか、幸運は頼りにならないのか(笑)。

判定:幸運
加納・ウィル・正:25 → 86 失敗

KP:失敗だな。
:ほら、私土地勘あるよ。土地勘。何とかなりません?(必死)
KP:そうだなぁ……うん、土地勘で、ナビゲートでの判定を認めます。
:救済が凄い(笑)。
総司:KPとしてもここは成功して欲しい所だろうしな。

判定:ナビゲート
加納・ウィル・正:80 → 40 成功

KP:良し!(歓喜)
:土地勘で先回りするよ私。
KP:オッケーオッケー。では風宮家から離れた位置にある裏路地、そこで綺衣さんが誰かを待っているのを見つけます。
:あぁそう。待ってるんだ。
KP:綺衣さんは一冊の本を懐に持っています。黄色い本ですね。
:暗いからそんな詳しく見えんわ(一同笑)。何か持ってるってことで、ね?
KP:お、おぅ(笑)。では何かを持ってるということで。ではここで改めて隠れる判定どうぞ。

判定:隠れる
加納・ウィル・正:90 → 85

:問題無し(一同笑)。
KP:凄いな!? え、インド人の黒い肌は夜に溶け込むのに最適だったとか。
:褐色ですけどね!
:まぁ、それでインド人が隠れたとして?
KP:向こうから誰かやってきますね。……顔見えるかなー、暗いけど。
:どうせ部長でしょ?
KP:まぁ、お察しの通り美谷部長ですね。
:あー、部長かぁ。
総司:やっぱりこいつが諸悪の根源だったか。
KP:それで、綺衣さんが持ってたものを部長に渡して、部長は何かを言った後綺衣さんの肩をぽんぽんと叩き、それから別れますね。
:なるほどねー……これはどうするかなぁ。これで終わり?
KP:取り敢えずはお終いだが、何かやりたいならやっても良いぞ。
:どっちも元の方向に帰って行くんでしょ?
KP:そうそう。
:なら、「変な場面見たなー、部長の彼女あの子なのかなー」ってことで明日話すわ! 私今日は帰る。
KP:オッケー。
鷹音:あ、ちょっとKP君。僕今日の夜動いて良いかな?
KP:良いよ。

10月28日 木曜日 20時15分

KP:それで、先生は何を?
鷹音:日誌を見て大体の事を把握しておくことは可能ですか?
KP:問題ないですよ。
:地味に動いてきた。
鷹音:だって話進まないからね。
総司:俺のSANが無意味に削れただけだもんなー。
:探偵が役に立たなすぎてすまん。
鷹音:まぁまぁまぁ。それでね、何か厄介事起きてそうだなー位で。
KP:了解。特に無ければ次の日行きますよ。
:夢とかも無し?
KP:無いね。誰も新しく第一部読んだ人居ないし。

10月28日 木曜日 23時59分

……続く。

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