クトゥルフTRPGリプレイ-森の洋館- その4

クトゥルフの呼び声 TRPG

※これ以前の内容を読んでいない方は、先に読んでおくことをお勧めします。

ルスト:なら昇るかぁ。あ、その前に階段の前で大声で叫んでみる。「だーれか居ませんかー!」
レニ:「こいつは……」と思いながら聞いてよう。
KP:聞き耳どうぞ。

判定:聞き耳
レニ=クライン:25 → 05 クリティカル
ルスト=スカーレット:60 → 09 成功
ジャック=ブラック:25 → 42 失敗

KP:そうだね。叫び声に呼応するかのように軋む音が聞こえる。
ルスト:呼応するように? まぁでもネズミがびっくりして動いた可能性もあるだろ。
ジャック:「誰かがびっくりして移動してるとか? 猿轡噛まされてるのかもしれない」
レニ:「それなら常時音がするだろう」
ルスト:「そもそもそういう状況があるの……? ネズミだよ、きっと。人居ないだろ」
ジャック:それなら昇ってみるかね。腐ってるかもしれないから慎重に。
ルスト:昇りまーす。先頭で。あ、ミシェルと手をつないでます。
レニ:俺は最後尾につくかな。一番下で警戒しながら。
KP:はい、オッケーです。二階への階段を昇ると、……(KPマップ描画中)。
ルスト:……世間話でもしてますかね。「あなたは普段何をしている人なんですか? 旅人と聞きましたが」
レニ:「ただのしがない公務員ですよ」
ルスト:「公務員ですか! 休暇中ですか?」
レニ:「そうですね。サマーバケーションというやつですよ」
ルスト:「良いですねぇ。そっか、公務員ですか」
ジャック:「休職中とか、停職中じゃねぇのー?」
ルスト:「失礼でしょう、お医者様。しかし公務員は大変でしょう」
レニ:「まぁストレスの多い職場ですがね。だからこうやって山登りや観光をしてストレス発散してるわけですよ」
ルスト:「なるほど。しかし地に足が着いた仕事があるのは良いですね。私は趣味に生きてまして。今親の脛齧っててアレなんですけど」
レニ:「なるほど」
ルスト:「あ、でも一応学位は取ってるんですよ。頭の方はそこそこかと」
レニ:「出身はどちらの方なんですか?」
ルスト:「出身はちょっと、アーカムの方で。ミスカトニック大学の学位を持ってるんですけど」
レニ:……ちょっと待って、聞いてはいけない情報を聞いてしまった気がした。
ルスト:「あんまりミスカトニックでも成績が良くない方でして、それでなかなか就職も見つからなくて」
レニ:「ミスカトニック大学というと、あの?」
ルスト:「どんな噂が流れているか知りませんが、あのミスカトニック大学です」
レニ:「……なるほど」(アーカムのミスカトニックか、これは……いや、逆に問題無いのか?)
ルスト:「いやぁ、なかなか大学での勉強は有意義なものでして。それで色々興味ももちまして、旅しながら書物を読んで回ってるんです」
レニ:(やべぇ、すげー深読みできる今の台詞)
ルスト:(にやりと笑う)
KP:できた。さて、あなた方は二階に上ってきた。左には細い廊下があり、奥の方まで伸びている。奥は暗くて良く見えない。進むならば情報を与えましょう。そして右の方には扉がある。大きな部屋に繋がっていそうだ。

ジャック:とりあえず廊下の奥の方まで見てみる。懐中電灯で照らすよ。
KP:なら、小部屋がずらっと並んでいることが分かる。
ルスト:「小部屋か。小部屋がいっぱいってことは、もしかして人を呼んだりしてたのかな」
KP:あと廊下の右手前のeの部屋はトイレだよ。
レニ:「とりあえず大きな部屋から探すか」
ルスト:「なら入りましょうか」
レニ:「まて、俺等が大きな部屋探索している間に、小部屋に隠れてた人間が逃げる可能性もあるな」
ルスト:「あー……なかなか凄い読みをしますね。何の公務員をやってるんですか?」
ジャック:「警察とか軍人とかじゃないのか」
ルスト:「警察、あー確かに。あの銃を見る限り何か凄腕っぽいなぁ」
レニ:「全く失礼な」
ルスト:「でもあの銃を使えるのは。私知ってますよあの銃。なかなか凄いやつですよね? 私はちょっと使えないなぁ」
レニ:「たかだか50口径ですよ」
ルスト:「私は狙いも下手なんで、ショットガンを常用してるんですけど」
レニ:「明らかにそちらの方が恐ろしい武器ですからね?」
ルスト:「いやいや。私のはうちの家で作ってもらった特注品の、軽量化した奴です」
ジャック:「おかしいな。何で家で作れるんですかね?」
ルスト:「うちはスカーレット家って言ってちょっとお金持ちなんですよ。ちょっとね」
レニ:まぁ、フリートークはそこそこに。どっちから行きますかね。……うん、後ろの方に注意を配りつつ、大部屋を探索しますかね。
ルスト:じゃあこっちは不用心に開けます。
レニ:俺は最後尾でちゃんと通路に気を配りながらついていく。
KP:扉を開けると、そこは二部屋に分かれており、本棚がたくさん置いてあります。書庫です。マップどうぞ。

ルスト:「やったあ!」
レニ:「書庫、か。はぁ」
ルスト:「ひゃっほう! 本だ本だ!」ちょっとテンションが上がります。
KP:そうだな、手前側をⅠの部屋、奥をⅡの部屋とします。
ルスト:図書館ロール良いですか?
KP:良いよ。どっちの部屋を探索する?
ルスト:Ⅱの方。奥の方が何か面白い本があるに違いない、という単純な思考で。
レニ:こればっかりは俺も自分で調べないとな。俺も図書館ロール。Ⅰの方で。

判定:図書館
レニ=クライン:85 → 58 成功
ルスト=スカーレット:80 → 32 成功

KP:二人とも成功か。ジャックは?
ジャック:私は、目星で行こうかな。Ⅰの方で。
ルスト:雰囲気でも見るのか。
KP:了解です、どうぞ。

判定:目星
ジャック=ブラック:25 → 32 失敗

KP:ふむ。では、手前側のⅠの方から。歴史に関する小説がずらりと並んでいて、特にめぼしい本は見つからない。ただ、一冊だけ落ちてる本があって、それを拾う感じになるかな。
レニ:おう。
KP:奥の方はですね……魔法の研究に関する本が並んでいます。
レニ:(あっ、黒だ)
KP:で、小説が一篇転がっている。小説の切れ端だね。どっちから言おうか。本か切れ端か。
レニ:本から行こうか。
KP:では、本のタイトルは『魔女の死亡メカニズム』
ルスト:死亡メカニズム……?

 魔女は物理的な要素により死ぬ事は無い。心臓を刺されても首を切られても、その驚異的な  魔力による治癒によって復活を遂げ、何事も無かったかのように復活する。しかしながら、魔女も人間と同様に年を取り、老衰で死ぬ。その原因は血中の銀イオン濃度の上昇であるということが解剖結果から判明している。したがって、銀の武器で心臓を貫くことができれば、若い魔女であっても殺害できると考えられる。我々は今後、実際に魔女に銀の武器が有効であるかどうかを、生きたサンプルを用いる事によって示していく予定である。

KP:刊行は1880年。
ルスト:……小説?
KP:論説書かな。
レニ:それを、俺が見つけたのか。
ルスト:その情報は伝えるのか?
レニ:伝え……無いね。むしろこの本を隠すロールで懐にしまう。
KP:許可します。

判定:隠す
レニ=クライン:45 → 44 成功

KP:じゃあ上手く隠せたね。
ルスト:次は切れ端かな。小説?
KP:こっちは小説。何かのショートショートの一部であることが分かる。タイトルは『勇者と二人の魔女』
ルスト:「勇者と二人の魔女……なかなか面白そうだな」

 変身術を駆使し、人々を困らせていた二人の魔女がいた。ある日、とある青年が、彼女らを   討伐すると宣言した。人々は彼を勇者と呼んだ。
 勇者は旅の末、魔女の屋敷に辿り着き、剣を構えて乗り込んだ。二人の魔女はバラバラに逃げたが、勇者はまず片方を追いつめた。魔女は巨大な竜に変化して抗ったが、勇者は臆せずそれを討伐した。反対側に逃げたもう一人の魔女も、勇者は追いつめた。この魔女は小さな女の子に変化した。懇願するように見つめる少女に対してためらいを感じた一瞬の隙に、勇者は魔女に殺されてしまった。

ルスト:「なるほど……面白い本だなぁ。そうだな」
レニ:竜と、小さな女の子。この情報共有されるかどうかだな。こいつの性格的に……どうなんだろうな。
ジャック:しないだろうなー。
ルスト:さっきからクラインが怪しいからね、お医者さんに見せます。
レニ:まぁそうなるよなぁ。
ルスト:「お医者様、こういうの見つけたんですよ」
ジャック:「ほぉー」
レニ:そういうのやってると俺気付くと思うぞ?
ルスト:こっちは隠れる様子無く見せるけどね。お前に言われたらそっちにも見せるよ。
レニ:「何か見つかりましたか?」
ルスト:「あ、こんなの見つけたんですよ。小説みたいなんですけど、なかなか面白くないですか?」
レニ:「……興味深いことが書いてありますね。これは確かに面白い」
ルスト:「竜に変身するとか、少女に変身するとか、魔女はなかなか……」
レニ:「魔女は二人居るんですね、このお話だと」
ジャック:「でも片方は殺されてるんですよね」
ルスト:「みたいです。しかし魔女を殺す勇者とは、本当に勇者ですねぇ、凄いですね」
レニ:「まぁ、最後に殺されてしまったというのが少々間抜けな終わり方ですがね」
ルスト:「ま、小説でしょう?」
ジャック:KP。少女を“見つめます”。
KP:良いでしょう。
レニ:(まぁ、そうくるよね。この本の内容的に、何かあるなら動くだろうが。この本の所為で最初の疑惑が深まったんだが、どうしようか)

(KP、電車マニアに紙を手渡す)

ジャック:……断片的な情報だー、こんなもん知っとるわっ!!
ルスト:お前等少女について何か分かってるんだよなー、良いなぁ。
レニ:最初の一回を少女に使えたのはある意味でかかったかな。
ジャック:最初の一回あんなもんに使ったんでな。
レニ:あの黒人がどうなのか、逆に俺には分からんのだがな。
ジャック:でも異様だっただろう?
レニ:異様ではあったね。
ルスト:「しかしどうしましょうかね。小説が見つかっただけで他に何も無かったんですよね」
ジャック:「作り話かもしれないし」
ルスト:「小説ですからね、あくまで。切れ端だし良く分からない」
レニ:すまん、さっき隠すとは言ったが、この小説が出るのならば、「こちらはこういうものを見つけましたよ」と言ってさっきの魔女の殺し方の情報を共有する。
ルスト:「何ですかそれはっ!」と言って本に飛びつく。「ほほう、魔女は銀で死ぬ……。ははぁ」
レニ:「この勇者とやらも銀の武器を使っていたんでしょうかね?」
ルスト:「多分そうなんでしょうね。しかし銀なんかで死ぬんですねぇ、魔女。意外ですね、へー」
レニ:「まぁ昔から吸血鬼といい狼男といい、その手の異形の物は銀に弱いらしいですからね」
ルスト:「なーるほど、確かにそういう話はよく聞きますね。なかなか面白いですね。……ちょっと、この本預かっても良いですか? 詳しく見てみたいんですよ」
レニ:……この本自体は魔導書って訳じゃないんだよな?
KP:魔導書ではないね。
レニ:オカルトに関する研究書類の一環、ということか。
ルスト:「私オカルトに色々興味がありまして。ちょっと詳しく読みたいので。返せと言われれば滞在している間に読み込んで返しますので」
レニ:「まぁ、元ミスカトニック大学の方ということですし、専門の方に。一度貸しておきましょう」
ルスト:「ありがとうございます!」
レニ:「ただ、私もこの本に興味はありますので、後々お返しして頂ければ」
ルスト:「分かりました、滞在中に解析して……解析ってほどでもないですが読み込んで。ありがとうございます」
KP:ちなみにこれと似通った感じの、眉唾物のオカルト本は並んでいるが、魔導書の類は無いね。
ルスト:眉唾物のオカルト本で面白そうなのを何冊か拝借していきます。
ジャック:「こらー、盗るなー!」
ルスト:「いや、良いでしょ人居ないし多分」
ジャック:「一応村の共有財産じゃないのかこれは。誰も居ないけど」
ルスト:「じゃあ持って帰って村長に……あー、村長にばれたらまずいのか」
レニ:「これは仕方がないでしょう。村長に聞けばいいですよ。こちらも村長に色々聞きたいこともありますしね。一緒に聞きましょうよ」
ルスト:「あなたが言ってくれるなら心強いです」
ジャック:「まぁ、謎の解明と言う目的もありますし、ここは見逃してあげましょう」
ルスト:「ありがとうございます、お医者様! ……よし、満足した。とても満足したので進みましょう」
レニ:「では小部屋の方を見てみますか」
ジャック:「そうだね」
レニ:俺、あとはいつ裏事情公開するかにすべてが掛かってるんだよなぁ。問題は、確定で信頼できる人間が今のところ居ない。
ルスト:(勢いよく手を上げる)はい! ほら、身元明かしたよ? ミスカトニック大学卒の、ちょっとお金持ちなスカーレット家の息子だよ?
レニ:それね、大学に確認とって調べられれば良いんだけど、今その方法が無いんだよな。
ルスト:あ、そうだ。身分証明証の代わりに昔の学生証があるよ。
レニ:ガチレスするとね、ミスカトニック大学の学生って信用して良いのかどうかわかんねぇんだよ! あの大学の奴は! 信頼できるやつもいるよ? でも狂人多いじゃん!
ルスト:私は普通の学生だよ。教授とかでもなんでもなく。しかもそんなに成績良くなくって、仕事も見つからずに、ディレッタントやってる。
レニ:仕事見つからないとか、お前が勝手に言ってるだけなんだよ。俺のキャラ言っちゃ悪いけど人の話を言ったとおりに信じる訳にはいかないんだよ! ……それはさておき、次の部屋行きますかね。
KP:廊下の右手前の部屋はトイレです。
ルスト:一応見るだけ見ておくか。
レニ:「何だトイレか」
ルスト:「ちょっと待って、確かこの辺の一階雨漏りしてたよな? トイレから漏ってたんじゃねぇの?」
レニ:「位置的にはそうだな」
ジャック:「ただ、トイレから漏ってたとしても、水道が来てないのにこんなに漏るか?」
ルスト:「そうだね、水道きてなかったね」ちょっと流してみる。
KP:流れないね。
ルスト:「あー、やっぱ流れない」
KP:流れないが、最近使って流したような形跡があるね。
ジャック:「どうやって流したんだ? 水を持ってきた?」
レニ:「トイレの水を流すために魔術でも使ったのかな?」
KP:何に魔術使ってんだよ!?
ルスト:「しかし、それはよく考えると非常に便利な魔術ではないですか? いつでも水が飲める、素晴らしい」
ジャック:「出し過ぎると溺れるな」
ルスト:で、ここに雨漏りの様子は無い?
KP:目星ロールどうぞ。

判定:目星
レニ=クライン:75 → 90 失敗
ルスト=スカーレット:80 → 57 成功
ジャック=ブラック:25 → 91 失敗

レニ:目星が腐ってやがる。
KP:90好きだなぁ。で、ここに水漏れする要素は無いね。
ルスト:無いのか。「特に何もない。うーん」
レニ:「しかし、魔女に会ったらどうするか。二丁拳銃撃つかなぁ」
ルスト:「銀の弾丸とか無いから駄目かもしれないですけどね。というか、呪い解いてもらわないといけないから話し合いしましょうよ」
レニ:「え、見敵必殺(サーチアンドデストロイ)じゃないの?」
ルスト:「何この物騒な公務員……」
レニ:「冗談です。魔女に出会ったら全速力で逃げます。って、魔女をどうにかしないと呪いが解けなくて出れないのか」
ルスト:「だから話し合いをしましょう」
レニ:「見敵必殺しかないのか……」
ジャック:「さて、別の部屋に行きますか」
ルスト:「向かいにする? 隣にする? 水漏れ探そうか」
レニ:「水漏れ探すんなら隣だな」
ルスト:「じゃあ隣に行きましょう」トイレの隣、fの部屋で。
KP:fの部屋は、誰かの個室のようになっている。机と椅子とベッドが一つずつある。クローゼットもあるが閉まっている。部屋全体には埃が積もっている。
ルスト:古いのかぁ……。クローゼット開けます。容赦なく。
KP:クローゼットを開けると、何もありませんね。で、机の上には本が置いてあります。
ルスト:「おぉ!」本に飛び付く。
レニ:じゃあ本をその横から眺める。俺も本には興味がある。
KP:『屋根裏部屋の怪』という小説が置いてあります。
ジャック:屋根裏部屋……?
ルスト:でも小説だろ? ちなみにこれは有名な?
KP:聞いたことも見たことも無いね。
ルスト:「ふーん、これは見たことないなぁ。うちの大学には小説いっぱいあって、かなり読んでたんだけど」
レニ:どんな本なの?
KP:えっと、読むのは誰?
ルスト:はい!
レニ:横から見てる。
ジャック:その反対側から見る感じ。
KP:じゃあ全員読むんだね。内容を概略して言うと、

 天井の屋根裏の小さな穴から、悪魔が覗き見をしている。夜ごとに悪魔は呪いをかけ、住人の身体をバラバラにまどろませた。そして住人は、二度と起き上がる事は無かった。

KP:……このような内容が、まどろっこしい形容詞などが多用された文章で書いてあります。
ルスト:「……へぇ。面白いな。しかしなんだこの書き方は。形容詞?」
レニ:「要約すると、身体の部位が一つずつ使えなくなっていくってことか」
KP:では、アイデアロールをやってくれ。アイデア‐20で。

判定:アイデア
レニ=クライン:45 → 47 失敗
ルスト=スカーレット:55 → 21 成功
ジャック=ブラック:55 → 55 成功

KP:成功した人は、天井が少し気になりだします。
レニ:これは失敗して良かったかな、もしかして。
ジャック:天井を見るか? これ……固まる可能性もあるから、私は天井を見ないようにします。
ルスト:(悪魔、ねぇ)にやにやしながら天井を見ます。
レニ:俺は普段通りかな、アイデア失敗したし。
ルスト:「いやぁ、面白い小説ですね! へへっ」
レニ:「ですねぇ」
ルスト:「これ、持って帰っても良いですか? 見たことない小説ですし」
レニ:「さっきも持って行ってましたし、良いんじゃないですか?」
ジャック:「重くならないか?」
ルスト:「私バックパックは大きいですけど、ほんと何も入れてないんで。いざとなったらハムを置いていきます」
ジャック:「あったなそんなもの……」
レニ:じゃあ次は……隣のgかな。
ルスト:あ、その前に雨漏り調べたい。
KP:ここで雨漏り? それなら、壁沿いに水がざぁざぁと流れているのが分かる。これが下のぽつぽつとしていた雨漏りに繋がっているであろうことが想像できる。
ルスト:なるほど。結構漏ってるのねここ。本が濡れる前に回収できて良かったよ。
レニ:まだ雨は降ってるのね?
KP:うん。
ジャック:じゃあgの部屋に行こう。
ルスト:fの隣ですね。
KP:では、gの部屋に入りますね? この部屋は綺麗に掃除されているようだ。しかしベッドは乱れている。机の上には日記が置いてある。
ルスト:乱れている……乱れているベッド? 埃は?
KP:埃は積もっていない。
ルスト:……ほう。
ジャック:誰かが使った?
ルスト:使ってるね。で、日記? 飛び付く。
レニ:悪いがそれは俺が頂くぜ。
ルスト:DEX対抗か? いやだ、私は勝つ!

判定:DEX対抗
ルスト=スカーレット(vsレニ=クライン):50 → 18 成功

レニ:なんだとぉ!?
ルスト:飛び付く! そしてばっとめくる。
レニ:……じゃあ見るか。
KP:筆跡は比較的新しい。日記の一部のようで、このようなことが書かれている。

7月12日
 魔法をを使うのに良い本がこの屋敷には沢山揃っている。今まで気づかなかったのが惜しい。
7月29日
 時々誰かが出入りしているらしい。ある程度練習したら実験してみよう。
8月14日
 相手と遭遇。練習台としては丁度良いだろう。

KP:日記はこれで終わっている。8月14日というのは今日の日付である。また、今年書かれたものであることも分かる。
ルスト:「今日の日付? つまりさっき軋んだのはこれ書いた人なのかなぁ」
ジャック:「他の部屋、怖いなぁ。まだ居るかもしれない」
レニ:「魔法の練習台ってことは、一般的な意味で捉えれば少女に掛けられた呪いのことだから、朝少女を見つけて掛けた、ってことになるかな」
ルスト:……ミシェルに聞いてみるよ。「ここには来てないんだよね?」
KP:頷くね。
レニ:「気づかぬ内に近くに来ていて、その魔女とやらが見つけて、呪いを掛けた」
ジャック:「本当に魔女、なのか? 魔法使いではないのか?」
ルスト:「っていうかさ……魔法の練習なんてするのか魔女が」
ジャック:「しないな、多分余所者だ。あの黒人かもしれない」
ルスト:「あぁー……」
レニ:(俺だけ思考が逆なのが怖いな。俺は完全に少女の方を疑ってる。少女が魔女で、男の方に魔法を掛けようとした?)
ジャック:(私も少女が魔女の可能性は考えているけど、少女が魔女だったらこんな遠回りなことをする必要は無い……)
ルスト:……日記の筆跡に特徴はある?
KP:筆跡の特徴か。うーん……そうだね、この場合は、アイデアの-20位で振ってもらおうか。

判定:アイデア-20
レニ=クライン:45 → 67 失敗
ルスト=スカーレット:55 → 02 クリティカル
ジャック=ブラック:55 → 04 クリティカル

KP:なんだと……!? じゃあ、男性が綺麗に書いたとも、女性が乱雑に書いたともとれる。
ルスト:あぁ、曖昧だなぁ。どちらとも取れるのか。
KP:更に、部分的には男性が書いた筆跡でもあるし、女性が書いた筆跡でもあったりする。
ルスト:ほう。中々面白いな。
ジャック:綴りとか間違ったりは?
KP:していないね。
レニ:この日記ってさ、魔術の練習をしていた人間とは別に出入りしているのが居るって書いてあったんだっけ?
KP:そう書いてあったね。
レニ:(黒人が魔術の練習をしていて、少女に掛けようとしたら、少女が恐ろしい術師だったという可能性もあるか。ここまで来ると分かんねぇや、深読みし過ぎな気がするけど)
ルスト:「しかしこの日記、男か女か分からない字というのは実に興味深い。筆跡が安定しないのは面白いですね」そういえば、この部屋全体の目星はできる?
KP:部屋全体の目星は可能です。

判定:目星
レニ=クライン:75 → 98 ファンブル
ルスト=スカーレット:80 → 62 成功
ジャック=ブラック:25 → 38 失敗

レニ:今日おかしくない? 5回目位だよファンブル。
KP:成功とファンブルか……どうしようかな、こうしよう。ベッドの乱れ方は子供が入っていたような感じだね。
ルスト:子供?
レニ:あっ、はい。
KP:で、分かった直後位に「どれどれ」と来たレニ=クラインがベッドに向かって転んでしまって、どんな様子だったか分からなくなる。
レニ:またずっこけたの俺!?
ルスト:何、お前子供が入ってたって分かったから飛び込んだの? ミシェルを自分の背後に隠します。
レニ:もうやだこのダイス。
ルスト:じゃあ、折角なのでミシェルを“見つめます”。
KP:はい、許可します。
レニ:お前もあるじゃねぇかあああ!?

(KP、赤錆を連れて外に出る。数分して戻ってくる)

判定:SAN
ルスト=スカーレット:40 → 97 失敗

正気度喪失ロール
ルスト=スカーレット:1d8 → 2
現在正気度
ルスト=スカーレット:40 → 38

ルスト:すごく驚いたような顔になる。その後少し喜んだような顔をする。
レニ:(この状況でそうなると……え、マジで? 最悪の終わり方が見えてきた)
ルスト:で、どうしようかな……。どうしようかなー。取り敢えずミシェルの手をしっかり握って、次の部屋に行きたいと思います。
ジャック:じゃあhに行くか。
レニ:……KP、いつでも銃を抜けるように準備はしておく。下手すると俺正気度残ってるのに発狂するかもしれん。もうこの村やだ。
KP:良いでしょう。
ルスト:何それ怖い。あ、hの部屋いきまーす。すごく浮かれた様子で歩いていきます。
KP:hの部屋は、机と椅子とベッドが一つずつある。クローゼットはあるが開いていて、中には何もない。
ジャック:「ここって下の階の雨漏りの真上だよな」
レニ:「ちょっとチェックするか」
ルスト:こっち目星する気分じゃないなぁ。しない。

判定:目星
レニ=クライン:75 → 92 失敗
ジャック=ブラック:25 → 31 失敗

KP:それなら……この部屋は雨漏りしていてもおかしくない筈なのに、雨漏りしている形跡が全くない。
ルスト:あれ? 雨漏りしてたよなこの下。
KP:してたね。もし疑問に思うのなら、もう一度目星を振ってもらおう。
ルスト:ちょっと気になったのでこちらも振ろう。

判定:目星
レニ=クライン:75 → 88 失敗
ルスト=スカーレット:80 → 97 ファンブル
ジャック=ブラック:25 → 34 失敗

ルスト:うわぁファンブル。ごめんね、全然集中できてなくて。ちょっと浮かれてた。
KP:そうだな、何も無いなぁと言ってもたれかかったルストの背後の壁が崩れます。
ルスト:え? どっち側?
KP:右側。
レニ:それ外に落ちないか? 二階だぞ?
KP:と思うじゃん? そこには小部屋があります。ダメージは壁ぶっ壊して倒れるので1ダメージ食らいます。

残り耐久力
ルスト=スカーレット:15 → 14

ルスト:「いってぇ……。って、何だここ。ここへ行く扉とか廊下にあったか?」
レニ:「無いな」
ルスト:「無いか。面白そうな予感がしますね」
ジャック:とりあえず懐中電灯で照らしておく。
KP:では、目星どうぞ。
レニ:今度こそ!

判定:目星
レニ=クライン:75 → 67 成功
ルスト=スカーレット:80 → 66 成功
ジャック=ブラック:25 → 75 失敗

KP:では、成功者は何かスイッチのようなものを見つけます。
ルスト:スイッチ? 押します。
KP:目立った変化は見られませんね。
レニ:音とかもしない?
KP:しない。
ジャック:屋根裏の……とかあったよなぁ。
レニ:それだけ?
KP:それだけ。そしてまだ気になる場所はある気がしますが、それを見つけることはできない。
レニ:クリティカルじゃないとだめなのか?
ルスト:仕方ない、じゃあ戻るかー。

その5に続きます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました