クトゥルフリプレイ~Rhapsody in Yellow~ 3日目

クトゥルフの呼び声 TRPG

※これ以前の内容を読んでいない方は、先にそちらを読むことをお勧めします。


10月27日 水曜日 12時10分

KP:さて、次の日ですね。
蘭:学校?
KP:普通に学校があるね。この日何かやりたいことある人いる?
正:つってもまだ事件らしい事件起きてないしなぁ。不登校がいるぐらいだろ?
総司:この黒瑪瑙のボタンを顧問に預けたい位だけど。
正:何で顧問に預けるんだよ。
総司:いやぁ、持ってたら死ぬのかなって思って。
KP:恨みでもあるのかよ(笑)。
ルチアーノ:それか、部長ですよね。
総司:部長既に持ってるし。あぁ、「集めます?」って(笑)。
KP:じゃあ何も無いか? それなら昼休み、ルチアーノに美谷が話し掛けてくるよ。
ルチアーノ:俺? あぁ、同じクラスか。
KP:だね。それで、「あれから少し考えてみたんだけどさ、どうにもあの本、話が途中で終わってたような気がするんだよな。曖昧だけど」
ルチアーノ:「それは憶えがあるんですね」
KP:「あぁ。それでな、実はあれは第一部で、第二部がどこかにあるんじゃないかと思ってな」
ルチアーノ:「それなら、ネットとかで探してみたら」
KP:「そうだな。後で調べてみるか」
蘭:それで、“ナイル”のサイトを開くの?
KP:今学校だから調べられないね。
ルチアーノ:「放課後にPC室で調べてましょう」
KP:「あぁ、調べてみようか」
蘭:積極的に破滅に向かっていくスタイル。
正:嫌いじゃないよ。
KP:放課後まで時間飛ばすよ。検索に引っかかるかどうか図書館の半分でロールお願いします。
ルチアーノ:図書館は初期値、半分で13か。厳しいなー。

判定:図書館/2
ルチアーノ:13 → 85 失敗

KP:“黄衣の王”とか、憶えてるワードで検索してみましたが、それらしい情報は見つかりませんでした。美谷もそれらしき情報は見つけることはできませんね。
ルチアーノ:「なかなか見つからないなぁ」
KP:「見つからないな。相当レアな本なんじゃないかこれ」
総司:KP、部長に例のボタンの件を伝えたいから来て良い?
KP:あぁ、良いよ。美谷がどこにいるかはメールとかで聞けるだろうし。
総司:ならPC室に行って、「ありがとうございます、とても興味深い本でしたよ」と。
KP:「そうだろう? なかなか内容が憶えられなかっただろ?」
総司:「それで、このような事がありましたよ」って言って、昨日の夢の内容を話そうかな。
KP:なら美谷は、「あっ、その夢! 俺も見たよ!」
総司:「それで、こんなボタンが枕元に」
KP:「そうそうそうそうそう! 俺の場合は本の間に挟まってたんだが、そうだよ!」そういう感じで興奮気味に話しますね。
総司:表面上テンション合わせておこう。それで、調べてるんだっけ? 手伝うよ。

判定:図書館/2
鳴上総司:30 → 44 失敗

総司:半分じゃなけりゃ成功してたなぁ。仕方ない。本は部長に返しておこうか。ついでにボタンも押し付けようか?
KP:なら美谷は、「良いのか? 俺が持ってて」と。
総司:うーん、まだ持っておこうかな。あとやっぱまだ本も持っておく。死んだら死んだ時や。
KP:了解、本は返さないのね。さて、こんなものかな? この場面は終わろう。

 

10月27日 水曜日 16時30分

KP:じゃあ服部蘭さん、動くかい?
蘭:私はいつも通り事件を求めてうろうろしてる。「事件はいねがー、事件はいねがー!」(一同笑)
正:どういうことだよ(笑)。
蘭:無駄に虫眼鏡を持って徘徊してます。
KP:失踪事件については調べない?
蘭:調べない、興味ない。
正:あぁ失踪事件とかあるのか。
KP:蓮太郎が持ってきた案件だね。失踪というか、不登校が増えてるって話だけど。まだ蘭さんしか知らないけど。
正:失踪事件って誰が消えてるか具体的に分かるの?
KP:詳しくは分からないね。一応一年生の風宮綺衣が欠席してて、他に数名欠席者がいてそれが失踪してるのではないかと。
正:学校内だけ? まだそれは分からんか。
KP:まだ分からない。調査してもらわないと。
正:なるほどねー。私は知らんからな失踪事件とか。
蘭:じゃあ適当に面白そうな所行く。例えば……屋上!
KP:屋上ね。
蘭:開いてる?
KP:開いてる。
蘭:あら開いてるんだ。え、開いてるの? 折角鍵開け30あるのに(一同笑)。まぁ良いや、何かあるかな?
KP:屋上にはびしょ濡れになった後乾いてカピカピになった本が落ちてますね。
蘭:本? ちょっと見てみる。エロ本? エロ本?
KP:この本は“日常系ドタバタコメディ”のライトノベルですね。
蘭:……?
KP:この本の内容はですね、
蘭:いや、興味ないから。探偵物以外興味ないから。屋上から運動場へ向かって投げ捨てますー。誰かに当たっても知らない☆
KP:じゃあ幸運ロールどうぞ。当たった方が良いの? 当たらない方が良いの?
蘭:当たった方が良いに決まってるじゃないですか。
KP:なら幸運成功で当たったことにしましょう。

判定:幸運
服部蘭:60 → 17 成功

蘭:やったね☆
KP:じゃあ加納さん、幸運ロールどうぞ。
正:私ぃ!?(一同笑)

判定:幸運
加納・ウィル・正:25 → 10 成功

正:25しかないけど成功したぞ!
KP:これどうしようかなぁ。じゃあ加納さんの目の前を歩いている生徒に、上から降ってきた本が当たります。
正:うわぁ、やばいねーアレ。
KP:生徒は「いてっ!?」と言ってうずくまり、「誰だよ本なんか投げたやつ!?」と屋上の方を見上げます。
蘭:ん? 私は屋上からスタスタと去っていくよ?
KP:うん、それなら分からないね。
正:分からないね(笑)。私は一体どうすればいいんだ。
KP:前にいた生徒は、本を一瞥して拾わずにそのまま歩き出します。
正:えっ……あれ普通のライトノベルなんでしょ? 普通に出版されてるやつだよね?
KP:自費出版だよ。
正:自費出版!?
鷹音:それライトノベルか本当に?
蘭:怪しすぎる(笑)。
正:自費出版なのかぁ、そうだなー。あ、そうだ! 私がカレーの炊き出しをやってる時に良く来てた生徒に渡そう! ラノベ好きがいた筈。
KP:お、おぅ(笑)。
正:失踪した生徒にいないかな。それで私調べるきっかけになるぞ。
総司:流石プロは違うな、上手い。
正:私プロじゃない(笑)。
KP:じゃあ五十嵐露子さんという人がいるんですが、その人がラノベ好きですね。最近不登校ですが。
正:あぁ最近居ないの? 彼女最近カレー食べに来ないネ。
蘭:突然インド人になった(笑)。
KP:仲は良かったということで、五十嵐さんの家は分かってるということで良いでしょう。
正:あ、家分かっちゃう系?
蘭:でもわざわざ届けに行く? こんなボロボロのをライトノベルを。
正:行かないよなぁ。いや学校内にいないかなと探すことはするけどさ。
KP:じゃあ探してみることで、その人が不登校だと分かりますね。
正:はいはいはい。そういえば最近不登校がいっぱいいるって噂になってるなー、誰がいるのか知りたいなー、ってことで調べたいです!
KP:露骨だけど良いでしょう(笑)。
正:それで、何を使えば良い?
KP:具体的にどういった感じで調べるとかいう方針はある?
正:えー、忍び歩きで職員室入るか?
蘭:入るの!?
正:あっ、隠れるがあるわ。隠れながら行くよ。
KP:許可します。判定どうぞ。

判定:隠れる
加納・ウィル・正:90 → 92 失敗

正:うそっ……!?
蘭:ばれたー!?
正:こ、顧問っ! 私を見つけて!!
鷹音:え、何か言った?
正:あのですね、職員室忍び込んでるんですが失敗しましてね。誰かに見つからないといけないんスよ。
鷹音:うーんなるほど。一つ言っておくとね、俺が普段いるのは音楽準備室だから(一同爆笑)。
正:……オーケイオーケイ。
KP:なら花苗先生だな。「あら、貴方ここで何をしているの?」
正:「いや、アレッスよ。文化祭の話し合いッス。いや、話し合いアルヨ」
KP:「……一人で?」
正:「ノーノーノー! あの、先生探してる、先生」
KP:「誰?」
正:「えっと、あの、顧問! タカネ、タカネ先生。私日本来たバカリだから場所良くワカラナイ」
蘭:純日本人の癖に(笑)。
KP:「あぁ、あの人なら今は音楽準備室にいる筈よ」
正:「オゥ! サンキューサンキュー!」
総司:こいつは酷ぇ(笑)。
KP:「あなた、日本人よね?」
正:「こういうキャラ付でもしないとやっていけないんですよ先生」
蘭:唐突に素に戻るな(笑)。
KP:えっと(笑)……「そ、そうね。そういえば去年のALTの先生もそう言ってた気がするわ」
正:「ピザとコーラが好きじゃないと駄目なんだよアメリカ人は! アメリカ人はカレーを作らなきゃ駄目なんだよ! 分かった!?」
蘭:インド人どこ行った(笑)。てか、アメリカ人の方が現状日本人っぽいんだけど。
ルチアーノ:いや、アメリカ生まれ日本育ちなので。
KP:さてどうしようかな。花苗先生は加納を注意して、その後職員室から出ていくね。
正:それなら職員室居座りたいんだけど。
KP:ならもう一回判定してくれ。

判定:隠れる
加納・ウィル・正:90 → 100 ファンブル

正:ダ、ダブルオー(笑)。俺の中の二つの太陽神が(笑)。
KP:忘れ物を取りに花苗先生が戻ってくるね(笑)。「あら、あなたまだいたの?」
正:「そうヨ! まだいたヨ!」(一同笑)。
KP:「和田先生に用があるんじゃなかったの?」
蘭:……あの、助太刀して良い?
KP:良いよ(笑)。
蘭:職員室の扉を思い切り開けます。バーンって。
KP:お、おぅ。
蘭:「せんせーい! 何か面白い事無いですかーっ!?」(一同爆笑)
KP:「……またあなたなのね」と先生が溜息を。
蘭:「何を言ってるんですか、まだ今学期で三度目ですよ!」
KP:「十分多いわよ」と呆れてますね。
蘭:「で、無いんですか!? 面白い事! 屋上行っても何もないし!」
正:よし、この隙に隠れるぜ私は。
KP:お、おぅ。ファンブル出してるから次は半分で。

判定:隠れる
加納・ウィル・正:45 → 01 クリティカル

蘭:上手い事乗り切ったね。
正:超隠れたぜ。
KP:大成功だしそうだねぇ。服部蘭さんが引き付けてる間に上手く隠れる事に成功した君は、更に目星にも成功したことにしようか。不登校の生徒のリストがたまたま置きっぱなしにしてあったのを見つけます。
正:おぉ、やっべ。凄いもの見つけた。
KP:これで家の住所とかまで全て分かりますね。いやー、不注意な先生もいたものですね、困ったものです。
正:困ったものですねー(棒)。写真とっておこう、パシャ。
蘭:カメラの音が聞こえないように喋っとくー。「ねぇ先生~依頼ないんですかぁ~?」
KP:「今の所あなたに頼めるような事は無いわねぇ」と、正には気付かないね。
蘭:「むぅ~。じゃあ依頼が来たら教えて下さいね! 絶対ですよ!?」といって私は職員室を出ようかなー。
正:私もそれに乗じて出よう。これ以上長居は良くないネ。
KP:さて情報が手に入りましたが、どうします?
正:そうねー。……分かった! 探偵さんに依頼するよ!(一同笑)「探偵さん探偵さーん! 依頼ヨカムヒヤー!」
蘭:地獄耳で聞きつける! 「依頼と聞いて!」
正:「探偵さん、アレらしいッスよ、アレ」
蘭:「アレ?」
正:「学生が、何人か、“死に掛けてる”らしいッスよ」
蘭:「……ビンゴ☆」
総司:良いのかそれで(笑)
正:「何か学校側から連絡つかないらしいッスよ。いつも私の所にカレー食いに来てる五十嵐さんとか」
蘭:「あー、あのデブ!」
正:「イエス! この世で最も美味そうにカレー食う女ですネ」
KP:どっからその設定出てきた(笑)。
蘭:「いや私の方が美味しそうにカレー食べますっ!」
正:「イエスイエス、ユーアーカレーマスター」
鷹音:何だこの会話(笑)。
蘭:「それで、五十嵐さんが死に掛けてる?」
正:「らしいッスよ。だってあの人私のとこにカレー食べに来ない。あの体形を維持するためにはカレーが要る、なのに食べに来ていない。これは死に掛けているに違いない! 調査して下さい!」
蘭:「分かった、前金はうまい棒十本よ!」
正:「うまい棒カレー味アルヨ」(一同笑)
蘭:「良かった、納豆味だったら張り倒してる所だった」
KP:準備が完璧すぎるわ(笑)。
蘭:という訳で、早速名簿の写真データを受け取りまーす。
KP:オッケーです。それで、どうします?
蘭:ちょっと探偵らしい事をしようと思って、街の地図の上に行方不明者の家を記録していきます。
正:一応それを見て……あっ、ナビゲート技能あるから住所みればすぐ分かるわ。サポートするぜ。
KP:では……加納だけアイデアロールどうぞ。
正:えっ、アイデアなの!?
蘭:嫌な予感がするぅ。

判定:アイデア
加納・ウィル・正:80 → 14 成功

KP:成功したか……。では行方不明者は八人なのですが、その住所の位置関係を地図に書いてみると、学校を折れ曲がりの中心としたV字型になっていることに気付きます。
正:うん知ってた。だろうと思った。「あの、探偵サン。これ学校から半分、斜め真っ直ぐ行けば家全部アルヨ」
蘭:「馬鹿にしてんのかーっ!? それ位分かるよっ!」
正:「馬鹿にしてないヨ」
KP:あともう一つ気付くんですが、風宮さんの家以外全員アパートですね。
正:あー……はいはい。
総司:待て、風宮さんの家もリストに?
KP:入ってるね。
正:……探偵さん、私カレー作るんで、適当にアパートの壁にでもぶっかけて汚してきて。
蘭:「……あのねぇ。良いですか! 食べ物を粗末にするのは許しませんよ!?」
正:違う、これPLの話だから! 作戦会議!
蘭:まぁ分かってるけどさ(笑)。
正:ただ情報がなぁ。まだ確証が得られてないPCがこの発想に至れるかどうか。
総司:カレーをぶっかけるという行為は意味のあるものだったのか?
正:いやね、建物の材質が分かれば色々あるだろ。
総司:それとカレーにどういう相関が!?
正:木造だったら染みになって酷いだろ? 石造りだったら洗い流せば落ちる。
総司:カ、カレーすげぇ。
正:まぁいっか。「それじゃ、様子見てきてね探偵さんー」
蘭:「はーい!」という訳で行きまーす。
ルチアーノ:情報知ってる加納が行けば良いのに。
正:私は何事も知るわけにはいかないんだ。
KP:さて、それなら場面移そうかね。

 

10月27日 水曜日 16時50分

KP:蘭さん、まずどこ行く?
蘭:一件目は一番近い所ー。東側の方にしようかな。
KP:そこは五十嵐さんの家ですね。
蘭:ならアパートか。
KP:そういえば、ラノベ結局どうなった?
正:あ、探偵さんに預けたってことで。
蘭:えっ、これ要らない……。
正:「渡してきテ。あの子カレーとラノベ、三度の飯より好きネ」(一同爆笑)
蘭:「んー、でもボロボロだよそれ?」
正:「いや、これなら死に掛けてても大丈夫。きっとあなたの事チョー尊敬する」
蘭:(目をキラキラさせて)「行きます!」
正:はい、そういう訳で渡したよ。
KP:良いでしょう。
蘭:さて、「五十嵐さーん! 五十嵐さーん!」と部屋の扉を叩くよ。ドンドンドン。
KP:「誰でしょうか?」と五十嵐さんのお母さんが出てきますね。
蘭:「あ、お母さんですか? それとも五十嵐さんですか? あれ、名前なんだっけ?」
KP:まぁ普通に「母ですけども」と答えますね。
蘭:「あのー、友達のインド人の方から、五十嵐さんがカレーが好きだということで配達を頼まれたんです」
正:友達のインド人て今思えばカオス。
KP:「あら、ありがとう。渡しておくわね」
蘭:「あ、あとこの本も渡して欲しいみたいですー」
KP:「随分ボロボロね。こんなものどこで拾ったの?」
蘭:「いや分かんないんですけど。多分屋上で拾ったと思うんですけど」
正:お前が拾ったんだろうが(笑)。
蘭:「何かこれ好きな本らしいんで、渡しておいて下さいー」
KP:「そう、なら渡しておくわね」
蘭:「あっ、あとお菓子下さい!」(一同笑)
KP:「折角来てくれたんだし、お上がりなさい」と家に上げてくれますね。
蘭:わーい! よし、入ったぞ。
KP:で、母親は受け取ったラノベを見て一言呟きますね。「風宮承太郎……うーん、知らない人ねぇ」
蘭:……風宮、ジョウタロウ?
総司:風宮、ねぇ。
蘭:風宮、聞き覚えはあるけどねぇ。さて、それよりお菓子は何だ? それが重要だ、お菓子を、お菓子を寄越せえぇぇ!!
KP:ウエハースですね。
蘭:……妥協しよう。どうせビックリマンが好きなんだろうこの人。
KP:普通のウエハースの予定だったんだが。
蘭:ラングドシャが良かったぁ。まぁさておき、「折角なので五十嵐さんに挨拶してっても良いですかー?」
KP:「えぇと、あまり人に会いたがらないのだけど……」
蘭:「大丈夫です! 私探偵なので!」というわけで行きまーす。部屋はここかな、トントンッ。
KP:「……どなた?」と穏やかな声が聞こえますね。
蘭:「私、探偵。今あなたの部屋の前にいるの」
KP:「あら、あの有名な探偵の」
蘭:「そう! 有名な探偵!」
KP:「毛利なんとかさん?」
蘭:「…………帰ります」(一同爆笑)。
正:私が必死に捻り出したパスが無効化されていく(笑)。
蘭:「ワタシ、モウリジャナイ。モウリジャナイ」
KP:「ごめ、間違えちゃった。服部さんよね?」
蘭:(顔がぱぁっと明るくなる)「ちょっと部屋入れてー。遊ぼー」
KP:「えぇ、どうぞ」と部屋を開けてくれますね。
蘭:見た目どんな感じ? デブって聞いてたけど。
正:まぁ私が勝手にデブって言っちゃったんだけど。
KP:見た目は普通ですね。少しふっくらした感じではあるけど、デブって程じゃない。それで、眼鏡を掛けてますね。
蘭:様子は?
KP:不登校とは聞いていたけど、それほど身なりは悪くないね。あと様子は穏やかで落ち着いてる。
蘭:へぇー。じゃあドカドカ上り込んで、ベッドにドカッと座ってウエハースをパリパリかじろう。
総司:何て奴だよ。
蘭:「それでー、何で学校行かないのー?」
正:あぁ、直球ですか……。
蘭:直球。人の事は考えない、それが探偵。
KP:「私ね、苛められてるのよ」
蘭:「イジメ……イジメの犯人倒せば、私有名になる?」
KP:「イジメられてる人は複数いるみたいだし……彼を倒せるなら、ヒーローになれると思うわ」
蘭:「まぁ私空手の有段者だから素人には表立ってはねぇ」そんな感じで話しながら部屋を目星して良いですか? 何か苛められてるにしては落ち着いてて怪しい。
KP:良いですよー。
蘭:まぁ特に怪しいものは無いか見る感じ。でもそんな目星高くないんだよなぁ。

判定:目星
服部蘭:50 → 40 成功

KP:お、成功。ならあなたは見覚えのある黄色い装丁の本を見つけますね。
蘭:……やっぱり。
正:あるのか。
蘭:「あっ、あの本知ってる! あの本!」
KP:「あの本? どれ?」
蘭:「あの黄色いやつ!」
KP:「この本がどうかしたの?」
蘭:「オカ研の部長が持ってたの!」
KP:「へぇ、そうなんだ。私この本調べてたんだけど、全然情報が無いのよ」
蘭:「へー! 読んだの? 私も読んだけど全然分からなかった!」
KP:「私は実はまだ読んでないのよね」
蘭:「えぇー、本があるなら読まないと。積みゲーになっちゃうよ!」
総司:積読な。
KP:「そうねぇ。面白かった?」
蘭:「いや全然分からなかった」
KP:「ふーん……今度読んでみようかしら」
蘭:じゃあ本を手に取ってぱらぱら捲って、戻す振りして隠して良い?
KP:どこに?
蘭:机の裏位に。
KP:良いよ、判定どうぞ。

判定:隠す
服部蘭:15 → 32 失敗

蘭:厳しいなぁ。机の裏に落とした感じになっちゃったかな。
KP:探せばすぐ見つかる感じですね。
蘭:まぁ良いや。「それじゃ帰るねー。またウエハース御馳走してねー」
KP:「えぇ、またねー」と見送ってくれます。
蘭:何だかなぁ。物分かりが良過ぎて不気味なんですけど。もっと邪険にされるかと思ってたんだけど。
ルチアーノ:受け入れられて疑念が湧くパターンですか。
蘭:さて、どうしましょうかねぇ。

 

10月27日 水曜日 17時55分

KP:じゃあ次鳴上さんの場面に移ろうかな。
総司:俺? 朝は自殺未遂して、放課後部長に会ったけど。
KP:調べものもしたね、それで家に帰るんかな?
総司:そうだね、帰ろうとしてるとこかな。
ルチアーノ:なら俺も一緒にいる。美谷も。
総司:それで良いぞ。
KP:了解。
蘭:というか、こいつらリストカットの痕に気付いてない?
総司:包帯巻いて長袖着てるからな。冬服だし。
ルチアーノ:それは気付きませんね。
KP:なら学校内、廊下を歩いてる所なんですが、当たり屋的な生徒にぶつかりそうになりますね。
正:当たり屋!? 学校内に当たり屋!?
総司:それ回避して良いの?
KP:回避ロールどうぞ。

判定:回避
ルチアーノ・クラーク:34 → 19 成功
鳴上総司:50 → 06 成功

蘭:当たり屋を回避する二人。
総司:これは部長がぶつかるフラグ。
KP:部長は……。

判定:回避
美谷暁彦(NPC):26 → 98 ファンブル

KP:あっ、ファンブル(笑)。
総司:ガチで当たってしまった感じだ(笑)。
KP:では部長は盛大に当たり屋にぶつかってしまいますね。当たり屋的生徒は「いってぇなこのヤロー!?」といった感じで部長の胸座を掴んできます。部長は「いやお前がぶつかってきたんだろ」と抵抗します。
総司:「いや、部長今のは明らかに部長が悪いです」
蘭:擁護できない(笑)。
ルチアーノ:俺はここで言いくるめますよ。
KP:どうぞ。

判定:言いくるめ
ルチアーノ・クラーク:75 → 66 成功

ルチアーノ:「まぁまぁ、そっちも前見てなかったですしお互い様でしょう?」と。
KP:「アァ? 何だてめーはよ!?」と怒鳴ってきますね。
正:学校内で当たり屋するような不良に言いくるめが効くとは思えんよなぁ。
ルチアーノ:えー、部長に謝るよう促します。(一同笑)
蘭:そっちの言いくるめかー!?
KP:部長の美谷は「まぁ、俺も前見てなくて悪かったよ」と謝りますが、不良は「っるせー!!」と言って懐から霧吹きのようなものを取り出し、部長の顔に吹き付けます。
総司:えぇえええ!? 何事!?
正:この高校やばくないっすか。
ルチアーノ:えぇ……これ目星? 化学?
蘭:いやそんなのじゃ分からないと思うなぁ咄嗟に。
KP:うん、流石に無理だね。
ルチアーノ:いや、臭いとかそういうのがあれば。
KP:んー……化学の三分の一で。

判定:化学/ 3
ルチアーノ・クラーク:27 → 94 失敗

ルチアーノ:厳しいか。
総司:取り敢えず部長はどうなった?
KP:目に液体が入って擦ってはいるけど、それほど影響は無さそうだね。普通の水が掛かった感じ。総司:えぇ……うーん。不良に組み付きで動きを封じる? STR 6だけど。

判定:組み付き
鳴上総司:25 → 24 成功

総司:成功してしまった。
KP:不良は回避しますね。

判定:回避
不良(NPC):30 → 10 成功

KP:成功してしまった。「お前何しようとしてんだよ?」と威嚇してきますね。
正:学生バトル始まるっすか?
総司:仕方ないね。「先生ー!!」と大声で叫ぶしかないか。
蘭:先生呼ばれてますよー?
鷹音:音楽準備室だからねぇ。
KP:いや、教材とか取りに行っててたまたまそこに遭遇した鷹音さんは、
鷹音:あ、強制イベント。
正:いい加減出て来いってことだよ(笑)。
KP:自分の部の部員が不良と喧嘩になりそうな場を目撃しますね。
鷹音:まぁ待て、落ち着こうか。今目の前で戦争が……じゃない、喧嘩が起きようとしてるんだよね?
蘭:戦争!?
鷹音:間違えた。それで三対一? うちの部員が三人?
KP:ではここで知識ロールお願いします。
鷹音:ん? 何?

判定:知識
和田鷹音:70 → 81 失敗

KP:じゃあ特に分かる事は無いね。
鷹音:なら間に入ろうか。間に入って、三人側を腕で制止して、「何があったんですか?」と。
KP:当たり屋の方が、「こいつらが俺にぶつかってきたんだよ!」と。
鷹音:じゃあ三人の方に向かって、「君達、誠意を以て謝りなさい」
総司:「違います先生。こいつが変な液体を霧
鷹音:「うるさいっ!!」
正:強い、先生強い(笑)。
蘭:問答無用ってやつだねー。
鷹音:「言い分は後で聞く。この場を丸く収めることを考えて行動しなさい」
KP:事なかれ主義者か。
総司:仕方ない、俺は別に悪くないし「サーセン」とでも言っておこう。
鷹音:「すまないね、後で僕がキツく言っておくから、どうかこの場は収めてもらえないかな?」と不良の方に言うよ。
KP:「……チッ、分かったよ」と、当たり屋は言って、振り向いて去っていきます。
鷹音:……で、三人側に向き直って、「何があったんですか?」と。
総司:さっきの一部始終を話すよ。部長からぶつかったことは言わずに(笑)。
鷹音:「なるほど、まぁ向こうも気が立っていたんだ。丸く収めるためにも、どうかここは穏便に済まそうじゃないか」
ルチアーノ:霧吹きの事を強調します。「でも、謎の液体が」
鷹音:「ただの水じゃないかな」
KP:見た感じは普通の水のような感じですね。
鷹音:「それも含めて、この事は職員会議で言っておくから。この場は我慢してもらえるかな」
総司:「分かりましたよ」
鷹音:よし、そう言いくるめて部屋に戻っていきますよ。
総司:あっ、分かれる前に部長が持ってる本を出して、ブックカバー外して先生に見せるよ。
正:巻き込んでやるなよ(笑)。
鷹音:何これ。SANチェックやるの?
KP:成功で0、失敗で1d3のSANチェックですね。

判定:正気度
和田鷹音:70 → 10 成功

鷹音:じゃ、そういうことで。
正:流石興味無いっすね。
鷹音:「まぁ君達も、今後は気を付けるんだよ」と言って立ち去ります。いやぁ、良いロールプレイだった。
KP:じゃあこの場面は終了ですね。
総司:終わりかー。霧吹き何だったんだろ。

 

10月27日 水曜日 23時59分

……続く

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