どうも、赤錆です。
先日、シクロプロピルの測定が終わりました。
結論から言えば・・・うん。駄目ですね。修論テーマ今から練り直し。あぁ、一年半の努力が・・・。
恐らくUVでの光解離が上手くいっていないことが原因。真空放電なら上手くいくと思うのですが、それにはうちの装置じゃ排気量が足りずに異常放電起こす。
正確に言えば排気量は足りてるんですが。日本真空技術社(現:アルバック)の18インチ油拡散真空ポンプなので、排気量に関しては素晴らしいのです。だけど、真空チャンバーの口径が12インチなんです。
つまりは、チャンバーの口径が小さいせいで本来の排気量を実現できていない。理由は簡単、お金が無かったから。金属加工品は金属質量がそのまま値段になるようなものなので・・・。
ま、そんなわけで練り直し。今からだとなかなか辛いものがありますね。
現状考えているのはアリルラジカル。プロトントンネリングを起こすラジカルなので私の研究分野。残念な事にortho-para変換は起きないですが、もう高級なテーマをやる時間はない。
今は論文を漁って、過去に測定されてないかを確認中。既にやられてたら成果にならないからね。まぁ、ミリ波領域はやりにくいんで多分大丈夫。FT-IRは間違いなく測定されてるだろうから、そのデータを元に周波数予想してミリ波、そこから回転定数求めて考察、かね。
FT-IRのデータが多ければ正確な予想ができますし、既に193 nm紫外での光解離での実験はされているので生成も容易。サンプルも手元にある。データが揃えば多分1、2週間で終わるかと。
・・・まぁ、あんまり良い成果じゃないのが残念ですが。
それか、星間分子関連で何かあればそれをやろうかなと。こっちの方は例えやったことがしょぼくとも、宇宙と絡めることでインパクトが増します。星間空間の論文はかなり読んできてるので、こっちの関連で良いのがあれば。
そんな感じ。なかなか厳しい状況ですが頑張ります。ではー。
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